FASHION

ロックとセクシーを纏う〈ヒステリックグラマー〉。 北村信彦の美学が光る名作を知る。「ヒスガール」「スタッズデニム」etc.

"Don't compromise yourself. You're all you've got." (自分に妥協してはいけない。あなたにはあなたしかいないのだから)

自らの歌の冒頭でそう語ったのは、1960年代後半を駆け抜け、27歳の若さでこの世を去ったアメリカの女性ロックシンガーだったか……。前回の『knowbrand Magazine』では“ロック”をキーワードとするブランド、〈NUMBER (N)INE ナンバーナイン〉を取り挙げた。音楽を核とする独自の美学により構築された世界観は日本のファッション史に鮮烈な爪痕を残し、アーカイブアイテムがリセールマーケットでも高い評価を得ているのがその理由である。

これを受けて、今回も“ロック”をキーワードとするドメスティックブランドに焦点を当てるとしよう。1960〜1970年代のロックやサブカルチャーを背景に、原宿から妥協なきクリエイティブと独自の世界観を発信し続けてきたそのブランドの名は〈HYSTERIC GLAMOUR ヒステリックグラマー〉。

音楽・アート・ポルノを自在に横断するグラフィック表現とともに、セクシーで挑発的な女性像を打ち出した同ブランド。1990年代にジャパニーズ・ロックファッションの象徴として世界的評価を獲得し、2000年代以降はY2Kリバイバルの流れとともに再び注目を集めている。本稿ではブランドのアーカイブを掘り起こし、今なお色褪せない名作たちの姿を追う。

〈HYSTERIC GLAMOUR〉とは?
その歴史を紐解く

そもそもブランドの歩みを知らなければ、名作と銘打ち紹介されたところでピンとこない。当然の話だ。ならば歴史を知るところから……なんて恒例のアイドリングを終えたら、フルアクセルで急発進。ブランド創設から近年までの軌跡をルックバック。

スタートは1984年。世界140ヵ国が参加したロサンゼルス五輪が開催され、〈Apple アップル〉が初代「Macintosh マッキトンッシュ」をリリース。ここ日本では、チェッカーズの『ギザギザハートの子守唄』と宮崎駿の『風の谷のナウシカ』が大ヒット。さらに1958年以来15年ぶりに新札が発行。

そんな時代の大きな波に乗ったのが、アパレルメーカー「OZONE COMMUNITY オゾンコミュニティ」に勤めていた若干21歳の北村信彦。洋楽を聴いて育ってきた北村は、パティ・スミスのストイックでヒステリックな雰囲気と、ブロンディのグラマラスな感じをイメージしつつ、辞書から直感で選んだ言葉を繋ぎ合わせた造語を、新たに立ち上げた自身のブランドの名に冠した。こうして誕生したのが〈HYSTERIC GLAMOUR ヒステリックグラマー〉だ。

1960〜1970年代のロックやサブカルチャーを背景とし、当時隆盛を極めたDCブランドとは一線を画すアプローチで、ウィメンズを軸にアイテムを展開していたヒステリックグラマー(以降、ヒス)は、翌1985年、早くもキッズライン〈HYSTERIC MINI ヒステリック ミニ〉を始動。子供服にパンク・ロックの要素を持ち込み、独自のキャラクター戦略でファミリー層へファンを拡大。通称“ヒスミニ”の愛称でオリジナルキャラクターとともに親しまれるように。さらに翌年、原宿に初の直営店をオープン。独自の世界観が、感度の高い女性層を中心に支持を集める。

1991年、日本を飛び出して英国・ロンドンに進出。ソニック・ユースなどアーティストとの交流、カート・コバーンの着用といった刺激的なトピックで世を騒がせ、音楽と蜜月関係にあるブランドとして世界に名を馳せる。こうして“ロックファッションの象徴”となったヒスは、“ヒス系”と呼ばれる新たなファッション・ジャンルを確立。その勢いはさらに増していく。

1998年には北米市場への本格進出し、「HYSTERIC GLAMOUR USA」を設立。裏原宿発のアメカジ的感性を本場アメリカへ逆輸入し、グローバルな展開を加速。そして新たな世紀の始まるとなる2001年、大きな変革を迎える。それまでウィメンズ・ユニセックスのみの展開だったが、待望のメンズラインが本格始動したのだ。ヴィンテージ加工やデニムを強化し、キムタクこと木村拓哉や著名人も着用。メディアがこぞって取り上げ、爆発的ブームを巻き起こした。

さらに時計の針は一気に進む。2017年、〈Supreme シュプリーム〉との初コラボレーションが実現。ブランド初期のパンキッシュなデザインを再定義し、若い世代に強烈なインパクトを残す。このチャレンジは新たなファン獲得の呼び水となった。事実、数年前からのY2Kリバイバルと世界的なブランド再評価の波に呼応するかのように、2000年代のウィメンズ・アーカイブが世界的インフルエンサーの着用により、ヴィンテージ市場でも価値急騰。勢いは止まること知らず、2024年に創設40周年を迎え、「H.G.A.S.」などのデジタルアーカイブ活用や40周年記念プロジェクトを展開。かくしてヒスは、次なるステージへと歩みを進めるのであった。

〈ヒステリックグラマー〉名作アイテム
ロックでセクシーで挑戦的。
ブランドを象徴する
「VIXEN GIRL」のTシャツ

先述のように、アーカイブデザインがヴィンテージ市場でも価値急騰中のヒス。その代表的アイテムとして長年愛されてきたモチーフが、通称“ヒスガール”だ。

ヒスがブランドのミューズ像として掲げる「ヒステリックでグラマーなバンドのグルーピーのような女性」の姿を具現化した、ロックでセクシーかつ挑戦的なグラフィックは、瞬く間にブランドの象徴となった。中でも代表的デザインとして1990年代に大ブームを巻き起こしたのが「VIXEN GIRL」。今なおブランド公式SNSの人気ガールモチーフ投票企画で1位を獲得するなど、エターナルなアイコンとして揺るぎない支持を得ている。

左胸にシンプルなロゴを配しつつ、背中いっぱいに大胆にあしらわれた「VIXEN GIRL」のインパクトたるや絶大。ここでいう「VIXEN」とは、英語で“セクシーで魅力的な女性”“意地悪な女性”などを意味する。要はアレだ。『ルパン3世』に登場する稀代のファムファタール、峰 不二子をイメージすれば相違ない。

ファイヤーパターンを彷彿とさせる「GLAMOUR」のロゴや、挑発的なヒスガールが目を引く。

ケレン味たっぷりのロックテイストとネーミングには、自由を求める女性の反骨精神が内包されており、ブランドの描き出す世界観とも強く結びついている。そしてTシャツのみならず、様々なアイテムで同グラフィックが確認されているという事実こそが、「VIXEN GIRL」の確かな人気を物語る。見かけたらまずは押さえておけば間違いない。

(→〈ヒステリックグラマー〉の「VIXEN GIRL」モチーフのアイテムをオンラインストアで探す)
(→〈ヒステリックグラマー〉の「Tシャツ」をオンラインストアで探す)

〈ヒステリックグラマー〉名作アイテム
もう1つの定番“ヒスガール”モチーフ。
「HYSTERIC TIMES」のデニムシャツ

ヒスを代表する名作を紹介するという題目も、前回のナンバーナインのようにアイテムを限定するのではなく“モチーフ”をフィーチャーするのには理由がある。それは人気モチーフが、手を変え品を変え、様々なアイテムで展開されているからに他ならない。この「HYSTERIC TIMES」も例に漏れず。今回用意したのは、アメリカの象徴ともいえるアイテム、ウェスタンシャツの王道ディテールを踏襲したデニムシャツだ。

 

一見するとシンプルなデニムシャツ。…かと思いきや、背面には「HYSTERIC TIMES」のグラフィックが躍る。

「HYSTERIC TIMES」のグラフィックは、前項で紹介した「VIXEN GIRL」と1、2を争う人気モチーフにして、ブランドの象徴の1つ。これを背中に大胆に刺繍することで、良い意味で土臭さが増し、アメリカンな印象も深まる。ついで細部にフォーカス。刺繍ならではのステッチワークがもたらす立体感と奥行きが、麗しのヒスガールをより一層魅力的に見せている。

様々な色糸とデザイン、文字フォントを駆使しつつ、中央に水着姿のヒスガールを配したポップな仕上がり。

ベースとして支えるデニムボディの雰囲気もまた堪らない。ロープ染色によるムラ感のある色合いがヴィンテージもかくやのムードを演出。着用を重ねるほどに豊かな色落ちが期待できる。

フロントの左胸ポケットには、さりげなくブランドのピスネームが入る。

フラップポケットの上には、さりげなくワンポイント。ラフに褪色したデニムの青と真っ赤なピスネームの取り合わせときたら、波に千鳥、梅に鶯。カジュアルでありながら落ち着いた佇まいは侘びの精神をも感じさせる。なんともに絵になる佳作である。

(→〈ヒステリックグラマー〉の「HYSTERIC TIMES」モチーフのアイテムをオンラインストアで探す)
(→〈ヒステリックグラマー〉の「長袖シャツ」をオンラインストアで探す)

〈ヒステリックグラマー〉名作アイテム
“反骨精神と敗者の美学”を纏う。
「タイガーカモ」のN-3B TYPE
ミリタリージャケット

看板娘2連発に続いて取り挙げるモチーフは……といってもグラフィックではなくテキスタイルの話。アメカジを構成する4大要素の中でも、武骨さは比類なしのミリタリーウェアから題を拾うことも多いヒス。ここではタフでヘビーなミリタリージャケットに照準を合わせる。

ヒステリックグラマー流ミリタリーの解釈。「タイガーカモ」を纏ったN-3B TYPEジャケット。

一見して伝わる只者ではない雰囲気。1950年代末期のインドシナ紛争時にフランス軍からベトナム軍へと伝わったカモフラージュ柄をルーツに持ち、その見た目から現地では“虎の皮”や“縞柄”とも呼ばれる。これがベトナム戦争で一躍その名を広めたタイガーストライプ・カモフラージュ。通称“タイガーカモ”である。

極寒地での地上勤務員向けに開発されたフライトジャケット「N-3B」TYPEのジャケットに、さらなるタフネスを積載。定番ウッドランドカモ柄よりエッジの効いたそれは、ベトナム戦争下でアメリカ軍特殊部隊が着用したことでも有名だが、反体制的カウンターカルチャーのスタンスで取り入れることで、ヒスの掲げる思想と強く共鳴する。加えて、左胸に「BORN TO LOSE」、右肩には「ST. PETER HOUSE NEW ORLEANS」「37」「JESUS ON THE CROSS」のワッペン群を配置。

ロックの精神を宿し、周囲の視線を引きつけるワッペン群。そこにはどんな意味が隠されているのか?

これらが何を意味するのか。「BORN TO LOSE」は伝説的パンクロック・ミュージシャン、ジョニー・サンダースの曲名。ニューオーリンズのセント・ピーター・ゲストハウスは、彼が謎の死を遂げた事件の舞台。そして37はその死の真相に迫るドキュメンタリー映画のタイトルを、それぞれ連想させる。あとは各自でご想像あれ。

機能美溢れるミリタリーウェアに“反骨精神と敗者の美学”というロックカルチャーのエッセンスを織り交ぜて1つにまとめる。そんなヒスらしさを体現する1着だ。

(→「ミリタリージャケット」に関する特集記事はこちら)

(→〈ヒステリックグラマー〉の「N-3B」をオンラインストアで探す)
(→〈ヒステリックグラマー〉のミリタリーアイテムをオンラインストアで探す)

〈ヒステリックグラマー〉名作アイテム
英国的ロッカーズDNAを宿した
〈ルイスレザーズ〉別注
ライダースジャケット

武骨さと切なさと心強さが融合した前項をミクスチャーロックと例えるならば、続くこちらは混じりっけなしのロックンロール。1892年創業、英国レザーブランドの雄〈Lewis Leathers ルイスレザーズ〉とのコラボレーションモデルと聞けば、さもありなん。ベースとなったのは、同ブランドを代表するアイコンモデルの1つに数えられる「LIGHTNING ライトニング」。

ロックといえばレザーライダース。〈Lewis Leathers ルイスレザーズ〉とのコラボモデルは、さりげなくイズムを感じさせる仕上がり。

まず注目すべきはフロント部分のアレンジ。オリジナルディテールである左右対称に配された縦横のジップポケットは踏襲しつつ、新たに襟元や袖、ベルト部分にスタッズの装飾をプラス。過剰にアピールをすることなく、されど雄弁にロックスピリッツを伝える。

「ライトニング」のオリジナルディテールを踏襲しつつ、スタッズの装飾を加えることで、ヒスらしいロックスピリッツを注入。

レザーには独特の艶とシワによる経年変化が楽しめるホースハイドを採用し、堅牢・武骨な表情を色濃く残している。その上、裏地は赤のキルティングからハリスツィードのタータンチェックに変更され、英国的なパンクロック作法とアクセントを両獲り。首元にはルイスレザーズの証たる「AVIAKIT」タグ、裾にはヒステリックグラマーのタグが配され、コラボモデルならではの特別感を演出する。

赤のタータンチェック裏地に映える両ブランドのタグ。

伝統的なライダースの佇まいに1960年代英国ロッカーズスタイルを想起させるアレンジ。されど絶妙に効かせたスパイスの効用でワナビーにはならない。「ロックとはジャンルではない。生き様でありアティチュードである」。この屈強なる革の鎧には、そんな先達たちの至言が息づいている。

(→「ダブルライダースージャケット」に関する特集記事はこちら)
(→〈ルイスレザー〉に関する特集記事はこちら)

(→〈ヒステリックグラマー〉の「ライダース」をオンラインストアで探す)

 

〈ヒステリックグラマー〉名作アイテム
リアルなエイジング&ダメージを追求。
「SCAB REMAKE
SLIM STRAIGHT DENIM PANTS
スキャブリメイク
スリム ストレート デニム パンツ」

トップスからのアウターという強烈なコンビネーションをお見舞いした後は、地味に効くローキック、ならぬ着こなしの要となるボトムス。中でも傑作揃いのデニムパンツに目を向けるのは至極当然の成り行き。まずは、熱狂的ファンを擁する「SCAB REMAKE SLIM STRAIGHT DENIM PANTS スキャブ リメイク スリム ストレート デニムパンツ」を紐解く。

前後どちらから見てもリアルさを追求したエイジング&ダメージ。「SCAB REMAKE SLIM STRAIGHT DENIM PANTS スキャブリメイク スリム ストレート デニム パンツ」。

……といっても、モデル名がすべてを物語っている。英語で“かさぶた”を意味する「SCAB」が示すように、最大の特徴はリアルな経年変化を追求したエイジング&ダメージ加工と、その上から施されたリメイクの跡。クラッシュ部分に重ねられた無数のリペアは、前オーナーと過ごした日々の残滓か、生来のディテールなのか。ここまで自然に馴染んでいると求める真実も藪の中……。

エイジング&ダメージは穿けば穿くほど馴染んでホンモノの風合いに。ともに過ごした時間が、唯一無二の完成形へと導く。

さらに、限界まで穿き潰した際に生まれる立体的な色落ちやヒゲも精緻に再現。ちなみに、ウエスト背面の紙パッチに記載されている「KINKY」の文字は“歪さ・奇妙な・気まぐれ”などを意味する。本作の偏執的なまでの加工技術を形容するのに、これ以上に的確な言葉はない。

ポケットのスタッズ、ウエストのHYSTERICの文字、そして「KINKY」のパッチ。すべてがさりげなく主張する。

さらにフロントポケットの片側にだけ打たれたピラミッドスタッズもさりげなく主張し、ブランドの世界観を“あくまで自然に”その身に刻んだ不朽の名作。再販のたびに注目を集めるには、それ相応の理由があるのだ。

(→〈ヒステリックグラマー〉の「ダメージ デニム パンツ」をオンラインストアで探す)

〈ヒステリックグラマー〉名作アイテム
一度見たら忘れられないインパクト。
「SNAKE LOOP DENIM PANTS
スネイクループ デニムパンツ」

足早に駆け抜けた本稿……なんて定番のひと言も既に6000文字を優に超えているので、ここらで締めに入る。ラストを飾るのは、名作として語り継がれてきた「SNAKE LOOP DENIM PANTS スネイクループ デニムパンツ」。1990年代のヒスを代表する柄で、スネイク(蛇)をモチーフにしたグラフィックが全面に躍る。

左右でとぐろを巻くヘビが抜群の存在感を放つ「SNAKE LOOP DENIM PANTS スネイクループ デニムパンツ」。

古来より、脱皮を繰り返しながら成長する生態から“古い皮を脱ぎすて生まれ変わる”と信じられ、生と死の象徴として人々に畏れ崇められてきた蛇。頭から尾までとぐろを巻きつつループする姿と、穿き込むほどに新鮮な表情を見せるアタリや色落ち。この2つの組み合わせは、永遠を意味するウロボロスの蛇にさも似たり。

フロントとバックに配置した蛇のグラフィック。穿き込んで薄れていく表情もまた魅力的だ。

妖艶なスキニーシルエットもデザインを引き立て、どう着こなそうと存在感を失うことはない。2021年にリリースされたシュプリームとのコラボラインアップの中にも、このスネイクループ柄のアイテムが採用されていた。この揺るぎない事実こそが名作グラフィックであると証明している。

スネイクモチーフの名作を語るならば、双璧を成す存在にも触れずにはいられない。それが「SCRATCH FLARE DENIM PANTS スクラッチ フレア デニムパンツ」。

スネイクモチーフと聞けば思い浮かぶ、もう1本の名作。「SCRATCH FLARE DENIM PANTS スクラッチ フレア デニムパンツ」。

異なるオンスと色味のデニム生地を、ボーダー状にパッチワークして構成された大胆な表情から付いた通称は“ウミヘビ”。裾に向かって広がるフレアシルエットが前述のスネイクループとは異なるアプローチで、強い存在感を放つ。

切りっぱなしで処理されたパッチワークが、なんとも言えない存在感を放つ。

ヒステリックグラマーの名作デニムたち。色褪せることなく、いつまでもブランドを輝かせる。

反体制的で刹那的な1970年代ヒッピー的ムードを漂わせつつも、ロックの荒々しい初期衝動とラフな切りっぱなし処理から感じる退廃的な印象も相まって、ブランドのミューズ像である“ヒステリックでグラマーな女性”を具現化したかのよう。こちらもまた、ヒステリックグラマーを語る上で欠かせないマスターピース。名作はいつまでも色褪せない。

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本稿冒頭で触れた女性ロックシンガーの言葉は、さらにこう続く。
“Who you are is what you settle for, you know?” (自分という人間は、自分が妥協した人間になるものよ)と。

人は歳を重ねるにつれ、妥協し周囲の環境に馴染んだ格好をするように変わっていく。だが、人間の本質はいくつになっても変わらない。“モノ好き”を自称し、己のこだわりを追求し続けてきた読者諸氏であれば、きっと頷いてくれるに違いない。

ヒスのデザイナー・北村信彦はとあるメディアで、「これから70〜90代の人たちまでインクルードした服作りも面白いかなと思っている」と発言している。

であれば何歳になっても妥協せず、好きな服を着ればいいのだ。いくつになっても“なりたい自分・格好いいと思える自分でいられる服”を作り続けるヒステリックグラマー。その精神は我々と共にあり続ける。

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