FASHION

裏原を熱狂させた〈ナンバーナイン〉。 宮下貴裕が生んだ名作アーカイブを知る。「スタンダード期」「カート期」etc.

荒々しさと孤独、そしてどこか詩的な美しさを秘めるキーワード“ロック”。

ファッションの世界ではもはや陳腐と評されかねないほど定番となったこのテーマに、新たな可能性を見出し、かつて“裏原宿”を熱狂させたのが〈NUMBER (N)INE ナンバーナイン〉だった。音楽を核とする独自の美学により構築された世界観は日本のファッション史に鮮烈な爪痕を残し、アーカイブアイテムはリセールマーケットでも高い評価を得ている。

なれば今こそ、その歩みを改めて振り返る好機と言えよう。今回の『knowbrand magazine』では、先述のデザインアーカイブの中から代表的アイテムを掘り出し、各々に込められた想いと色褪せないクリエイションの源泉を辿る。

〈NUMBER (N)INE ナンバーナイン〉
その歴史を紐解く

1990年代末〜2000年代に青春期を過ごした世代であれば、当然既知であろう同ブランドの歩みも、 Z世代以降には多分に未知の領域。この機会にまずは30年間の軌跡を、いざプレイバック。

創設者は宮下貴裕、生まれは東京。独学で服作りを学び、顧客として通っていた渋谷のセレクトショップ〈NEPENTHES ネペンテス〉で、その独特な佇まいと着こなしが代表の清水慶三の目に留まり働き始める。これが1992年頃。同店で企画・バイヤーを務めたのち1996年に独立。同年に有限会社「KOOKS クークス」を設立し、〈NUMBER (N)INE ナンバーナイン〉を発表。伝説はここから始まった。ブランド名は、ビートルズの楽曲「Revolution 9 レボリューション9」からの引用。既存の価値観を問い直し、新たな表現に挑戦する意志が込められている。また、(N)の表記には“NEPENTHES ネペンテス”を意味するという見方もある。これはブランド設立初期に裏方としてビジネス面を支えた清水慶三への恩義やオマージュと噂されているが、真偽は不明。

翌1997年、表参道にショップをオープン。1998年に一度移転しているようだが、不明瞭なのでここでは割愛。初期のテーマは“品質の良いカジュアルウェア”だったが、この頃からロックテイストを強めたアイテムが増え、ナンバーナインらしさの輪郭が形成され始める。2000年には恵比寿の路地裏の地下に、看板のない本店をオープン。人気の高まりと時代の追い風に背中を押され、次なるステージへ。

2000-2001年A/W「REDISUN」コレクションを引っ提げ、東京コレクションにランウェイ形式で初参加。そこから2001年S/S「TIME MIGRATION」、2001-2002年A/W「STANDARD」、2002年S/S「THE MODERN AGE」、2002-2003年A/W「NOWHERE MAN」と次々とコレクションを発表し、さらにはニューヨークにショップもオープン。その勢いは止まらない。一年間のコレクション休止を経て復帰し、2003-2004年S/S〜A/Wコレクションとして「TOUCH ME I’M SICK」〜「A NEW MORNING」を同時に発表。2004年S/S「DREAM BABY DREAM」から活動の拠点をパリに移し、パリコレクションに初参加。その後の2009年S/S「A Closed Feeling」コレクションが宮下貴裕によるラストコレクションとなり、同年ブランドを脱退。

その後、有限会社クークスとのライセンス契約により、新たな経営陣とデザイナーでブランドは再始動。始めにベーシックラインであったn(n)を復活させ、〈n(n) by number (n)ine エヌ バイ ナンバーナイン〉としてリスタート。

一方の宮下は、2010年に自身のソロプロジェクトとして〈TAKAHIROMIYASHITATheSoloIst. タカヒロミヤシタザソロイスト〉を始動させて、より研ぎ澄まされたクリエイションを追求。こうして両者は別々の道を辿っていった…。

〈ナンバーナイン〉名作アーカイブ
【2000-2001 A/W「REDISUN」】
「スパイダー総柄」ダウンジャケット

2000-2001 A/W 「REDISUN」コレクションで、〈NUMBER (N)INE ナンバーナイン〉は初の東京コレクションデビューを果たした。このコレクションで発表された「スパイダージャケット」を原型とする「スパイダー総柄」ダウンジャケットを、まずはご覧いただこう。

2001-2002 A/W「REDISUN」コレクションで圧倒的存在感を誇った「スパイダー総柄」を纏ったダウンジャケット。

英語で反対語に用いられる「re」「dis」「un」の頭文字をミックスした造語“REDISUN”を冠したこのコレクションでは、“逆転”をテーマに落とし込んだアイテムが散見され、中でも代表的モチーフのスパイダー総柄は、相反する白と黒のコントラストが際立つグラフィックが支持を集めた。当時リリースされたのはブルゾンのみだったが、衰えることのない人気を背景に、同じ総柄を纏った派生モデルとして誕生したのが、このダウンジャケットである。

フードは取り外し可能。機能性と同時にスタイルに変化を付ける役割も期待できる。

2009年以降から使用されている「現行タグ」。 その多くは、過去の名作をモチーフにしたアイテムが多い。

この頃のフラッグシップショップは、地下という隠れ家を思わせる立地と極端に少ない商品数が話題を呼び、熱心なファンが列を作るほどだったとか。一方でスタッフはクールな接客を貫き、人間の暗さや孤独を受け入れるブランドの哲学を体現していたとも言われる。

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〈ナンバーナイン〉名作アーカイブ
ブランドの人気を決定づけた
【2001 S/S「TIME MIGRATION」】
通称“タイム期”
スカルパーカー&スカルTシャツ

ナンバーナインの人気を決定づけたとされる2001 S/S「TIME MIGRATION」コレクション。そこで登場したのが「スカルパーカー」だ。通称“タイム期”と呼ばれる同シーズンでは、ジム・キャリー主演の伝記映画『マン・オン・ザ・ムーン』で描かれた伝説的コメディアン、アンディ・カフマンをモチーフに、アンダーグラウンドな死生観とコメディを融合させた世界観でラインアップを展開。そのクリエイションには、映画タイトルの由来となったオルタナティブロックバンド、R.E.M.へのオマージュも込められているという。

2001 S/S「TIME MIGRATION」コレクション、通称“タイム期”を飾った名作「スカルパーカー」。

特に象徴的だったのがパーカーを筆頭とした、スカルモチーフのアイテム群ではなかろうか。スクールユース風にデザインされたスカルに、ショットガンの弾痕を想起させるダメージ加工や褪色させた色合いが印象深い。

コレクションの世界観を体現する左胸のスカルと、胸元に施された弾痕跡のような加工。

首元に光るオリジナルタグは通称「シルバータグ」とも呼ばれ、1999年〜2003年まで使用された。

パーカー以外にも、人気を博したのが「スカルTシャツ」だ。ここでご覧いただくのは、後に復刻された普通袖丈の仕様だが、オリジナルモデルは5分丈とやや長めの袖が特徴。

パーカーと人気を二分する「スカルTシャツ」。スカルヘッドは一度見たら忘れられないほど印象的。

薄めで柔らかな質感の生地がボディラインに沿うようにフィットする。その様はまさに“ロック”のイメージを具現化したよう。ランウェイで引き絞られた体躯で着こなすモデルの姿に、誰もが痺れた憧れた。

“タイム期”を象徴する2つのアイテム。ナンバーナインと聞いて、まずこちらを思い浮かべる人も多いのでは?

ちなみにオリジナルモデルは当時、平成のファッションリーダーであったキムタクが着用したことでも話題を集め、爆発的な人気とともにブランドが不動の地位を築く契機となった。

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〈ナンバーナイン〉名作アーカイブ
ベーシックではない、
新たなスタンダードを作った
【2001-2002 A/W「STANDARD」】
通称“スタンダード期”
エンブレムTシャツ
/ヒッコリーグランジデニム

Tシャツ繋がりで、バトンは2001-2002 A/W「STANDARD」コレクションへと渡る。ここで何をピックアップするか。当然「エンブレムTシャツ」は外せない。ナンバーナインらしさを柄やロゴで主張することなく、まさ輪郭のみで伝える“エンブレム”モチーフは、同シーズンの象徴的な存在として、いまだに語り草。

2001-2002 A/W「STANDARD」コレクションのアイコンといえば「エンブレムTシャツ」。

写真の個体は復刻版ではなく貴重なオリジナルモデル。プリントされたエンブレムは、実際に軍などで用いられる意匠を簡略化したもので、あえて“意味を持たせないデザイン”として再構築されている。

“あえて意味を持たせない”というデザイナーの思想が生んだ、シンプルなエンブレムモチーフ。

前コレクション同様にシルバータグが付く。同色でうっすら浮かぶアンダーバーが、さりげなくブランド名を強調する。

ニットやデニムなど“スタンダード=定番的”なラインアップの中にあって、静かに存在感を放つアイコニックな一着として高い人気を博した。その視点で言えばもう一つ、「グランジ加工デニム」の存在を忘れてはいけない。

ヒッコリーストライプにグランジ加工を施すことで、ロック色を強めたナンバーナインらしい1本。

今回ピックアップしたヒッコリーストライプの個体は、当時高い人気を誇っていたグランジデニムをベースに、ヒッコリー素材へと置き換えた派生モデルだ。ともにワークウェアが出自の素材を絶妙なコード進行で転調させることにより生み出された、これぞ“古い新曲”。ブルーやブラックのグランジデニムと並び、いまなお名作と称される。

“スタンダード期”を代表する2アイテム。ともにナンバーナインの金字塔と呼ぶに相応しい。

Tシャツとデニムという定番アイテムに、あえて記号的な要素を載せて、さらに意味のみを抜き取ることにより作り出されたのは“ベーシックではなく、新たなスタンダード”。ともにデザイナー・宮下貴裕の思想が色濃く反映された、金字塔と呼ぶに相応しいアイテムである。

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〈ナンバーナイン〉名作アーカイブ
“ビートニク”カルチャーに着想を得た
【2002 S/S「THE MODERN AGE」】
「I♡ GOTHAM」Tシャツ
/パッチワークデニム

冬真っ只中のこの時期に3連続Tシャツはご愛嬌ということでご勘弁を。ラストは、2002S/S「THE MODERN AGE」コレクションに焦点を当てる。ピックアップするのは「I♡ GOTHAM」Tシャツだ。

2002 S/S「THE MODERN AGE」コレクションから。ポップなデザインが印象的だった「I♡ GOTHAM」Tシャツ。

「THE MODERN AGE」では、1950〜1960年代、ニューヨークの自由で反骨的な精神を宿すカウンターカルチャー“ビートニク”から着想を得たシーズンだった。それまでの“黒”のイメージを覆すように、コレクション全体は“白”を基調とした構成へと転換。と言いつつも、今回取り挙げるデザインは、ダークなカラーに「I♡ GOTHAM」のプリントがキャッチー。

“GOTHAM(ゴッサム)”=バットマンの架空都市と脊髄反射的に思い浮かべる人も多いだろうが、元々はニューヨークの別称。1807年に作家のワシントン・アーヴィングが、皮肉と愛情が同居するニックネームとして付けたとか。そんなウンチクを知ってから見ると、こちらのデザインにも似た感情を抱くから不思議なもの。

そんなTシャツのインパクトも冷めやらぬうちに、もう1アイテム。トップスの遊び心が伝播したかのような「パッチワークデニム」もまた、格別な存在感を放つ。両モモと裾にパッチワーク状に配したメッセージは、文章を一旦バラしてから再構築する文学手法“カットアップ”の如き詩的な味わい。

両モモと裾にはメッセージをパッチワークで。背面にも別のメッセージが入る。

キャッチーなデザインの裏側には、自由で反骨的な“ビートニク”の精神が宿る。

ビートニクの代表的作家の1人であるウィリアム・バロウズ。彼の著書にも見られるこの手法を落とし込むことにより、“ビートニク”の精神性と呼応し、都市・アート・ファッションが融合した、実にナンバーナインらしい作品に仕上がっている。

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〈ナンバーナイン〉名作アーカイブ
ジョージ・ハリスンへのオマージュ
【2002-2003 A/W
「NOWHERE MAN」】
通称“ジョージ期”
ニットカーディガン/Tシャツ

続いては2002-2003 A/W「NOWHERE MAN」コレクション。季節もテイストもガラリと様相が変わり、取り挙げる名作は「ニットカーディガン」。「なんだか急に大人しくなったな」なんて思われたならば心外大間違い。

2002-2003 A/W「NOWHERE MAN」コレクションから。ジョージ・ハリスンをイメージした「ニットカーディガン」。

本コレクションは、2001年にこの世を去ったザ・ビートルズのギタリスト、ジョージ・ハリスンへのオマージュとして制作されたため、通称“ジョージ期”と呼ばれる。特にソロアルバム『All Things Must Pass』のジャケットに漂う解放感や牧歌的なムードを受け継ぎ、従来のモノトーンから“カントリー&ボヘミアン”なブラウンベースへと大胆に舵を切って話題となった。

1999年〜2003年まで使用された通称“シルバータグ”。アイテムによりデザインが異なり、こちらは文字部分の刺繍糸もシルバーのタイプ。

その世界観を象徴するのが、このニットカーディガンというワケである。アンゴラのふんわりとした毛足が生む柔らかな立体感と、土着的なブラウンの色味が絶妙なるマッチング。さらにもう一枚。先ほどラストと伝えた舌の根も乾かぬ内にTシャツで追っかける。

至ってシンプルなデザインながら、テーマカラーのブラウンと胸元のメッセージが、その奥深さを演出する。

「…またか」と思われるかもしれないが、胸元にコレクションを結ぶ“言葉”が配されているとなれば、紹介せざるをえない。ジョージ・ハリスンの名フレーズとして知られる、「Yesterday, today was tomorrow And tomorrow, today will be yesterday」。これを直訳すると「昨日からすれば今日は明日、そして明日になれば今日は昨日になる」。

雰囲気あるモヘア素材のカーディガンから見え隠れするのは、ジョージの名フレーズ。

なんとも哲学的なこの言葉を、フワリと羽織ったカーディガンの胸元から覗かせる。するとどうだろう。移ろう日々の儚さを思い起こさせ、コレクション全体を包むメランコリックな空気と静かに響き合っているではないか。

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〈ナンバーナイン〉名作アーカイブ
デザイナー自身の“再生”と
グランジの美学を重ねた
【2003-2004 S/S
TOUCH ME I’M SICK」
/2003-2004 A/W
「A NEW MORNING」】
通称“カート期”
ボーダーニット

足早に駆け抜けた本稿も、いよいよ終盤に近づきつつある。ここで紹介するのは、デザイナーの宮下が体調不良による一時休止期間を経て復帰した、カムバックコレクション。2003-2004 S/S「TOUCH ME I’M SICK」と2003-2004 A/W「A NEW MORNING」の2つを同時に発表・展開するという異例の試みで話題を呼んだ。そこで登場した伝説的ニットを原型とし、のちにアレンジして復刻されたのが、このボーダーニット。

通称“カート期”とも呼ばれるコレクションで印象的だった「ボーダーニット」をアレンジして復刻したのがこちら。

ロックバンド「Nirvana ニルヴァーナ」のフロントマンであり、“グランジカルチャーの象徴”として語られるカート・コバーン。コレクションのタイトルは、彼が愛したバンド「Mudhoney」の名曲「Touch Me I’m Sick」から取られている。こういった背景もあって一連のシーズンは、通称“カート期”と呼ばれ、今なお人気が高い。

宮下自身も「自分の中で一番大切なコレクション」と語り、精神的に苦しかった時期に「洋服と仲間に救われた」と振り返っている。単なる再起ではなく、彼の“再生”をグランジの美学に重ねた、ファンの心をも揺さぶる名曲。もとい名コレクションであった。

なかでも今回ピックアップしたボーダーニットは、まるで自然にダメージが入ったような特殊な編み方とほつれ加工が特徴。カートが象徴的に着用していた赤×黒のボーダーニットを想起させるニュアンスも盛り込まれ、所々に入るダメージ加工がグランジムードを際立てる妙味。

所々に入るダメージ加工がまた、グランジ特有のムードを際立たせる。

シンプルな現行タグの採用は2009年。デザイナー・宮下貴裕が脱退し、ブランド自体にとって大きな転機の年だった。

まさにナンバーナインならではの解釈で、グランジを現代に蘇らせた近年モノの名作。ここで注視したいのが、首元から覗いた黒地のシンプルな現行タグ。このタグの初出は2009年。同年に宮下はブランドから脱退する。“再生”と“脱退”を内包する本作は、ブランドにとって大きな転換を象徴するアイテムでもあるのだ。

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〈ナンバーナイン〉名作アーカイブ
“幻のアイテム”として語り継がれた
スカルリング

本稿では、ナンバーナインが最も隆盛を極めていたといえる2000年〜2004年までの各コレクションにフォーカスし、そのテーマと代表的なアイテムを通して魅力を紹介してきた。だが最後は、あえてコレクションの枠組みを超えて、タイムレスかつ特別なアクセサリー「スカルリング」で終幕と相なる。

ナンバーナインのアクセサリーといえば、真っ先に挙がる「スカルリング」。

発売当時は瞬く間に店頭から姿を消し、“幻のアイテム”として語り継がれた同作は、眠りから原型を“彫り”起こした復刻モデル。もともと、スカルモチーフには、ラテン語の教えに由来するメメント・モリ(Memento-Mori)の思想から“人はいつか必ず死ぬ。そのことを忘れず、今を楽しむ”というポジティブなメッセージと、“人間の肌の下は皆同じ”という人種差別へのアンチテーゼ。その両方の意味が込められているとも。

フロントのスカルの真裏にはもう一つのスカルが。そこに込められた想いとは?

さらにこのリングには文字通り裏がある。小さなスカルがリングの内側に隠されているのだ。“人には必ず二面性がある”。人の外貌的な部分にフォーカスするファッションブランドでありながら、内面の重要性を示唆する。

内側には両ブランドの刻印。純度はもちろん「SILVER925」。JAM SILVERの刻印が誇らしげ。

こうした想いを共感するセッションパートナー〈JAM HOME MADE ジャムホームメイド〉とのコラボレーションにより発売されたリングは、かのキムタクが着用したこともあって人気爆発。双方にとって、記録と記憶に深く刻まれるメモリアルなマスターピースとなった。

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独自の美学により構築された世界観を、
時に荒らしく、時にメランコリックに表現してみせたナンバーナイン。
唯一無二のクリエイションで日本のファッション史に残した鮮烈な爪痕は、
同じように己が道を進もうとする後進たちに、進むべき先を示唆する可能性の轍となっている。

そして2026 S/Sシーズン。ナンバーナインに再び集まる注目。
創始者・宮下貴裕がデザイナーとして復帰を発表し、続報が待たれる1stコレクション。
ステージの幕がもうすぐ上がる。
そして、令和で再びひとつとなったナンバーナインの新曲が、またシーンに鳴り響く…。

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