COMME des GARÇONS

コム・デ・ギャルソン
HISTORY

独自の進化で、世界に影響を与え続ける。
1969 | TOKYO,JAPAN | Rei Kawakubo

スタイリストとして働いていた川久保玲が1969年に創設した、「COMME des GARCONS=少年のように」という名を冠したブランド。

1982年にレディースラインのCOMME des GARCONSがパリコレクションで発表した、当時の主流であった華やかな色使いを拒否したかのような黒づくめのルック、ボロルックと呼ばれた引き裂かれたようなニットで、賞賛と批判の入り混ったセンセーショナルな話題を獲得。

それ以降今日に至るまで、ジェンダーなどの既成概念を拒否するかのような洋服や、コブのついたドレスなど反骨精神を表したコレクションで、常にファッション界の話題をさらっている。

だがその反面、メンズだけでも10近くのラインが存在し、時代に合わせて増減を繰り返しているため、熱心なファンでなければ、その全貌はなかなか分かりづらいのではないだろうか。

50年近いその歴史を、メンズの各ラインの傾向を解説することで紐解いていこう。

●COMME des GARCONS HOMME PLUS
1984年にパリでデビューしたのが、最上級を意味する「PLUS」の名を冠した、最もモードを感じさせるライン、COMME des GARCONS HOMME PLUS。メンズファッションの象徴とも言えるジャケットやセットアップをベースにしながら、時に大胆なシルエットや加工を施すと同時に、フリルやスカートなど通常のメンズでは使われないようなディテールやアイテムも採用。さらにウールなどを縮絨加工し、独特の風合いを出した素材を使用するなど、同ブランドの個性が最も発揮されているラインと言えよう。

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●COMME des GARCONS HOMME
PLUSとは対象的に、過剰なデザインを排することで着る人の個性を生かす、COMME des GARCONS ならではのベーシックウェアと言えるのが、COMME des GARCONS HOMME。1978年誕生とメンズラインの中で最も歴史があるラインで、デビュー当初は川久保玲がデザイナーを務めていたが、2003年以降は渡辺淳弥がデザインを担当。流行に左右されない落ち着いた佇まいは、まさに大人のためのカジュアルウェアと言える。

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●COMME des GARCONS HOMME DEUX
1987年に「日本人のためのビジネススーツ」というコンセプトでスタートしたのが、COMME des GARCONS HOMME DEUX。ビジネスのフィールドの中で着用できるよう、正統な紳士服としての基本を守ったスーツやネクタイ、シャツなどがラインナップされ、ビジネスシーンの中でCOMME des GARCONSらしい遊び心を楽しめるブランドとなっている。

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●COMME des GARCONS SHIRT
フランス生産にこだわったCOMME des GARCONS SHIRTは、エスプリを感じさせる鮮やかな色使いが印象的。その名の通り切り替えを多用したシャツを中心にリリースしつつ、ポップでありながら品の良さを感じさせるアイテムを1988年から展開。より若さや瑞々しさを感じさせる、COMME des GARCONS SHIRT boysのサブラインも2015年からスタートしている。

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●COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN
自らもヴィンテージウェアの愛好家だという渡辺淳弥が、各国のトラディショナルなアイテムを再構築するCOMME des GARCONS JUNYA WATANABE MANは2001年にデビュー。歴史を感じさせるアイテムに新しさを加えたもの作りを続けるとともに、LEVI’SやMONCLER、Tricker’sなどのブランドともコラボレーションすることで、ファンを増やし続けている。よりデイリーウェアに近い、eYe COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MANというサブラインも存在する。

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●GANRYU
2007年にデビューし、COMME des GARCONSの世界観にストリートのエッセンスをプラスして人気を博したGANRYUは、2017年春夏で惜しまれながら終了。デザイナーを務めた丸龍文人は、現在同社から独立してFUMITO GANRYUのデザイナーとして活躍している。
上記に加えて、近年はより大衆にアピールするディフュージョン的なラインも展開している。

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●PLAY COMME des GARCONS
ユニセックスなカジュアルライン、PLAY COMME des GARCONSは、Tシャツやポロシャツ、ニットなどの着る人を選ばないアイテムを中心に、2002年から展開。ポーランド生まれでニューヨークで活躍するグラフィックアーティスト、フィリップ・パゴウスキーの手によるハートのロゴマークが印象的だ。

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●BLACK COMME des GARCONS
2009年に生まれたBLACK COMME des GARCONSは、当初は期間限定のブランドとされていたものの、その評判の高さから現在に至るまで継続されている。その名の通り、「黒」のアイテムを中心としており、比較的廉価でありながら同ブランドらしい特徴的なシルエットを楽しめることもあって、エントリーブランドとしての機能を果たしている。

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●CDG
そして2018年夏に突如ホームページが立ち上げられ、ネット販売を開始したという点でも話題になったのが、CDG。Tシャツやパーカ、コーチジャケットやスニーカーなど、ベーシックなアイテムをリリースしつつ、ANTI SOCIAL SOCIAL CLUBやBRAIN DEADなどストリートを感じさせるブランドともコラボレーションすることで、これまでCOMME des GARCONSの世界に触れていなかった層にもアピールすることに成功している。

さらに、The BeatlesやThe Rolling Stonesなどのミュージシャンや、草間彌生やJamie Reid、大友克洋などのアーティスト、さらにはミッキーマウス、スターウォーズ、おそ松くん、魔法使いサリー、BE@RBRICKといったキャラクターなど、国境や時代を超えたさまざまなコラボレーションも話題となっている。

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メンズだけでも多くのラインを擁するCOMME des GARCONS。各ラインごとに、時代を経ても変わらない明確なカラーがあり、いわゆるトレンドとは一線を画した独自の進化を遂げている。

それと同時に、世界的メゾンであるLOUIS VUITTONやストリートファッションの頂点とも言えるSUPREMEともコラボレーションを成功させている点から見ても、ファッションの潮流に同ブランドが大きな影響を与えていることは間違いないはずだ。

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