MYSTERY RANCH
極限の任務から都市の喧騒まで。米軍も認めた“究極のバックパック”
2000 | MONTANA,USA | Dana Gleason
“うだるような熱気と硝煙の匂いが立ち込める戦場。あるいは、容赦なく炎が燃え盛る大規模な山林火災の最前線。過酷な状況下において、背負う荷物の重さや不具合は、時に命に関わる致命傷となる。そんな極限の現場で戦うプロフェッショナルたちが、自らの命を預ける相棒として全幅の信頼を寄せるブランドがある。〈MYSTERY RANCH ミステリーランチ〉。妥協を許さない堅牢性と、身体と一体化するような驚異的な背負い心地。そのバックパックは、単なる荷物入れの域を超え、男たちの心を激しく揺さぶる「本物のギア」として君臨している。
ブランドの魂は、一人の男の飽くなき探求心によって生み出された。パック界の巨匠、デイナ・グリーソンである。1975年に〈KLETTERWERKS クレッターワークス〉、1985年に〈DANA DESIGN デイナデザイン〉を立ち上げ、アウトドア業界に数々の革新をもたらした彼は、絶頂期に一度この業界から身を引いている。しかし、彼の中に燻るモノづくりへの情熱が完全に消え去ることはなかった。愛する娘から「最高に背負い心地の良いパックを作ってほしい」と頼まれたことを機に、再びミシンに向かったのだ。そして2000年、かつての相棒であるレネー・シペルペーカーと共に、アメリカ・モンタナ州ボーズマンにてミステリーランチを設立。伝説の第二章が幕を開けた。
彼らの名声を決定づけたのは、米軍特殊部隊「ネイビーシールズ」からのオファーであった。「どれほど過酷な状況でも壊れず、極限の任務に耐えうるパックを作ってほしい」。この途方もない要求に対し、デイナたちは持てる技術のすべてを注ぎ込んだ。そうして生まれたのが、ブランドの代名詞とも言える「3ジップデザイン」である。Y字型に配置された3本のジッパーは、瞬時にパックの底までアクセスすることを可能にし、暗闇の中でも必要な装備を確実に取り出せるという機能美の結晶だ
さらに、彼らの真骨頂と言えるのが「フューチュラヨークシステム」である。ユーザー一人ひとりの背面長に合わせて無段階に調整できるこの画期的なシステムは、どんな体型にもパックを完璧にフィットさせる。肩だけでなく、背中から腰にかけての体全体で荷重を受け止めることで、数十キロの重装備を背負っていても驚くほど軽く感じる。その魔法のような背負い心地は、道なき道を進む兵士たちから「もうミステリーランチしか背負えない」と言わしめるほどの圧倒的な支持を得たのである。
これらの革新的な技術が詰め込まれた最高峰モデルが「3DAYアサルト」だ。3日間のミッションを想定して開発されたこのモデルは、圧倒的な耐久性を誇り、通信機器や予備の弾薬、医療キットを効率よく持ち運ぶための機能が集約されている。文字通り戦場で磨き上げられた“究極のバックパック”である。
そして、そのミリタリーテイストや3ジップデザインのDNAを色濃く受け継ぎながら、私たちの日常というフィールドに最適化されたのが「アーバンアサルト」である。無駄を削ぎ落としたクリーンなフォルムでありながら、内部にはPCスリーブなどを備え、都市生活における過酷な通勤や通学を快適にサポートする。ミリタリーの出自を持ちながらも都会の風景に溶け込むその洗練された姿は、多くのファッション好きやモノ好きを虜にしている。
さらに、現代のビジネスパーソンに向けた最適解として支持を集めているのが「3WAY」だ。ブリーフケース、バックパック、ショルダーと、シーンに合わせて姿を変える柔軟性を持ちながら、タフな素材使いと気の利いた収納力を誇る。過酷な現場で培われた機能美が、ビジネスという新たな戦場で戦う男たちの背中を力強く後押ししてくれる。
プロフェッショナルのための究極の道具を、あえて日常で使い倒すという贅沢。過剰なまでのオーバースペックの裏には、使用者の命を守り抜くという作り手の確固たる哲学が宿っている。ただのファッションアイテムでは到底辿り着けない、圧倒的な説得力。ミステリーランチのパックを背負うとき、あなたは都市の喧騒の中にいながらにして、どこか雄大なモンタナの自然や、未知なる冒険へのロマンを感じずにはいられないだろう。”

