FASHION

クロムハーツのレザーアイテムは、なぜ最高峰か?選ぶべき一生モノの魅力【財布・ウォレットチェーン・バッグ・ライダース編】

〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉。誰しも聞き覚えがあるはずの偉大な響きを意訳すれば、「鈍い輝きを放つ、屈強な魂たち」となるだろうか。衣装提供で携わったB級ホラー映画の原題から拝借したなど、ブランド名の由来は諸説ある。創業者のリチャード・スタークは、「響きがクールだったからさ」と事も無げに語った。

誤解を恐れずに言えば、おそらく名前はさして重要ではないのだろう。大事なのは、あくまで中身。デザインそのものであり、背景に宿す信念であり、情熱だ。だからこそ彼らの魂たるアイテムたちは時を超えて輝く。そして煮えたぎる本質は、時代を経ても変わらないのだ。

シルバーアクセサリーにフォーカスした前回に続き、後編にあたる本稿ではクロムハーツのもうひとつの本懐、レザー製のプロダクトに迫る。

レザーこそが
〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉の
オリジンたる理由

と、その前に。ブランドと革製品の繋がりをおさらいしたい。前述の通り、創業者はリチャード・スターク。のちにジョン・バウマン、レナード・カムホートを加えた3人で成長を続けるわけだが、その辺りの話は前回の記事にて確認いただこう。

とにもかくにもリチャードの創作意欲を掻き立てたもの、それは革とバイクへの想いだった。1988年のブランド創設から遡ること10年前、1978年に彼はカリフォルニア州へと移住している。そこで建築学校に通い、木工職人として弟子入り。修行中に身を置いた会社が皮革製品の輸入も手掛けていたことから、レザーアイテムのセールスへと身を転じて革の面白さを実感する。

同時に、当時のリチャードはハーレーダヴィッドソンをこよなく愛していた。事実、ジョン・バウマンとの出会いも愛車が紡いだ縁であり、必然的にふたりは理想のバイカーウェアを求めた。革とバイクはこうして、クロムハーツのアインデンティティとなる。

かなり駆け足な説明にはなったが、あらためてレザーに対する熱量を感じていただければ幸いだ。そもそもクロムハーツのシルバーアクセサリーは、バイク用皮革製品のボタンやファスナーから派生したとさえ言われる。まさしくオリジンの名に相応しいクロムハーツのレザーアイテム。ではそろそろ、具体的なアイテムを紐解いていく。

【レザーウォレット(革財布)】
実用性の優越を超える
〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉の真髄

CHROME-HEARTS_クロムハーツ

デニムのバックポケットから覗く雄姿に憧れた少年は、決してあなただけではない。クロムハーツが作るレザーウォレットは正真正銘、時代の寵児だった。とはいえ個性的かつ圧倒的オーラは今なお変わらず。むしろキャッシュレス全盛の現代にあって、ますますスペシャルな喜びを与えてくれる。

(→〈クロムハーツ〉の「レザーウォレット」をオンラインストアで探す)

 

〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉
選ぶべき一生モノのレザーウォレット
「WAVE WALLET
CROSS BUTTONS
ウェーブ ウォレットクロスボタン」
ソリッドデザインに輝く2つのクロス

レザーウォレット編の先陣を切るのは、最も知名度が高い「WAVE WALLET CROSS BUTTONS ウェーブ ウォレットクロスボタン」をおいて他にないだろう。無駄を削ぎ落としたソリッドデザインのなかで、ふたつのクロスボタンがフロントに鎮座。選び抜かれた牛革とシルバーはともに美しく経年変化し、至極のハーモニーを奏でていく。

CHROME-HEARTS_クロムハーツ_vol02_WAVE-WALLET-CROSS-BUTTONS_ウェーブウォレットクロスボタン

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充実の収納が頼もしい「WAVE WALLET CROSS BUTTONS ウェーブ ウォレットクロスボタン」。傑作揃いのウォレットのなかでも特に知名度が高い。

厚手のレザーを開いてみれば、収納面の充実ぶりに驚かされる。紙幣を折り畳まずにしまえる2か所の札入れに加え、大量のカードスロットを装備。さらにはダガージップ付きの小銭入れや、ペンホルダーまで揃う万能タイプだ。クロスボタンとダガー、ブランドを代表する人気モチーフの共演にも心が踊る。

(→〈クロムハーツ〉の「クロスボタン ウォレット」をオンラインストアで探す)

 

〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉
選ぶべき一生モノのレザーウォレット
「2ZIP WALLET CROSS BUTTON
2
ジップウォレット クロスボタン」
それで良く、それが良い、真の嗜好品

紙幣を折らずに収納する。その行為には価値がある一方で、やや神経質なイメージがつきまとうかもしれない。この「2ZIP WALLET CROSS BUTTON 2ジップウォレット クロスボタン」は、コンパクトサイズゆえに紙幣は畳まないと入らない。当然、日本の紙幣だけでなくアメリカのドル紙幣も。だがそれで良く、それが良いのだ。

CHROME-HEARTS_クロムハーツ_2ZIP-WALLET-CROSS-BUTTON2-_ジップウォレット_クロスボタン

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「2ZIP WALLET CROSS BUTTON 2ジップウォレット クロスボタン」は、紙幣を折り畳んで入れるコンパクトタイプ。

特徴的な上下ふたつのジップポケットは馴染むにつれてスムーズにはなるものの、使い始めは開閉が固い。フラップ裏側に付くポケットにいたっては開口部が狭いため出し入れしづらく、入れ過ぎるとフラップが閉まらない。カードの収納は、ほんの数枚が限度である。

ではなぜ、そんなある意味で“不親切”な財布がこれほど支持されるのか。好きを追求する潔い姿勢か、実用をあえてないがしろにするワイルドさか。いずれにせよ、先端で優雅に揺れるポロチップの動きとともに、愛さずにはいられないのだ。

(→〈クロムハーツ〉の「ジップウォレット」をオンラインストアで探す)

 

〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉
選ぶべき一生モノのウォレットチェーン
「CLASSIC WALLET CHAIN 1CLIP
クラシックウォレットチェーン
1クリップ」
ウォレットに欠かせない最高の相棒

クロムハーツの財布を語るうえで、その存在は欠かせない。相棒ともいうべきウォレットチェーンを得て、普遍的佇まいは完成を見る。なかでも「CLASSIC WALLET CHAIN 1CLIP クラシックウォレットチェーン1クリップ」は、ひときわオーセンティックな魅力を持つ。

CHROME-HEARTS_クロムハーツ_CLASSIC-WALLET-CHAIN-1CLIP_クラシックウォレットチェーン1クリップ

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骨太の「CLASSIC WALLET CHAIN 1CLIP クラシックウォレットチェーン1クリップ」。「ウェーブ ウォレットクロスボタン」との相性は言わずもがな。

太く武骨なチェーンは、シルバーの重厚さを余すことなく受け止める。クリップ部分にだけあしらわれたクロスは、全体がシンプルなだけに存在感が強調されている。足し引きのデザインバランスに優れるため、永く幅広く受け入れられるのだ。

なお、先に紹介した「ウェーブ ウォレットクロスボタン」にはチェーンを通すための「グロメット」と呼ばれるアタッチメントが用意されている。ぜひともこのチェーンを合わせ、最強タッグを結成してほしい。

(→〈クロムハーツ〉の「ウォレットチェーン」をオンラインストアで探す)

 

【レザーバッグ】
〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉
だからこその
ラグジュアリーとワイルドの二律背反

CHROME-HEARTS_クロムハーツ

最上級の革ならではのラグジュアリー感をたっぷり味わうのなら、財布より大きさのあるレザーバッグがうってつけだ。女性愛用者が多いことからも伺えるように、タイプはさまざま。お気に入りを見つけ、自分だけの旅に出よう。

(→〈クロムハーツ〉の「レザーバッグ」をオンラインストアで探す)


〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉
選ぶべき一生モノのレザーバッグ
「SNAT PACK#1 スナットパック#1」
佇まいと機能性に、
リアルバイカーの知見が宿る

数多スタンバイするモデルのなかでも、とりわけ長い歴史を持つのが「SNAT PACK#1 スナットパック#1」。斜め掛けタイプのボディバッグは、両手がフリーになるうえにコンパクトで着脱が容易。創業者自らのバイカーとしての知見が存分に活かされている。

CHROME-HEARTS_クロムハーツ_SNAT-PACK1_スナットパック1

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CHROME-HEARTS_クロムハーツ_SNAT-PACK1_スナットパック1

斜め掛けするボディバッグ「SNAT PACK#1 スナットパック#1」は、バイカーフレンドリーな仕上がり。

ディテールにはやはり、神が宿っている。前面、上面、そして左右に付く計4つのジップポケットそれぞれには、アイコニックなダガーモチーフを添えた。フロントのベルト付きフラップを開くと、もうひとつのポケットが現出。合わせるコーディネイトの幅も広く、総じて使い勝手良く仕上がっている。

(→〈クロムハーツ〉の「スナットパック」をオンラインストアで探す)

 

〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉
選ぶべき一生モノのレザーバッグ
「FS TOTE BAG
CEMETERY CROSS PATCH
FSトートバッグ
セメタリークロスパッチ」
オールブラックに秘めた気高き十字架

こちらの「FS TOTE BAG CEMETERY CROSS PATCH FSトートバッグ セメタリ―クロスパッチ」は、その名に違わずフロントに堂々とあしらわれたセメンタリークロスが特長。オールブラックながら抜群のインパクトを投じるその手腕は、アルチザン・オブ・レザーの面目躍如か。

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大容量のトート「FS TOTE BAG CEMETERY CROSS PATCH FSトートバッグ セメタリ―クロスパッチ」は、革の持つ魅力を存分に堪能できる。

A4サイズの書類を余裕で放り込める大容量のトートバッグなだけに、本革の高級感を贅沢に享受できる点でもファンを魅了。内布にはダガーモチーフが織り込まれ、シルバー製ダガー付きのジップポケットを完備する。また、写真のモデルは背面下部にブランドのロゴプレートが。こんな希少品と巡り会えるのも、リユースマーケットの醍醐味だ。

(→〈クロムハーツ〉の「トートバッグ」をオンラインストアで探す)

 

〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉
選ぶべき一生モノのレザーバッグ
「JJDean Bag JJディーンバッグ」
ユニークでモダンな
ジェンダレスバッグ

一目見れば頭から離れない独創的ルックス。まるでアメリカのライダースをリメイクしたかのような「JJDean Bag JJディーンバッグ」は、ブランドのバックボーンと同時に遊び心までも表現した大傑作と言えよう。ネーミングは直球で、「JJディーン」とはクロムハーツが長年作り続けている定番ライダースの名前そのものである。

CHROME-HEARTS_クロムハーツ_JJDean-Bag_JJディーンバッグ

CHROME-HEARTS_クロムハーツ_JJDean-Bag_JJディーンバッグ

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ライダースから着想を得た「JJDean Bag JJディーンバッグ」。武骨なだけでなく、エレガンスも持ち合わせる。

バッグ本体下部に配されたウエストベルトのデザインを筆頭に、クロスボタン付きのフラップポケットなど、クロムハーツのライダースが備える代名詞的意匠を踏襲。フロント3か所のジップ先端には、抜かりなくダガーが備えられている。

またサイドから眺めてみると、ポロチップレザーを編み上げ仕様にて採用。強さの象徴であるライダースに範を取りながらどこか女性的エレガンスが香る、ジェンダレスでモダンなデザインだ。

(→〈クロムハーツ〉の「JJディーンバッグ」をオンラインストアで探す)

 

【ライダース】
〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉の
強さの象徴は、
時の流れすら勲章に変える

CHROME-HEARTS_クロムハーツ_JJDean_JJディーン

前後編で駆け抜けた魂の道も、これにてラストコーナー。大トリを飾るのは、スタイルのあるバイカーに不可欠なレザーライダースだ。風や雨に負けない屈強さを持ち、蓄積するダメージを自らの艶へと変えていく。これ以上に眩しいユニフォームが、果たしてあるだろうか。

(→〈クロムハーツ〉の「レザージャケット」をオンラインストアで探す)

 

〈CHROME HEARTS クロムハーツ〉
選ぶべき一生モノのレザーライダース
「JJDean JJディーン」
高い自由度も魅力の、
正統と情熱の間。

モデル名からお分かりのように、先に触れた「JJディーンバッグ」の原型となったのがこのライダース、「JJDean JJディーン」だ。とっさのインスピレーションか、あるいは革ジャンを愛した名優ジェームス・ディーンへのオマージュか。ネーミングの正式な背景は明らかではないが、アメリカ的ダブルライダースの正統として長く親しまれている。

CHROME-HEARTS_クロムハーツ_JJDean_JJディーン

CHROME-HEARTS_クロムハーツ_JJDean_JJディーン

CHROME-HEARTS_クロムハーツ_JJDean_JJディーン

CHROME-HEARTS_クロムハーツ_JJDean_JJディーン

正統派にして個性的な「JJDean JJディーン」。自分好みにカスタムオーダー可能で、楽しみがさらに広がる。

ただし、正統だけに終わらないのがクロムハーツたる所以。いたるところにブランドの気高きエッセンスが散りばめられ、気分を高揚させる。フロントと袖口のジップ、胸のジップポケットにはダガーが光り、ウエストのローラーベルトの上部にはクロスボタン付きフラップポケットを装着。バック下部のシルバープレートも誇らしげだ。

そして今作は、カスタムオーダーにより味わいに深みが増す。例えば写真のモデルのように、左腕にクロスモチーフとフレアーを加え、大迫力のクロスを背負うなど……。ブランドの真髄に自らの感性を乗せた一着は、まごう事無き一生ものだ。

(→〈クロムハーツ〉の「ライダースジャケット」をオンラインストアで探す)

CHROME-HEARTS_クロムハーツ

銀と革。本質的で普遍的マテリアルを昇華させたクロムハーツについて、本来であれば何かしらの言葉を添えて結びとすべきだろう。だが同じように、もうありきたりな美辞麗句は不要だとも感じている。あとは実際に見て、触れて、直接ブランドの魂を感じてほしい。

それは時代の激流に直面しても決して錆びつかず、色褪せず、むしろ輝きを増していく。我々もまた、そう生きていきたいものだ。

(→「クロムハーツの選ぶべき一生モノのリング・ネックレス・ブレスレットの魅力」は、こちら)

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