ファッション好きが集い、繋げる1日だけの体験型フリーマーケット 「WWDJAPAN REUSE MARKET 2025」にセカストも参戦
幅広いジャンルのモノを買取・販売するリユースショップとしてSDGsの取り組みは責務であるという考えのもと、これまでもリユースという観点から志を共にする多種多様なパートナーと様々な取り組みを実施してきた。
今回は、そんなセカストが参加した1日だけのカルチャー体験型イベント「WWDJAPAN REUSE MARKET 2025」をフィーチャー。ファッション&ビューティ業界メディア「WWDJAPAN」がサステナブルな社会実現に向けて、10月4日(土)に開催した同イベント会場の様子をお届けする。
ファッション好きが世代を超えて集い、
ショッピングを楽しみながら
リユースを体験
会場は表参道駅と外苑前駅の丁度中間あたり、青山通り沿いにある「Goldwin ゴールドウイン」の本社1Fイベントスペース。取材班が到着したのは朝9時。イベントスタートが11時ということで、会場内はイベント参加者全員が設営真っ最中。会場内を見て回るのが、後のお楽しみということで、まずは「WWDJAPAN REUSE MARKET 2025」についての説明を。

“Circulate, Don’t discard(捨てずに、循環させよう)”をテーマに掲げ、使わなくなった物を捨てるのではなく、必要としている人に繋ぐというライフスタイルを提案するのが本イベント。様々なコンテンツを通して、ファッション好きが世代を超えて集い、ショッピングを楽しみながら循環型社会の担い手となることを体験するというのが狙いだ。
その中にあってセカストは、テーマの異なる都内主要8店舗からセレクトしたリユースアイテムを販売。忙しくしている周囲を尻目に、すでに前日の時点で準備万端のセカストブース。というワケで遠慮は無用。まずはここからご覧いただこう。

先述のように、今回はテーマの異なる都内主要8店舗からアイテムを集約。店舗ごとラックを分けることによって、それぞれがどういったテーマを掲げて商品をセレクトしているのか。その特徴がしっかりと感じられるようなアイテムが並ぶ。では、各店舗のラインアップから気になる商品をピックアップし、順番に見て行くとしよう。
【原宿店】
テーマ:“Street & Y2K”

PICK UP ITEM
〈HYSTERIC GLAMOUR ヒステリックグラマー〉のスウェット
流行発信地でストリートの中心である原宿店だけあって、スウェットでも派手&キャッチー。ラメ入りのゼブラ柄の胸元にセクシーなワッペンが視線を集める。
【渋谷神南店】
テーマ:“Designers”

PICK UP ITEM
〈TOGA VIRILIS トーガ ビリリース〉のレザーシューズ
人気セレクトショップが集まるこのエリアで人気のデザイナーズアイテム。一見シンプルなように思えるが、ヒールのメタルパーツなど尖った要素が見え隠れ。
【スペイン坂店】
テーマ:“Luxury Street”

PICK UP ITEM
〈C.P.COMPANYシーピー カンパニー〉のベスト
渋谷駅にも程近い同店は、流行の先端であるラグジュアリーストリートに注目。ハイエンドな機能性とストリートの匂いが絶妙に融合した高機能ベストで勝負。
【新宿店】
テーマ:“Street”

PICK UP ITEM
〈Supremeシュプリーム〉のジャケット
世界一の乗降客数を誇るターミナル駅の周辺には、多種多様な人々が集まる。インパクト大のチェッカー柄も、同地のストリートなら自然に馴染むに違いない。
【新宿2号店】
テーマ:“Luxury”

PICK UP ITEM
〈Louis Vuitton ルイ ヴィトン〉のハンドバッグ
〈CELINE セリーヌ〉のハンドバッグ
夜の街・歌舞伎町から近い新宿三丁目にある同店。訪れる人々もラグジュアリーなアイテムを好む傾向にある。ハイブランドのハンドバッグを持てば羨望の的。
【代官山店】…テーマ“Elegance”

PICK UP ITEM
〈Mila Owen ミラ オーウェン〉のジャケット
落ち着きを感じさせながらも洒脱な大人の街には、エレガンスというテーマがよく似合う。ちょっとしたパーティーや会食にも使えるジャケットなんていかが?
【恵比寿店】
テーマ:“Old Money & Essential”

PICK UP ITEM
〈Brooks Brothers ブルックス ブラザーズ〉のシャツ
ファッションにこだわる20代後半~40代に、上質かつクラシックで普段使いしやすいシンプルなアイテムを提供する同店。USA製のスタンダードの良さを再確認して。
【高円寺店】
テーマ:“Vintage”

PICK UP ITEM
〈US.ARMY US.アーミー〉のファティーグジャケット
最後は、アメカジを中心としたヴィンテージの品揃えに定評のある高円寺店。人気のジャングルファティーグも、税込3万円アンダーの良心的価格で見つかる。
以上、8店舗のラックをざっくりと紹介してみたが…とかなんとか言っている間に、そろそろイベントスタートの11時。さぁ、WWDJAPANを普段からチェックしているファッションコンシャスな人々は、セカストブースにどのような反応を示すのだろうかーー。
自分だけの価値を見出せる
一点ものを見つける楽しさ。
ひっきりなしに訪れる買取希望者と
回るガチャピー
天気は残念ながら曇り気味だが、交通アクセスも良いため、かなりの人出が予想される…と会場建物の外に出てみれば、オープン待ちをする人々の行列がズラリ。これは期待も高まるというもの。

イベント自体は来場無料だが、そのためには先着順の事前申し込みが必要。その上で、登録した時間枠の中で入場するシステム。とはいえ退場のタイミングは自分次第なので、急かされることなくゆっくりと見て回れる。
そして、先ほどの行列の理由が、今回の目玉コンテンツである、1日だけの体験型フリーマーケット「FREE MARKET」だ。有名スタイリストやモデル、アーティストをはじめとした業界を代表するファッションリーダーが出店し、愛用アイテムや家庭で眠っていた一点ものを販売し次の持ち主へバトンを渡す。さらに、そんな出店者たちと話し、触れ合いながら、自分だけの価値を見出せる一点ものを見つける楽しさが味わえるのだ。


しかも、こういったマーケットイベントにありがちな、“早い者勝ちで、遅れていくと何も買えない”という問題解決も織り込み済み。各出展者から商品を購入するためには、入場時にエントランスで配布されるチケットを使用する。要は購入点数の制限があるため、遅く訪れてもお目当てのアイテムが手に入るチャンスあり。来場者たちは「誰から何を購入するのか」と考えながら買い物を楽しんでいた。
では再び、セカストブースに移動して特設買取ブースもチェック!
今回のイベントでは、販売だけでな着なくなった衣料品、シューズ・バッグなどの服飾品の買取も可能。また、全国のセカストで使える割引クーポンもプレゼントされるということで、次々と訪れる買取希望者たちに、スタッフもフル回転で対応。
ここで注目したいのが、人気モデルが提供した私物の豪華景品が当たるWWDJAPANコラボ企画の“ガチャピー”だ。1000円以上の買取成立で、1回チャレンジできる。

特賞は9アイテム。当選者は、〈A VACATION ア バケーション〉の巾着型バッグ、ルイ ヴィトンのミニボストン、〈styling スタイリング〉のジャケット、〈Curensology カレンソロジー〉のパンツといったラインアップから、早い者勝ちで好きなアイテムを選ぶことができるとあって、次々と訪れる挑戦者たち。だが、なかなか当たりが出ない…と思ったら、ついに飛び出す特賞!選んだジャケットをその場で羽織り、御満悦の表情。こういった催しもまた楽しい。

気が付けば、各店舗自慢のアイテムが並んだセカストブースも大盛況。ファッション業界人による「FREE MARKET」と違って、こちらは購入数制限がないため、1人で数点のアイテムを抱える人の姿も。


また興味深かったのが、それぞれのラックに集まる人々の違いだろう。それぞれ異なるテーマで集められたアイテムが一同に会することで、ジャンルごとにどのような層のプロップスを得られているのか、リアルな反応を知ることもできた。

残念ながら取材班はラストまで滞在できなかったが、今回紹介した以外にも、DJタイムや“サステナビリティ最前線”をテーマとしたトークセッション、似顔絵ドローイングサービス&リペア、カスタム刺繍のオーダー、金継ぎリペアなど、コンテンツは盛り沢山。誰もが肩肘張らず“リユース”を心から楽しんでいる姿が実に印象深かった。ここで出会ったモノを、想いや愛着と共に“また、次へと繋ぐ”。そうなることを心から願うのであった。
Text : TOMMY
Photo: Sara Hashimoto

