即GET指令!ナイキの名作「エア ジョーダン」シリーズ【後半戦】AJ7~AJ12 歴代モデルの魅力を徹底解説!
テクノジローの進化と激変する時代の中でさらなる高みを目指して、次々と打ち出される革新的プロダクト。そしてその表に裏にと、語り継がれる伝説的挿話の数々。まさに、スニーカーアディクトたちの心を捉え続ける、正真正銘のマスターピース。
伝説の出発地点であるAJ1のティップオフから始まり、バッシュの可能性を切り開き、シリーズの礎となったAJ6までを一気呵成に駆け抜けた【前半戦】を終え、約1週間のハーフタイムを挟み、いよいよ【後半戦】がスタート。
ここでは、さらなる進化を求め独自の方向性を見出したAJ7〜AJ12をフィーチャー。マイケル・ジョーダンが歩んできた栄光の足跡と、今も色褪せぬ AJシリーズの魅力を、試合終了のホイッスルが鳴るギリギリまでディグしていく。
即GET指令!
「AIR JORDAN 7
エア ジョーダン 7」
スウッシュが姿を消し、
さらに進化を遂げた素足感覚
後半戦の第1クォーターは、NBAでのMVP・得点王の獲得、さらには“ドリームチーム”の一員としてバルセロナオリンピックで金メダルを獲得するなど、マイケル・ジョーダン(以降、MJ)のキャリアが絶頂期であった1992年にリリースされた「AIR JORDAN 7 エア ジョーダン 7」で幕を開ける。

世界的にMJの名声が高まる中でリリースされた「AIR JORDAN 7 エア ジョーダン 7」。
AJシリーズの名声を支えるのが、世界トップクラスのプレーヤーであるMJ自身のリクエストに基づいたプロダクト開発にある。本作では、彼が一貫して追い求めてきた“足を保護しながらも、素足のような軽やかな履き心地”という理想を実現すべく、プレーントゥ+スケルトンフレーム構造という前作AJ6から踏襲した構造に、新たなフィットシステムが導入された。
その名は「ハラチフィットシステム」。1991年に発売された「AIR HUARACHE エア ハラチ」で初採用されたこのシステムは、シュータンと一体化したネオプレン素材のインナーブーツが特徴。シューズと足との一体感を高め、フィット感を飛躍的に向上させた。
前作のスケルトンフレーム構造を踏襲しつつ、ネオプレン素材を用いたインナーブーティ。
また、クリアソールとビジブルエアのミッドソールはこのモデルから廃止され、以降シリーズは、履き心地と機能性を重視した設計へとシフトしていく。
デザイン面においては、伝統的アフリカ音楽のポスターから得た着想をもとにデザインされたというMJのルーツを想起させる彩り豊かなソールパターン、カラバリの豊富さも話題に。中でもバルセロナオリンピックでMJが着用した“オリンピックカラー”は代表時の背番号“9”が刺繍された特別仕様ということもあって、プレミアム化した。
加えてプロモーション面も刷新され、相方もスパイク・リーから『ルーニー・テューンズ』のキャラクターであるバッグス・バニーに選手交代。異例のスケールで展開された広告はアメリカ全土で話題を呼び、先に述べたポップで遊び心あるカラー展開にも影響を与えたという。
そして忘れちゃいけない最大の変化が、ナイキの象徴“スウッシュ”を廃し、ジャンプマンロゴを採用&ヒールに背番号“23”が際立つよう配置した点である。本作でブランドとしての独立性が強く打ち出され、以降AJシリーズはナイキを代表する大名跡となっていくのであった。
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即GET指令!
「AIR JORDAN 8
エア ジョーダン 8」
90年代ナイキの先端技術を、
随所に投入した意欲作
CHAGE&ASKAがシングル「YAH YAH YAH/夢の番人」でダブルミリオンを達成し、サッカーJリーグが空前のブームを巻き起こしていた1993年。バッシュとしての性能を徹底的に追求し、AJブランドの存在感を一層高めた「AIR JORDAN 8 エア ジョーダン 8」がデビューを飾る。



その高い完成度に加え、1990年代の空気感を纏う「AIR JORDAN 8 エア ジョーダン 8」。
前作から継承されたハラチフィットシステムをさらに進化させ、よりタイトに足全体を包み込むインナーブーティ構造は、シューズ内部でのブレを最小限に抑えるためシルエットもかなりの細身に。耐久性と柔軟性を兼ね備えたヌバック素材のアッパーは、プレー中の激しい動きにも耐える高い剛性を確保しながら、足にしなやかにフィットする。
ミッドソールに施された大胆なグラフィックパターンは、コート上でインパクトと存在感を発揮。さらには、立体的な丸形ジャンプマンパッチが配されたシュータンが個性を際立たせている。そんなAJ8でもっとも象徴的な部分を挙げるならば、同時期にナイキが展開していた屋外バスケットボールシューズ「AIR RAID エア レイド」から着想を得た、アッパーを横断するクロスストラップ以外にないだろう。



屋外バスケットボール用に開発された「AIR RAID エア レイド」 個性的なビジュアルは今なお、コアなファンから人気。
アスリートが足首の固定用に巻くテーピングをヒントに生まれたこのディテールは、足全体のホールドを高める効果があり、MJの代名詞的ムーブである、華麗にしてガード不能なクロスステップを支えると同時に、ビジュアル・アップアーマードにも一役買っている。

両モデルとも甲部分にクロスストラップを装備。発想元は、アスリートが足首を固定するために使用するテーピングだったとか。
このように様々な要素や新技術を意欲的に導入したAJ8だが、実際は、あまりに締め付けがタイトでシビアだったこともあり、試合前や練習時は前作AJ7を引き続き着用し、AJ8は試合でのみ履いていたとか。

最大の特徴であるクロスストラップは、過剰とも受け取られ一部マニアの間で「Punisher(罰を与える人)」と呼ばれていたとか。
そう聞くと問題アリにも思えるが、MJは本モデルを着用し、1992〜1993のNBAシーズンで圧倒的なパフォーマンスを披露、シーズンMVP・ファイナルMVP・得点王の三冠を達成。そして所属チームのシカゴ・ブルズをNBA史上初の3連覇へと導いたのだから、バスケの神様の霊験あらたか。
しかし、人(神)生は好事魔多し。偉業達成の興奮が冷めやらぬ中、MJは突如引退を発表する。度重なるメディア報道の過熱、そして何よりも彼の人生に大きな影響を与えた父親が不慮の事故で死去したことが心身に深い影を落とし、コートを離れる決断を下したのだ。結果としてAJ8は“引退前最後のモデル”となり、歴代モデルにも負けないドラマチックな1足となった。
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即GET指令!
「AIR JORDAN 9
エア ジョーダン 9」
NBA引退表明からの
MLB挑戦で生まれた、
初のコート未踏モデル
MJ自身の軌跡と機能性やデザインなどのクリエイティブが密接にリンクするシグネチャーシューズだけあって、何かとエピソードに事欠かないAJシリーズ。それでいえば従前のリリーススケジュールから外れ、前作AJ8と同年に発売された「AIR JORDAN 9 エア ジョーダン 9」もまた、異質かつドラマチックな1足といえよう。



今までのビジュアルを刷新。配色もあってアウトドアブーツを想起させる「AIR JORDAN 9 エア ジョーダン 9」。
それは歴代モデルと一線を画す、アウトドアブーツのような質実剛健なルックスからも見て取れる。土臭くもシックな配色のアッパーは、上質な天然皮革をベースにマッドガード状のラバー素材を立体的に配置。ヒールには背番号23とジャンプマンをあしらい、着用時の顔となるシュータンには“AIR JORDAN”の文字がさりげなく主張。一見するとバッシュには見えないルックスは、シリーズ屈指の地味さを誇る。
とはいえそこは正統AJ。履き心地へのこだわりは変わらず。もはやお馴染みとなったハラチフィットシステムを踏襲しながら、ワンアクションで全体を締め上げられるシューレースホールの構造により、操作性と密着感を両立。フィット感を重視しつつ外観もスマートに整えられている。言い換えるならば、大人の足元に相応しいとも。だが、最大の特徴は表から見えない部分にある。

シンプルなデザインでありながらも、優れたフィット感を提供するハラチフィットシステムは継続。
それがアウトソールに見られる“言葉”たち。仕掛け人の名はマーク・スミス。彼は得意のグラフィックと英語、日本語、アラビア語、フランス語、スペイン語、ドイツ語など世界中の言語で独立・自由・希望などの言葉をミックスしてデザインに落とし込むことで、グリップ力などの機能性を満たしながらパターンを一新させることに成功。

ソールに刻まれた日本語は“世界”と“スポーツ”。当時、「AJ9のソールに日本語が!」と話題になった。
これらの文字に“コート内外におけるMJの生き様”を表現すると同時に“国際的な視点からバスケットボールを語る”というメッセージを込め、ストーリー性のあるアウトソールに仕上げた。また左右で異なる言語を採用することで、それぞれ独立したデザインに仕上げられている点も見逃せない。
肝心のMJは、幼少期の夢であり亡き父との約束でもある野球選手への挑戦真っ最中。かくしてNBAのコートで履かれることの無かった不遇のモデルは、アッパーそのままスパイク仕様にカスタムされ、コートからグランドへとステージを変えながらも、変わらず彼の足元を支えたのであった。
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「AIR JORDAN 10
エア ジョーダン 10」
シリーズ10年間の記録を刻む
メモリアルシューズでNBA復帰
NBAでは相変わらずのMJ不在。「AJも今後はリリースされないのでは?」とファンたちが戦々恐々としていた1994年。そんなシリーズ継続も危ぶまれる状況下で発表されたのが、10代目「AIR JORDAN 10 エア ジョーダン 10」。このニュースは多くのファンに驚きと希望を与えた。



NBA復帰を果たしたジョーダンが着用していたのがこちら。「AIR JORDAN 10 エア ジョーダン 10」のブルズカラー。
一見して分かるようにそのシンプルなルックスは、前作のデザインコンセプトを継承したもの。無駄なデザインや機能を削ぎ落とす一方、アッパー素材に上質なレザーを採用し、フィジカルを強化。さらにカラーブロックの切り替えにより視覚的アクセントを演出。そこには引き算の美学が感じられる。
機能性に関わる大きな変化としては、AJ7より3作続いたハラチフィットシステムを廃し、新たにストレッチバンドでシューレースを繋ぐというシンプルなフィッティングシステムを採用した点。これにより直感的なフィッティング調整が可能となり、フィット感も向上している。
さらにソール裏には、これまでMJがNBAで成し遂げてきた、ルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞、63得点ゲーム、MVP獲得、3連覇達成といった偉業の数々を刻んだ9本のラインを配置。まさに“栄光の足跡の記念碑”と呼ぶに相応しい。
そんな偉大なキャリアへのリスペクトを捧げた本作も、発売当初は凪の海。だが、ある出来事により事態は一変する! MJが「I’M BACK」のメッセージとともに1995年3月、NBAへ電撃復帰を果たしたのだ。復帰直後の背番号は当然23…ではなく、ベースボーラー時代に背負っていた “45”。アンクルサイドにはその名残が。

復帰後、一時的に背負っていた背番号“45”。今となっては、MJの軌跡を示す貴重なナンバリング。
で、肝心の成績はといえばいきなり55得点もの大活躍。この偉業は後に“ダブルニッケル”の名で語り継がれることに(その意味は5セント硬貨のことをニッケルと呼ぶことに由来する説や、速度規制の看板(SPEED LIMIT 55)から取ったスラング説など諸説存在)。いずれにせよスーパースターの復帰劇がファンのみならずNBA、そして世界中を熱狂させたことは間違いない。
ちなみに、ソール裏に10本目のラインが存在する事実はあまり知られていない。そこに刻まれた「BEYOND(これから)」の6文字が、“これまでの偉業を超えて進み続ける”というMJの未来を予見したものであった…というのは考えすぎか。
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「AIR JORDAN 11
エア ジョーダン 11」
AJ2以来のハイ&ロー。
上品で洗練された雰囲気は
パテントレザーの賜物
世界驚愕・ファン感涙の復帰劇を経て帰ってきたNBAのコートで、引退前にも劣らぬパフォーマンスを発揮するMJ。その新たなパートナーとして1995年に登場した「AIR JORDAN 11 エア ジョーダン 11」は、素材使いに特徴がある。1stカラーとしてリリースされた黒×ホワイトの配色、通称“コンコルド”では、それがより顕著に。

名が体を表し、シャープな印象を与える1stカラー“コンコルド”の 「AIR JORDAN 11 エア ジョーダン 11」。
ポイントは、軽やかな白のバリスティックナイロンメッシュのアッパーに、美しい漆黒の光沢を添えるパテントレザー。「光沢のある素材を使いたい」というMJのリクエストと、彼の好きな高級スポーツカーのイメージ。その両方を兼ね備えつつ上品で洗練されたムードを演出する。
もう1つ注目は、ヒールにあしらわれた45のナンバリング。MJのNBA復帰時、ブルズがかつての背番号23を永久欠番としていたため、その措置として急遽用意されたもの。これもまた引退→復帰という彼の軌跡を辿る上ではハズせないノンブルである。

ヒールには、ジャンプマンと“45”のナンバリング。これ以上ないくらいアイコニックな後ろ姿だ。
機能面の進化も著しい。ミッドソールに搭載されたフルレングスのカーボンファイバー製プレートは、ジャンプからの着地〜一歩踏み出すという一連のアクションを、優れた耐久性と反発性でサポート。さらに軽量&グリップ力の高いクリアラバーアウトソールといった当時最新のテクノロジーを投入することで、機能性と美しさを両立させた稀有なモデルが誕生した。

ホワイトとクリアカラーのアウトソール。モノトーンと涼しげなアイスブルーの組み合わせが斬新。
このシューズを履いてコートに立ったMJは、ブルズを72勝10敗という当時のNBA最高勝率へと導き、自身4度目となるNBA制覇、さらにMVP獲得。復帰からわずか1年で完全復活を果たすことになるのだが、シューズ自体の評判はといえばデビュー前から正直イマイチ。
前作の売れ行きが振るわなかったため、ナイキジャパンも及び腰で抑える在庫数。しかしフタを開けてみれば予想を大きく上回る人気っぷりに、発売直後から繰り広げられる争奪戦。しかもMJ主演で1996年に公開された映画『スペース‧ジャム』の追い風も吹いて、さらに人気急上昇。劇中でMJが着用したブラック×バーシティロイヤルの特別カラーは“スペース・ジャム”の愛称で呼ばれ、ことさら入手困難に。
…と、ここまで触れてきたのはハイカットで、これとは別にオフコート用のローカットモデルも存在するのがAJ11。しかもデザインは全くの別物だから面白い。それがこちら。



オフコート用に制作された「エア ジョーダン 11 ロー」 写真のカラーは、オリジナルカラーの「BRED ブレッド」。
MJの「フォーマルシーンでも履けるシューズが欲しい」というリクエストに応える形で開発されたというローカット仕様。タキシードにも合うよう、アッパーにはシュリンクレザーとヌバックを組み合わせ、メッシュパネルで通気性を確保するなど、ハイカットとはまったく異なるアプローチで仕上げられた。オフコートでは高級スーツをヒップに着こなす MJならではの発想が生んだ1足といえる。
同じモデルであってもハイとローで全く異なるデザインのAJ11。さらにハイと同じデザインのローカット版もあるから、何ともややこしい。
ついでに小ネタを1つ。モノトーン配色で汎用性も高いコンコルドだが、オンコートで着用するとなると話は変わる。事実、NBAには“ユニフォームの統一性に関する規定”が存在し、ブルズのチームカラーとは異なるモノトーン配色が問題視されて、リーグからMJに罰金が科せられる事態に…なんだか既視感。
その後、黒×赤のブレッドカラーがリリースされて罰金のペイも数回で済んだが、AJ1から11年経ってなお繰り返す失敗。しかしそれでコンコルドに劣らぬ人気を博したのだから、災い転じて福を成す。やはりAJシリーズは常に話題に尽きない。
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「AIR JORDAN 12
エア ジョーダン 12」
日本国旗と19世紀のブーツを元に、
歴代最上級のクッショニング
遂に【後半戦】も最終クォーター。試合終了のホイッスル目前、美しい放物線を描いてゴールリングを通過したブザービーターは、1996年発売の「AIR JORDAN 12 エア ジョーダン 12」である。AJ11の設計思想を継承しつつ19世紀のブーツからインスパイアされたというルックスは、前作に勝るとも劣らぬインパクト。



日本の国旗をデザインソースとした独創的フォルムの 「AIR JORDAN 12 エア ジョーダン 12」。
アッパーを覆う1枚革に放射線状に走るステッチは日本国旗がデザインソース。さらに異なるレザーの組み合わせ、耐久性の向上とドレッシーな味付けを兼ねたメタルのシューレースフック、トゥからサイドへと大胆に伸びる左右非対称のサポートパーツなど、見どころを過積載。これらのディテールが織りなすコンビネーションが個性的な印象に拍車をかける。

上から見ると、外側と内側が非対称となったアッパーのデザイン。
しかしそれだけではない。履き心地に直結するソールにも最新技術がこれでもかと投入されている。ミッドソールの素材は、安定したクッション性を発揮する“ファイロン”。足裏全体に敷かれたフルレングスの“Zoom Air(ズームエア)”はAJシリーズ初搭載。これに薄く軽く反発力抜群の“カーボンファイバー・スプリングプレート”が加わり、シリーズ史上最高のクッショニングを実現、さらなる進化を示した。

ミッドソールは前作よりも薄くなったと言われているが、幾重にも素材を重ねて補強されている。
そんなAJ12を着用して臨んだ試合の中でも特別な一戦が、1997年のNBAファイナル第5戦。 MJは相手チームのユタ・ジャズだけでなく、2日前に食べたピザによる食中毒により発症したインフルエンザに似た症状とも戦いながら、驚異の7リバウンド・5アシスト・38得点を決める大活躍を果たし、チームを勝利へと導いた。
そして「再び同じ状態になったらプレー出来るかわからない」と、本人も語るほどのバッドコンディション下の激戦で着用されたブレッドカラーのAJ12は、このエピソードから“FLU GAME(フルゲーム)”の愛称で呼ばれるように。極限状況下で最大限のパフォーマンスを披露したMJと、優れた機能性でその活躍を足元から支えたAJ12。まさに両者が揃ってこそ成し得た記録といえる。
…とここでタイムアップ。試合終了!
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『knowbrand magazine』読者諸氏の多くにとって、間違いなく羨望と憧憬の的だったであろう“エア ジョーダン”シリーズ。2003年にMJが現役から引退し、バスケットボールプレーヤーとしての選手生活にピリオドを打った後も存続し続け、最新「AIR JORDAN 40 エア ジョーダン 40」が今年7月にベールを脱いだばかり。
2019年リリースのAJ31から続く“30代前のデザインを踏襲する”というコンセプトに従い、AJ10のDNAを落とし込みつつ、最新の素材と成形技術、クッショニングを大胆に投入。その姿から溢れ出るのは、偉大なるバスケの神に捧げる最大級のリスペクト。
時代ごとの後継者たちを足元から支え、2025年迎えた40周年。進化を追求する姿勢は今なお変わらず、50周年、100周年と時を経た後、AJがどのような道を歩んでいくのか。浜の真砂は尽きるとも興味と期待は尽きず、今後もますます目が離せない。

