市場と全店のデータを駆使して
厳正に査定

お持ちいただいたお品物の販売価格を
設定し、
それを基準に買取価格を決定。
販売価格の設定は、まず⼀般の⼩売店や中古市場で、そのアイテムがいくらで出回っているのか市場価格調査を⾏います。市場になかなか出回っていないアイテムや価格算出が難しいアイテムは、750店舗に及ぶ当社の全店舗取引データをもとに販売価格を設定します。買取価格は、販売価格を設定したのち、当社の買取価格表を参考に設定します。以上の流れで買取・販売価格が設定されます。

※お品物の状態や、店舗の在庫状況により買取価格は異なる場合がありますのでご了承ください。
真贋における安⼼・安全の追求のために独⾃マニュアルを構築
「現在セカンドストリートでは、全国750以上の店舗でラグジュアリーブランド(当社指定ブランド)の取り扱いを⾏っていますが、その始まりは2006年までさかのぼります。運営⺟体だったゲオアールが、フォー・ユーと合併してリユース事業を展開することになりました。フォー・ユーは以前、⼀時的にブランド品の取り扱いを中⽌していたのですが、この合併を機に再開することに。当初は約40店舗からのスタート。ラグジュアリーブランド品の確かな安全性を保証するためには、店舗だけでなく、本部で⼆次検品を⾏うシステムを構築する必要がありました」こう話すのは、検品検証チーム・チームリーダーの⼭崎。

「全店でのラグジュアリーブランド取り扱いについて、当社の⽅針として掲げた条件が、並⾏輸⼊品市場での『偽造品』や『不正商品』の流通防⽌と排除を⽬指す⺠間団体『⼀般社団法⼈ ⽇本流通⾃主管理協会(以下 AACD)』への加盟です。そのために、2年以上かけてラグジュアリーブランド買取時に使⽤するマニュアルを整備し、アイテム別買取チェックリストを⽤意しました。さらに、本部選任担当者による⼆次検品もスタートさせ、2008年8⽉に準会員として加盟、翌2009年8⽉に正会員に昇格しております」
セカンドストリートでは、111のラグジュアリーブランドに独⾃のマニュアルを⽤意しており、すべてのマニュアルは、本部選任担当者で構成する検品検証チームが情報の集約・蓄積を⼿掛けている。本部選任担当者は計5名。セカンドストリートではこの業務を遂⾏するためには、⾮常に厳しい⾃社試験に合格しなければならない。最初の2〜3カ⽉間は、AACDの協会基準とマニュアルを徹底的に理解するとともに、本部選任担当者から判断ポイントのコーチングを受けながら経験を積む。その後、300点の判定試験を⾏い、「基準外品」を1つでも⾒逃した時点で試験はやり直し。合格するまで何度でも試験を繰り返し、⾒極めるための⼒を磨いている。
ブランド直営店での新作チェックで
情報収集
ラグジュアリーブランドの買取は、2014年にセカンドストリート全店で取り扱いを開始してから、その数量が⾶躍的に増加し続けており、2017年には⽉間3万点を超える⾒込み。現在、⼆次検品チーム強化を進めている。経験を積んだ本部選任担当者ともなれば、品物の質感や臭い、パーツの細部を⼀⽬⾒るだけで、セカンドストリートの基準外品だと判断できることもあるそう。しかし、年々クオリティを⾼めている偽造品・不正商品を間違いなく判別するために、本部選任担当者たちは経験を過信せず、知識と技術のブラッシュアップを怠らない。

「もちろん経験に対する⼀定の⾃負はあります。しかし、各ラグジュアリーブランドから新作が発表されるたびに、その特徴を⾃分の中でなじませることが必要です。AACDからの情報確認はもちろん、各ブランドの直営店へ⾜を運び、細かなディテールを確認することも⾏っています。⽇々これだけの数量を検品しているので、なかには初めて⽬にする珍しい品物もあります。その際は、当社の基準内品・基準外品にかかわらず、本部選任担当者の間で情報共有して知識を深めています。その上で、同⼀アイテムで基準外品と判別するケースが頻繁に発⽣しているようであれば、重要度・緊急度が⾼いと判断し、臨時の緊急ミーティングを実施します」と本部選任担当者の鈴⽊は話す。
鈴⽊は、2016年にAACDが認定する「協会基準判定⼠」の資格を取得。この資格を得るには、並⾏輸⼊品の基礎知識や関連する法令、カスタマー対応、実技を含む品物の検品⽅法など計5回の研修と試験に合格しなければならない。現状、本部選任担当者のうち3名が、「協会基準判定⼠」を有しており、今後も本部選任担当者の実務を1年以上経験した者は資格取得を計画している。
店舗バイヤーのレベルアップを図り、
全国で勉強会開催
検品の精度を⾼めるための努⼒は、本部選任担当者だけではない。過去には鈴⽊が社内講師として全国すべてのエリアを回り、店舗バイヤーに向けた勉強会を実施。この勉強会では、実際に発⽣した「基準外品」を使⽤して、特に取り扱いの多いラグジュアリーブランドや、判定に細⼼の注意が必要な品物などについて、直接指導を⾏った。「勉強会のきっかけは、店舗バイヤーからの要望です。普段の査定時は、マニュアルでは判断が難しい品物は、私たちがWeb カメラを通じて査定をサポートしています。しかし、⼿触りや特有の臭いについては、画⾯越しに伝えるのが不可能。勉強会では、直接基準外品に触れながら指導することで店舗バイヤーの理解を深めることができ、遠隔でやり取りをしていた店舗バイヤーと顔を合わせて話をすることで、お互いの信頼感がより⼀層増したように思います」

このように、セカンドストリートでは、AACD の協会基準と独⾃のマニュアルや精鋭チームによる⽬利きなど、お客さまが安⼼して商品を⼿に取っていただける体制を整えている。