ORCIVAL

オーシバル
HISTORY

蜜蜂のエンブレム輝くフレンチマリンの不変なる魂
1939 | Paris, FRANCE | Charles Bert

フランスの青い海と空を映す、潔いボーダーライン。そして、左裾に輝く蜜蜂のエンブレム。男女問わず長く愛され続けている〈ORCIVAL オーシバル〉のバスクシャツは、質実剛健な精神とフランスの洒脱なエスプリが織りなす生きた歴史そのものである。

その歴史は1939年、第二次世界大戦前夜のフランスに遡る。創設者チャールズ・バートは、故郷であるフランス中部、オーヴェルニュ地方の小さな村オーシバルの名を冠し、パリでブランドを興した。しかし戦火の足音は忍び寄り、バートは工房を絹織物と綿糸産業が盛んであったリヨンへと移す決断を下す。オーシバルは当初、女性下着用のシルク生地など生産していたが、やがてその確かな品質により1947年に大きな転機を迎える。フランス海軍へのコットン生地の供給することになり、荒波の中で闘う海の男たちをオーシバルの堅牢な生地が包み込むことになったのだ。フランス海軍御用達という揺るぎない事実は、ブランドの品質の高さを何よりも雄弁に物語る勲章となり、オーシバルが単なる流行とは一線を画す「本物」であることを世に知らしめることとなった。そして1970年代になるとフランス海軍への供給に加え、一般顧客向けにもその市場を拡げ広く受け入れられるようになる。

ところでオーシバルの名を語る上で欠かせないのが、ブランドの根幹を成す素材「RACHEL ラッセル」だ。ラッセルはリヨンの工房で生まれた生地で、一般的なカットソー地に比べ非常に多くの糸を複雑な構造で編み上げる。その工程は時間を要し、現在ではこの生地を編めるマシンはフランス国内に数台しか現存しないといわれるほど希少性の高いものだ。しなやかでありながら、しっかりとした厚みと耐久性を持ち、洗うほどに体に馴染む。その唯一無二の風合いを守るため、厳選された綿素材を用い、いまなおフランスでの生産にこだわり、職人の情熱が注ぎ込まれ続けているのだ。勤勉さの象徴ともいわれる蜂がブランドのエンブレムとなっているのは、この実直な姿勢を表している…のかは定かではないものの、作り手のその情熱こそが、オーシバルをフレンチマリンの代表ブランドへと押し上げた原動力であることは間違いないであろう。

着るほどに愛着が増し、体の一部となっていくような肌触り。流行に左右されない不変的なデザイン。その根底には、常に品質という名の羅針盤がある。それはブランドの核であり、顧客との約束でもある。一枚のバスクシャツに込められた歴史と情熱を感じながら、きょうも私たちは蜜蜂のエンブレムのバスクシャツに袖を通すのだ。それだけで日々の暮らしに、ささやかな誇りと確かな満足感をもたらしてくれる。時代が移り、ファッションの潮流が目まぐるしく変化しようともオーシバルの本質は変わらない。いつの世も蜂のエンブレムは勤勉さと高品質の象徴として、静かに、しかし確かに輝き続けるはずだ。

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