INTERVIEW

“中目黒が「ストリート一色に染まる」10日間”を語るクロストーク【後編】

現在、中目黒のセレクトショップ「MFC STORE エムエフシー・ストア」の2Fにて、好評開催中のPOP-UPショップ「2nd STREET POP-UP in MFC STORE」。セカンドストリートが初めて挑んだ、セレクトショップとのコラボレーション企画をぜひ体感しようという人々で、オープン初日からの大盛況!

そこで『knowbrand magazine』では、この新たな試みを実現させた2人の男による対談を2回に渡って掲載。登場するのは【前編】に引き続き、MFC STORE ディレクター・BBさん&セカンドストリート ストアディレクター・井澤拓也。

この【後編】では、中目黒でストリートスタイルのセレクトショップを成功させた要因について、カスタマーとショップという関係性において大切なもの、そして今回のPOP-UPショップの見所をお届けする。

右:BB(ビビ)
1987年生まれ。大阪府出身。高校卒業後、デザインを独学で学びアパレルデザイン勤務を経て2017年〈EXAMPLE エグザンプル〉を立ち上げ。2018年に「MFC STORE エムエフシー・ストア」をオープン。現在は、エムエフシー・ストア ディレクター、エグザンプル プロデューサーを兼任。 Instagram:@bb_lion625

左:井澤 拓也(いざわたくや)
1986年生まれ。新潟県出身。学生時代セカンドストリートでのアルバイトを経て、社員として入社。その後、店長・エリアマネージャーを歴任後、商材のスペシャリストであるストアディレクターに就任。特にストリート、デザイナーズブランドへの造詣が深い。過去2回開催された2nd STREET POP-UPのプランニング、ディレクションも担当。

MFC STORE
2018 年に自分たちの好きなものを展開・提案するショップとして東京・中目黒にオープン。2019 年には同、中目黒に初の路面店を増床。国内外の人気ブランドの正規取り扱い、海外買い付けのインポート商品やスニーカー、スーベニアのオリジナルアパレルを展開するセレクトショップ。
公式サイト:https://mfcstore.official.ec/
Twitter:@mfc_store  Insragram:@mfc_store

2nd STREET POP-UP in MFC STORE
期間:2019年12月20日(金)〜12月29日(日)
場所:MFC STORE
時間:12:00〜20:00
住所:東京都目黒区東山1-3-3 アルス中目黒201

エムエフシー・ストアの2階を、
丸々セカンドストリートにしてみませんか!?と。

—【前編】では、知られざるBBさんの日常から、お互いのショップの印象などについてお話しして頂きましたので、その続きから。

井澤 中目黒エリア×ストリートスタイルのセレクトショップとなると、どういう客層が多いのかも気になりますね。僕的にはエムエフシー・ストアってカップルや女性が多いイメージがあるんですが、どうですか?

BB たしかに開店当初に比べるとカップルはすごく増えました。彼氏さんに連れられてお店に来て、そこから彼女さんも気に入ってくれてファンになってくれて。というパターンですね。フラッと立ち寄って購入していかれる方は、中目黒で働いていたり、地元の方が多い感じですね。エリア的なものもあるとは思いますが、見た目的には小綺麗な大人からダンサーっぽい若い子まで幅広いのかなと。

—そこまでファンを惹きつける魅力ってなんでしょうかね?

井澤 実際にお店に足を運んでみて感じたのは、純粋に格好いいんですよね。それに間口が広くて、外から店内の奥まで覗けるし、スタッフさんもさり気なく立っているので非常に入りやすいなぁって。で、フロアの一番目立つ場所にエグザンプルなどの目玉ブランドが置かれているので、ダイレクトに商品に触れられるというのも考えられているなぁと。

BB お〜、そう言ってもらえると嬉しいですし、ホッとしました(笑)。

開放感のある「MFC STORE」のエントランス。

井澤 いやいや(笑)。でも本当に、アイテムセレクトからフロアの雰囲気まで勢いを感じさせますね!しかし、中目黒を初出店のエリアとして選んだのはなぜなんですか?

BB もともと近藤と「もし実店舗を構えるなら、中目黒がイイね」とは話していたんですが、僕自身が大阪にずっといたので、正直な話、中目黒のイメージも“花見シーズンに人が大勢集まる”くらいしかなくって……。なのでもう相方を信じるしかないな!って腹を括って(笑)。

—エグザンプルの旗艦店という点からも、実店舗をオープンさせたことでの変化はあったことかと思います。

BB 実際こうやって中目黒に拠点を置いたことによって、今までは文字情報でしかなかったオンラインでの動向を“どこに住んでいる、どういう人が、どんなモノを買ってくれるのか”という明確なデータとして読み取って、実感出来るようになりましたし、「2号店、3号店を出すならこの辺りがイイんじゃないか?」という次の展開も見やすくなったように感じます。

井澤 僕が中目黒エリアに集まる客層として想定していたのが、まさにBBさんの仰っていたイメージだったので、今回こうしてポップアップをすることによって「中目黒でストリートに特化したセカンドストリートを形にしたら、どんな結果となるのか?」。その検証が出来るんじゃないかなと期待しています。

—エムエフシー・ストアのファンにはファッション感度の高いインフルエンサーの方々も多いですし、今回も面白がってくれそうですね。BBさんも近藤さんも、SNSの使い方も含めてファンとの付き合い方が上手ですよね。

BB 当たり前のことですが、自分らがポストしたものに対してのコメントなどには、極力リプライするようにはしていますね。あとはイベントなどがあった際は、できるだけ店頭に立つようにして、直接会って話すことでお客様とのコミュニケーションを大事にするようにしています。

—そう考えると、お客様とショップ側の相互的な関係性と距離感は、この現代において90年代ストリート的とも言えますね。

BB そうかもしれませんね。言うても次世代じゃないかも、僕らの動きは(苦笑)。結構アナログな気がします。最近は誰でもブランドを始められますし、服も簡単に作れちゃう時代じゃないですか。だからこそ一番大事なのは“信頼”なんですよね。スタートが簡単な分、そういったものを疎かにしてしまうと、継続し続けられないんじゃないかなと。僕らも最初は、インスタで「ブランドを立ち上げます!」と宣言して服作りを始めました。だからこそ、一人一人買ってくださるお客様の信頼に応えようとする姿勢と、そこから生まれる関係性。それを意識することが一番大事だと知っていますし、これからもそうであろうと思っています。

—なるほど。デジタル ネイティブ世代をターゲットとして考えた際に、非常に重要となるヒントを頂きました。ではここで改めて、今回のPOP-UP開催に至った経緯を教えてください。

BB スニーカーにしろ、アパレルにしろ、「今、僕らのショップに足りない部分は何か? そして。それが今はなくても今後やっていきたいものは?」と考えていた時に出た1つのアイデアが“リユースアイテムの取り扱い”。そこで「じゃあどうするか?」と考えた時にPOP-UP“NIKE ARCHIVE”での出会いもあって、セカンドストリートさんに相談したところ「じゃあ、いっそショップの2階を、丸々セカンドストリートにしてみませんか!?」と。そこから話が進んで、こうして実現に至りました。

「2nd STREET POP-UP in MFC STORE」

—読者も何よりも気になっているのは、どんな商品が並ぶのか? そのラインアップです。

井澤 ウチとしてもエムエフシー・ストアのコンセプトに対して、このアイテムを提供したら、きっとお二人の“My Favorite Closet”に入るに違いない! という商品が揃っているので、その上で、お二人の意見をさらに反映させつつアイテムをセレクトしています。ボリュームでいえば、やはり一番大きいのがスニーカー。ナイキの「AIR JORDAN エア・ジョーダン」シリーズや〈adidas アディダス〉の「YEEZY BOOST イージー ブースト」など。ウェアだと〈Supreme シュプリーム〉。以前、POP-UPを開催した際にも反響が非常に大きかったですし、ストリートの王様的ポジションに君臨しているブランドなのでハズせないなと。あとは〈OFF-WHITE オフホワイト〉もですし、つい先日〈Dior ディオール〉とのコラボレーションを発表し、再び注目が集まっている〈STUSSY ステューシー〉なんかもですね。

—その辺りは、来年さらに需要が高まってアーカイブの枯渇化も進みそうですし、抜群のタイミングじゃないでしょうか。

井澤 ですね。“これまで”と“これから”では、こういったストリートブランドに対する見え方や評価も確実に変わるハズなので、意外性という部分もあるでしょうが、お客様からの反応があれば嬉しいなと思っています。

—井澤さん的に、お二人のセレクトで意外に感じた部分ってありましたか?

井澤 何となく好きなテイストを把握していたつもりでしたが、「へ〜、コレも探しているんだ!?」と勉強させられる部分はありましたね。期間中はお店が丸ごとリアルなお二人のクローゼットとして再現されるので、そういった細かな部分もチェックしていただけると楽しんでもらえるのでは。と思っています。

—エムエフシー・ストアならではの先見性が、クローゼットのどこかに隠れていると。

BB 今回のPOP-UPは、お客さんたちにとっても「こういうのもあるんや!」っていう発見があるだろうし、そこからもっとストリートを知って、ブランドや服を知って、自分なりの楽しみ方を見つけたり、視野が広がるいいキッカケになると思うんです。もちろん僕ら自身も、セカンドストリートさんのフィルターを通して、どんな“My Favorite Closet”に仕上がるのか。今からすごく楽しみにしています♪

—これまでのセカンドストリートに対しての印象とは異なる、新たな可能性が見えてきそうですね。

井澤 全国約600店舗を展開する中で、都市部に住んでいるユース世代なら“オシャレなブランド服”というイメージが強いでしょうし、一方で地方の店舗を利用している方にとってはいわゆる“リサイクルショップ”という見方をされていたりと、その地域・世代・スタイルによって、お客様ごとに感じているセカンドストリートへのイメージは千差万別。その点で言えば、エムエフシー・ストアのターゲット層というのは今までウチをご利用いただいていたお客様とはまた違う新たな層です。なので、そういった人々にも「セカンドストリートがこんな面白いことをやっていて、お店に行けばこんなアイテムも見つかるんだ!」ということを知ってもらえたら、今回の試みは成功したと言えますかね。

BB このPOP-UPで今まで触れてこなかったブランドにも目が向くようになって、自分の地元のセカンドストリートに、そういった掘り出し物を探しに訪れる。なんてこともありそうですしね。

—まだ訪れていないという人は、とりあえずエムエフシー・ストアを目指してダッシュ!ということで。

600を超す全国の店舗から選抜したアイテムが、一堂に会する「2nd STREET POP-UP in MFC STORE」。残された開催期間も12月29日(日)までと、あと8日間。まだ訪れていないという人は、急いで中目黒に向かうべし。セカンドストリートが創り出した“My Favorite Closet”。そこに詰め込まれたストリートの“今”、そして“これまで”と“これから”を、ぜひその肌で体感していただきたい!

【前編】はこちら

Text TOMMY
Photo Kohei Okuda

掲載商品は、代表的な商品例です。入れ違いにより販売が終了している場合があります。
SHARE

RELATED

関連ブランド