「こんなことまでやってるの?」リユースの未来を創る、セカンドストリートの“もう一つの顔”
アナタが〈2nd STREET セカンドストリート〉と聞いて思い浮かべるイメージは?
「お店で販売と買取を行っている総合リユースショップ?」
もちろん、この答えは正解です。
セカンドストリートは、全国に900以上の店舗数を誇るネットワークと、それを支える物流網を擁するリユース業界のリーディングカンパニーです。
今回のtalk about 2nd STREETでは、これまでの記事と少し視点を変えて、個人のお客様だけでなく、様々な企業が抱える課題を解決するパートナーとしての側面、セカンドストリートが持つ“もう一つの顔”についてご紹介します。
リユース業界No.1カンパニー「セカンドストリート」のインフラ力と強み
実はセカンドストリートには、個人のお客様に対してお店で販売と買取を行っている多くの方がイメージする一面だけでなく、さまざまな企業が抱える課題を共に解決するパートナーという“もう一つの顔”があります。
例えば、アメリカ発のアパレルブランド〈UNIVERSAL OVERALL ユニバーサルオーバーオール〉との協業で行われる新たなプロジェクトは、“ブランドの歴史を価値に変える”。そんな“リユースならでは”と言える新たな試みです。
企業の「つくる責任」を支える新ブランド〈RECOGENE リコジェネ〉。
同ブランドの始動とともに立ち上がった新たなリユースプロジェクトの全貌を、セカンドストリートとユニバーサルオーバーオール、両者の視点から紐解いていきます。
Profile

五雲寺 徹
ごうんじ とおる
1980年生まれ。神奈川県横浜市出身。
大学卒業後、大手セレクトショップで約10年勤務を経て、ゲオホールディングスに入社。
セカンドストリートの東京エリアマネージャー・商品部マネージャーを歴任し、商材仕入やプライベートブランド開発、真贋プロジェクトを推進。
現在は新規事業担当として、サービス企画・設計から開発・提供まで一気通貫で手掛ける。
ーそもそもセカストって今、全部で何店舗くらいあるのでしょうか?また店舗の数は、これからさらに増えていくのでしょうか?
五雲寺:セカンドストリートの国内店舗は932店舗、海外店舗は149店舗(どちらも2026年2月25日時点)あります。
ここからさらに出店数を増やして、2029年度で国内1000店舗を目指しています。
ーこれだけお店があると、毎日持ち込まれる“モノの数”も桁違いですよね。年間でどれくらいのアイテムを買い取っているんですか
五雲寺:服飾製品だけでなく、全ジャンルの買取商品をすべて合計すると、年間買取数量は約1.5億点にも上ります。
ー想像以上の数で、買い取ったアイテムの管理だけでも大変そうです。
五雲寺:そうですね。ただ、弊社は独自の管理システム、買い取ったアイテムを個別に管理できるシステムを構築しておりまして、このシステムが非常に優秀なんですね。
ですので、実はそれほど問題にはならないんです。
ー近年、セカンドストリートの海外出店も増えていますが、日本国内で買い取った商品が海を渡って海外の誰かの手に渡る。なんてこともあるんでしょうか?
五雲寺:もちろん、ありますよ。海外における新店舗の立ち上げ時には、日本から商品を輸出しています。
これは国内に900店舗以上を持つ“セカンドストリートならではの強み”だと言えますね。
お客様に信頼いただける商品を提供するためのポイント
ー安心の管理システムと豊富な在庫量ということですね。買取についてもお話を聞かせてください。
お客様に信頼いただける商品を提供するために、買取時にはどのような点に気を付けているのでしょうか?
五雲寺:特に気を付けているポイントを挙げるとすれば、
- 法令の遵守
- 真贋の徹底
- 適正価格
- 商品状態
ですね。
五雲寺:1.は当然のことながら、2.も偽造品の流通阻止という観点から重要です。3.は市場における需給バランスや希少性、在庫の過不足が影響します。
4.もまた“次へとつなげる”リユースショップとして重要ですね。これらを店舗ごとに徹底するようにしています。
セカンドストリートの“もう一つの顔”。そして「リコジェネ」とは?
ーあまり知られていませんが、セカンドストリートではお店での販売・買取以外に、B to B(企業間取引)のサービスも提供しているとお聞きしました。
五雲寺:はい、新たに始動した〈RECOGENE リコジェネ〉がそうです。
五雲寺:リコジェネはブランド・メーカーを対象に、製品の下取りや再販など循環型モデル導入を支援する「総合サーキュラーソリューション」です。
我々セカンドストリートには、国内外に広がる店舗網とそれを支える物流網、製品一点ごとの状態や履歴を緻密に追跡する独自の在庫管理システムがあります。
五雲寺:これらの強固な基盤に、膨大な取引実績に裏打ちされた査定の知見やリアルタイムの市場データ分析といった、循環の実務機能を組み合わせて提供するというものです。
リコジェネを導入することで、コストや在庫リスクなど導入側の懸念を最小化しながら、製品を次の顧客へつないでいく仕組みをスピーディーかつスムーズに構築することが可能です。
ーなるほど。具体的にはどういったことを行うのでしょうか?
五雲寺:そうですね。例えば「アーカイブプロジェクト」というものがあります。
これはカスタマー様からの下取り品、メーカー・ブランドが保管するストック、そしてゲオグループが保有する在庫から、歴代の製品やアーカイブ資産を集約し販売しています。
社内外に点在する自社ヴィンテージ品の集約・販売を実現し、ファンエンゲージメントを高めます。
パートナーシップを結ぶメリットは「Win-Win関係の構築」
ーパートナーシップを結ぶとどのようなメリットがあるのですか?
五雲寺:ブランド・メーカー様に対しては、我々ゲオグループと双方に利益をもたらす「Win-Win関係の構築」です。
先ほどもお話ししましたが、コストや在庫リスクといった懸念事項でしたり、集荷や査定、在庫管理から商品の発送などの業務も一気通貫でゲオにお任せいただけます。
スムーズにSDGsやサステナビリティへの取り組みを開始できます。
ースゴイですね!逆にゲオグループ側のメリットは?
五雲寺:ブランド様を通じて、これまでリユース未経験だった方へアプローチでき、衣料服飾に強い「セカンドストリート」の認知拡大につながります。
また、質の高い製品を買い取って販売しますので、売上にも貢献いただいてます。
ーすでにプロジェクトを始めているパートナーもいるのですか?
五雲寺:はい、詳細はリコジェネのHPにも掲載しておりますが、すでに複数の企業様にご導入いただいています。
五雲寺:リコジェネはゲオグループが提供する総合ソリューションですので、特定のアパレルに限らず、様々な品種・アイテム・ブランドの買取が可能です。
膨大な取引実績に基づく独自の査定・真贋システム、緻密な在庫管理システム、そしてセカンドストリートをはじめとする多様な販売チャネルと販売網の存在が、この幅広い対応を可能にしています。
「ユニバーサルオーバーオール」と始めた未来のための挑戦
ゲオグループが提供する総合ソリューション「リコジェネ」が、新たにタッグを組んだのがアメリカ発のアパレルブランド「ユニバーサルオーバーオール」です。
ブランドの歴史を価値に変える――。
ゲオグループとユニバーサルオーバーオールが立ち上げた「UNIVERSAL OVERALL リユースプロジェクト」について、ユニバーサルオーバーオールの正規輸入代理店であるドリームターミナルリンク株式会社の阿部素伸さんにお話を聞きました。
Profile

阿部 素伸
あべ もとのぶ
東京都新宿区出身。
小学校からジーンズに触れ続け、30年以上デニムを見続けている。リーバイスストア日本初出店の店長、新規立ち上げブランド、某大手スポーツブランド等の経験を活かし現職。
100年続くUNIVERSALOVERALLの次の100年をどうするか日々奮闘中。趣味はヴィンテージの505収集。
ーこの「UNIVERSAL OVERALL リユースプロジェクト」は、どういった流れで実現したんでしょうか?
阿部:ユニバーサルオーバーオールは、2025年でブランドがありがたいことに100周年を無事迎えたのですが、同時に「次の100年に向けてどうするか?」という課題を、この数年間ずっと抱えていました。
我々はワークウェアのブランドですが、100年後の未来に向けて、要は何かを循環したりつなげていくという使命があるんじゃないかという話です。
ーSDGsの取り組み、特に“アップサイクル”はアパレル業界全体の問題にもなっていますよね。
阿部:ですね。そこで「カスタマーの皆さんにも一緒に参加してもらえる方法はないか?」ということで計画されたのが、このリユースプロジェクトです。
ワークウェアの本質は“機能的でタフであること”と“気軽に手に入る”の2点に集約されると考えた際に、リユースというスタイルは非常に理に適っているのではないかと考えたんです。
ーたしかに。
阿部:ただし、自社で行うには人的リソースも足りないですし、そもそもシステムの構築から始めるのは現実的ではない。そこで協業パートナーを探した際に手を挙げてくれたのが、セカンドストリートさんでした。
阿部:僕自身もセカンドストリートさんはよく利用していますし、リユースのシステムについてもわかっていたので、安心してお任せできる相手だと確信し、お願いすることになりました。
「ブランドの歴史」を価値に変える。リユースならではの解決策
ーユニバーサルオーバーオールはワークウェアだけあって「状態によっては2次流通させるのが難しい個体もあるのでは?」と思うのですが、いかがでしょうか?
阿部:そこは我々も最初に考えました。着古して穴が開いていたり、ペンキの汚れが付着していたり、色落ちしている個体も当然あります。
もちろん新品の商品としては大問題ですが、リユースアイテムという観点でいえば、それが唯一無二の魅力や価値に変わり、その中から自分だけの1着と出会う楽しみも生まれる。そう考えました。
モノに刻まれた記憶を価値として捉え、次の誰かへとつなげる
ー商品の一つひとつに刻まれた“モノの記憶”を次へとつなげると。
近年、フェード(褪色)やクラッシュ(穴・破れ)といったダメージをデザインとして評価する流れもありますし、アパレル業界のトレンドにも合致していますよね。
阿部:弊社でも実在のアーカイブを忠実に再現したアイテムを全世界に展開していて、旧いモノを大切にして受け継いでいく文化があるヨーロッパでは、特に好評を得ています。
実はそのシリーズのカバーオールも、シカゴのユニバーサルオーバーオール本社にカスマターが持ち込んだリアルヴィンテージを元にしているんですよ。
ーバックストーリーもまた素敵ですね。
阿部:ですよね。なんでも、祖父の代から補修しながら代々着続けてきた1着だそうで。リメイクやダメージの一つひとつに表情があって、ストーリーがある。
阿部:それを商品にすることで、別のカスタマーたちがまたつなげていく。
それって、シーズンごとに新しいトレンドを追いかけるファッションブランドではなく、タフで長く愛用できるワークウェアだからこそ可能なことだと思っています。
ーカスタマー目線でいえば、実際の販売価格が気になります。
阿部:今やすべての業界で価格高騰化が進んではいますが、先ほども話した“気軽に手に入る”というワークウェアの本質がブレないよう販売価格は抑えるつもりでいます。
最初はまだモノも少ない状態ですが、それでも古着好きの僕の目から見ても、かなりお買い得なんじゃないですかね。
ー古着のワークウェア好きは要チェックですね。買い取ったアイテムをデータ化していったら、アーカイブ資料も膨大な数になりそう。
阿部:そうなるとイイですよね!実は、シカゴの本社にもアーカイブがほとんど収蔵されておらず、写真資料でさえ残ってないんですよ。
辛うじて紙資料が残っていたとしてもデジタルデータ化されていない状況でして……。
ー意外です!
阿部:なので、本社もこの取り組みに対して非常に興味を持っていますし、全社的にも意義のあるプロジェクトであると言えます。
希少価値の高いユニバーサルオーバーオールのアーカイブ
ー現行で実在のアーカイブを忠実に再現するシリーズもありますし、買い取りしたアイテムのデザインが新作にフィードバックされるなんてことも?
阿部:当然ありえます。ウチの看板アイテムであるカバーオールは1960年代から作られていますが、ヴィンテージはなかなか市場に出てこないですし、同じく看板アイテムのオーバーオールも同様。
また色々な企業向けに個別オーダーで作られていたユニフォームなんかもあるはず。僕らもこの機会に自分らの歴史を紐解き、さらに知っていくキッカケになるんじゃないか。そう期待しています。
ーここでユニバーサルオーバーオールのアーカイブには、どんなモノがあるのか見せていただけますか?
阿部:1つは先ほどの話にもあったカバーオール。リペアの痕跡からもしっかり大事に着こまれたことがよく分かります。
で、こちらのペインターパンツは1940年代のデッドストック。3本ステッチや補強のリベット、月桂樹ボタンなど、当時のワークウェアらしくタフなディテールがらしさですね。
阿部:そして3着目は、ブランド名にもなっていて創業時に初めて作られたアイテムでもあるオーバーオール。ポケットに残ったフラッシャーが作業着というブランドの原点を雄弁に語ってくれています。
ー資料的価値も高いですし、ぜひ集まってほしいところです。ところで、買取はヴィンテージ限定なんでしょうか?
阿部:そんなことはありません。現行アイテムも買取可能です。ヴィンテージに魅力を感じる人もいれば、現行アイテムが好きという人もいますし。
ただ、ユニバーサルオーバーオールというブランドを次へつなげるという目的からいえば、現段階ではアーカイブ収集という側面から「ヴィンテージを持ってきていただけると嬉しいなぁ」というのが正直なところではありますが(笑)。
「セカンドストリートと“共に新たな100年を”」
ー最後に本プロジェクトをセカンドストリートと一緒に行うことの意義。そして今後の展望について教えてください。
阿部:僕たちだけではできないことが可能になる。そこに尽きると思います。
リユースに対する知見、販売システムの構築と運用、そして実店舗でのお客様とのコミュニケーションも。
今後に関しては正直、僕ら自身もまだ手探り状態ではあります。これまでワークウェアの本質である“機能的でタフであること”と“気軽に手に入る”でカスタマーの皆さんとつながってきましたが、今後はそれを循環させてカスタマー同士をつなげていき、セカストさんと共に“新たな100年”を作り出していけたらと思っております。
リユース業界No.1「セカンドストリート」と共に描く、未来へのロードマップ
セカンドストリート=総合リユースショップというイメージは、セカンドストリートの1つの側面に過ぎません。
セカンドストリートは、さまざまなサービスを提供しています。
中でも、アパレルや服飾雑貨、小型家電などの一次市場を展開するブランド・メーカー様へリユースモデルの導入を支援し、企業のサステナビリティやSDGsの取り組みに直接的に貢献する〈RECOGENE リコジェネ〉は、まだ始まったばかり。
これまで皆さんが当たり前のように扱ってきた自社商品の魅力を掘り起こし、その黄金色に輝く宝物を世界中に拡散させて、次の誰かへとつなげる。そんな未来へのロードマップをセカンドストリートと共に描いていきませんか?
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