Barbour

バブアー
HISTORY

王室も認める英国の老舗名門ブランド
1894 | South Shields, UK | John Barbour

英国の老舗ブランド〈Barbour バブアー〉の物語は、1894年イングランド北東部・サウスシールズで創業者ジョン・バブアーが「J Barbour & Sons Jバブアー&サンズ」を設立したときに始まる。バブアーは同地の港湾労働者向けて、北海の厳しい気候に耐えうる製品を生み出すために、高密度に織り上げられたコットンクロスにワックスを何層にも塗り重ねて染み込ませたこの新素材「ワックスドコットン(ワックスドクロス)」を開発する。この新素材で作られたウェアは、防風&防水性に優れ、労働者たちからの熱烈な支持を得た。

1908年、息子のマルコム・バブアーが通信販売カタログを制作。これが瞬く間に人気を博し、1917年には売上の75%を占めるまでに成長、海外からの注文も増加し、チリや南アフリカ、香港など多国からのニーズに応えることでバブアーは国際的なブランドへと成長を遂げた。 やがてバブアーのワックスドコットンジャケットは、民間にとどまらず英国軍や警察にまで波及することになる。第一次世界大戦では、ワックスドコットンを用いたトレンチコートを製造。さらに第二次世界大戦時には“無敵”と謳われた英国潜水艦・ウルスラ号の艦長ジョージ・フィリップス大佐が、サウスシールズの工場まで出向き、プルオーバータイプのユニフォーム、通称「ウルスラ・スーツ」をオーダーし、これが公式搭乗服に採用されたことで、バブアーはさらなる躍進を遂げる。

1950年代に入ると、バブアーはモーターサイクル用のスーツやジャケットでも名を馳せるようになる。特に「インターナショナルジャケット」はその耐久性とデザインからライダースジャケットの代名詞的存在となった。

そして1968年より事業を継いでいたマーガレット・バブアーにより、のちに同ブランドの代表作にして最人気モデルとなる乗馬用ワックスドジャケット「BEDALE ビデイル」が1980年に誕生する。また同年には、フィッシング用のショート丈ジャケット「SPEY スペイ」も登場。さらに1983年、マーガレットの手により狩猟用のミドルレングジャケットの傑作「BEAUFORT ビューフォート」が生み出された。加えて同年、着丈の長いフィールドジャケット「BORDER ボーダー」も発表され、いまにつづくバブアーの名作ジャケットが次々とラインアップされた。

一方でバブアーは、1974年エディンバラ公爵殿下から初のロイヤルワラントを授与され、王室御用達のブランドとしての地位を確立する。その後も1982年にはエリザベス女王陛下より、1987年にはウェールズ皇太子殿下からもロイヤルワラントが授与され、その品質と伝統に対する信頼はもはや揺るぎないものとなった。

2024年に創業130年を迎えたバブアー。永きに渡る歴史と伝統、そして王室御用達というステータスを併せ持ち、いまなお英国のカントリーライフスタイルを体現する同ブランドは、多くのファッションラバーのワードローブには欠かすことのできないタイムレスな存在といえるだろう。

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