古着の聖地・高円寺に選りすぐりの約900着が集結 〈チャンピオン〉POP-UP「大リバースウィーブ展」

これまでストリートの絶対君主〈Supreme シュプリーム〉に焦点を当てた「Supreme POP-UP」、スニーカー界の大定番〈NIKE ナイキ〉の名作を集めた「NIKE ARCHIVE」、“黒”と“自由”をテーマに〈COMME des GARÇONS コム デ ギャルソン〉〈Yohji Yamamoto ヨウジヤマモト〉〈ISSEY MIYAKE イッセイミヤケ〉などのアーカイブを蒐集した「黒の自由」と、個性豊かなポップアップを3度にわたって、開催してきたセカスト。

つい先日(2025年11月8日(土)〜9日(日))、待望の第4弾が開催された。場所は高円寺。気になるテーマは高騰・枯渇化により、お目当てを探すのも困難になってしまったアメリカ古着の大定番〈Champion チャンピオン〉の象徴的アイテム「REVERSE WEAVE リバースウィーブ」である。

“改めてリバースウィーブの魅力を知ってもらう”
全国から厳選された約900着が一堂に会する2日間

今回の催しの舞台は、高円寺駅から徒歩5分の場所にある、広さ200m²のギャラリー&POP-UP/イベントスペース「MATERIAL」。ここに全国のセカストから〈Champion チャンピオン〉の「REVERSE WEAVE リバースウィーブ」を中心とした商品を集約し、2日間にわたって展示・販売が行われた。

さらに会場では、リバースウィーブの魅力をもっと知ってもらうべく2枚のパネルを設置。1枚は、過去にknowbrand magazineでも記したチャンピオンのリバースウィーブに秘められたヒストリーや時代ごとのタグやディテールの変遷を紹介。

(→〈チャンピオン〉の「リバースウィーブ」のタグやディテールの変遷についての特集記事はこちら)

もう1枚は“着るロゴ、語る大学。”と題し、人気の高いカレッジプリントに焦点を合わせて、アメリカの各大学の設立年・スクールカラー・特徴などをわかりやすく解説。会場入ってすぐに設置されたこのパネルを読むことで、より商品への解像度も高まり、一歩深くリバースウィーブを楽しむことが出来るという趣向だ。奥へと歩みを進めると圧巻の光景が広がる。

ズラリと並んでいるのは、ビギナーから中・上級者までも楽しめるよう、1960年代のプロダクツタグから1990年代の後期メキシコ製まで、定番のクルーネックを中心にレアアイテムまでがラインアップ。knowbrand magazineでも取り上げた珍ピオン系も揃え、レギュラー的な近年モノから、希少価値の高いトゥルー・ヴィンテージまでフラットな目線でキュレーションされていたのも印象深く、これぞセカストならでは。

しかもそのどれもが“着られる”というのもポイントだ。近年枯渇化が進んだこともあって、自分好みのデザイン・状態・サイズの三拍子が揃った個体に出会える確率も減っている中、着て楽しめるコンディション・サイズを厳選。古着好きであれば、誰もが共感する“選ぶことが出来ることのありがたみ”に加え、憧れのアイテムに触れることが叶うという千載一遇のサムシングを実現させたという点にこそ、POP-UPを行う意義があるというもの。

また今回は、リバースウィーブ初心者も気軽に楽しめるよう、『リバースウィーブミステリーバッグ』も5000円(税込)数量限定で用意。どれを選んでも市場価格5000円以上の価値ある商品が入っており、中には当たりとしてレアな1着も入っているということで、開催前から話題に。

2日間とも入場規制が行われるほどの大盛況。
ミステリーバッグは即完売!

このようにセカスト全店を挙げてアイテムを集めて開催された「大リバースウィーブ展」。フタを開けてみれば、2日間とも大盛況。初日はオープン前から150名程度の並びも発生し、急遽、入店規制を行うほどの大反響であった。訪れたお客さんも年齢性別問わず多種多様。その誰もが期待に満ちた表情で会場に足を踏み入れ、思う存分にディグを楽しむ光景がそこかしこに。

その結果、POP-UPのために用意された約900着のリバースウィーブは次から次へと旅立っていき、ミステリーバッグにいたっては4分30秒で完売を記録。レジクルーも大忙しで、熱い盛り上がりを見せていた。さらに会期中、リバースウィーブ着用の上で来場したお客さんをスタッフが撮影してSNSにポスト。どのようなアイテムが、どのような人々の元へと届いたのか。最後にその一部をご覧いただく。

膨大な商品の山からディグって見つけ出したお目当てのアイテムを誇らしげにアピールし、満面の笑みを浮かべる人々。“改めてリバースウィーブの魅力を知ってもらう”という目的も見事達成し、古着好きからも好評。早くも次回開催を待ち侘びる声と彼らの楽しげな表情が、「大リバースウィーブ展」の成功を如実に物語っていた。

Text : TOMMY
Photo: Sara Hashimoto

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