クォーツ腕時計

クォーツ腕時計
HISTORY

時計の歴史を塗り替えたクォーツ機構。

クォーツ時計とは、水晶に電圧をかけると規則的に振動するという原理を応用し、その信号を用いて時刻を導き出す時計のこと。

その技術を用いて初めて時計が作られたのは1927年。ベル研究所のウォーレン・マリソンとJ.ホートンによって世界初のクォーツ時計が作られたが、真空管を用いていたこともありタンスほどもある大きさで、また非常に高価なものだったため、研究所など極めて限られた場所で使われるのみだった。

そんなクォーツ式の機構を腕時計に搭載し、初めて実用化に成功したのは日本が誇る時計ブランド〈SEIKO セイコー〉だった。1969年に開催の東京オリンピックの公式計時装置として開発された卓上型クォーツ時計「クリスタルクロノメーター QC-951」の技術を応用して作られた世界初のクォーツ式腕時計「クオーツアストロン 35SQ」は、当時の価格で45万円という中型自動車並みの価格でありながら、月差±5秒という非常に高い精度が評価され、発売後1週間で100台が売れたという。ちなみに当時の機械式時計は日差±20秒ということからも、その精度の高さをうかがい知ることができる。

実用化から50年の年月が経ち、現在では非常に安価な時計にも使用されているこのクォーツ機構だが、セイコーアストロンが電子技術の歴史的偉業としてIEEEマイルストーンや重要科学技術史資料に登録されるとともに、ドイツ時計博物館に収蔵されていることからもわかるように、今日までの科学の発展に寄与した偉大な発明であることは揺るぎない事実であろう。

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