FASHION

今こそ履きたい〈ティンバーランド〉【稀少人気コラボモデル5選】 ×〈シュプリーム〉〈エイプ〉〈ステューシー〉…

タフで機能的。なにより、刺激的だ。アメリカはニューハンプシャー州生まれの〈Timberlandティンバーランド〉からは、なにせカルチャーの香りが強烈に漂う。先の【定番モデル編】で詳述した通り、ブランドの歩みは唯一無二。ぬかるんだ森林地を開拓する仕事人のための靴が、スポットライト射すステージ上でヒップホップシーンを切り拓くアーティストから敬愛されようとは、いくら先見の明を持つユダヤ系ロシア人創業者でも想像できまい。

だが、それも一興。むしろ、だからこそファッションはいつの時代も面白い。奇跡的フージョンによってさらなる伝説味を帯びた名作たちは、逞しくも鮮やかに現在進行形でストリートを彩る。そしてその稀有な栄光には、世界に名だたるブランド・ショップも賛辞を惜しまない。

かくして生まれたコラボレーションモデルが、本稿の映えある主役だ。それらは創業から50年が経過したティンバーランドの歴史においても、限られた生産数を持ち出すまでもなくすべてがレア。手遅れ、いや“足遅れ”となる前に、発見後は即時ご決断を。

〈Timberland ティンバーランド〉
稀少人気コラボモデル①
×〈COMME des GARÇONS SHIRT〉
×〈Supreme〉
「Premium 6-Inch Boot
6インチ プレミアムブーツ」
日米の大物をゲストに迎えた
至極のトリプルコラボ

押しも押されもせぬ大看板、いきなりの登壇である。1973年に産声を上げ、1980年代には名声を確たるものとした通称“イエローブーツ”。射出成型と呼ばれる世界初の技術をもって作られた不世出のプロダクトに、〈COMME des GARÇONS SHIRT コム デ ギャルソン・シャツ〉〈Supreme シュプリーム〉という豪華タッグによるアレンジが加えられた。

日米の人気ブランドによってアレンジされた「Premium 6-Inch Boot 6インチ プレミアムブーツ」。

リリースは2015年。コム デ ギャルソン・シャツとシュプリームが初めて手を組んだのが2012年のことであり、本作「Premium 6-Inch Boot 6インチ プレミアムブーツ」はその3年後に生まれている。

履き口パッドのプリント、ヒールサイドのピスネームがコラボレーションを語る。

ご存知ウィートカラーのヌバックレザーアッパー(ギャルソン的なブラックバージョンも存在)には上半分にのみアイコニックなドットがエンボス加工され、プレミアムなムードを促進。足首の保護性能とフィティングを向上させるパッド入りの履き口は、コレクションが発表されたシーズン「15-16」と両ブランドネームの白いテキストで飾られた。

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文字を反転させたシュプリームロゴやインソールなど、思わずニヤリとする仕掛けも。

さらにヒールサイドへと目を移せば、ティンバーランドの型押しロゴ上部にシュプリームの赤いピスネームが確認できる。「Supreme」の文字をあえて反転させたこのディテールは、シュプリームとCDGとのコラボレーションにおける“お約束”。ファン垂涎の、粋な味付けだ。

左がオリジナルのイエローブーツ。右がコラボレーションモデル。

ほか、真っ赤なインソールにも3社のロゴが表記されるなど、いたるところに物欲をくすぐる仕掛けが隠されている。特別な祝福を纏って完成した、洒脱にして屈強なイエローブーツ。その魅力は発表から10年近く経った今も色褪せず、すり減らない。

(→〈ティンバーランド〉の「6インチ プレミアム ウォータープルーフ ブーツ」をオンラインストアで探す)

〈Timberland ティンバーランド〉
稀少人気コラボモデル②
×〈A BATHING APE〉
「Chukka Boot チャッカ ブーツ」
アイコニックな意匠を携えた
ニュー・マスターピース

2021年に発表されたコラボレーションの相手は、日本発の世界的ストリートブランド〈A BATHING APE ア ベイシング エイプ〉。実は同タイミングで短靴「3-Eye Lug Handsewn Boat Shoeスリーアイ クラシック ラグ」のエクスクルーシブも発表されたが、ここでは「Chukka Boot チャッカ ブーツ」にスポットを当てる。

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「Chukka Boot チャッカ ブーツ」は、エイプの手によってポップ&スウィートに衣替え。

レザー・ワーキング・グループによって環境配慮が認められたタンナーだけで生産される「ベターレザー」を採用する点は、オリジナルと変わらず。ただし、その全面にらしさ全開の“ベイプカモ”を抜擢して独特の世界観を強調する。アッパーのサイドには、これまたアイコニックな星形モチーフ「STA スタ」が鎮座。ティンバーランドのシンボルたる渋さの残るウィートカラーが、ポップ&スウィートな衣替えを果たした。

ベイプカモ、スタといったアイコニックなディテールがアッパーを彩る。

シューレースまでベイプカモを纏う(無地のシューレースも付属)などルックスはいたって軽快ながら、その背景には確固とした重みが。というのも、樹木をロゴモチーフとするティンバーランドらしい環境保護の姿勢が随所から垣間見えるのだ。

インソールは特別仕様で、シューレースにもベイプカモが。

エネルギーや廃棄物の管理を実践する限られた工場で作られたレザー以外にも、リサイクルプラスチックを50%以上使う「ReBOTL リボトル」ファブリックや、55%が使⽤済みリサイクル素材でできた「プリマロフト インシュレーション」を採用。サスティナビリティという側面で捉えても、未来に伝えるべきマスターピースである。

(→〈ティンバーランド〉の「ウォータープルーフ チャッカ ブーツ」をオンラインストアで探す)

〈Timberland ティンバーランド〉
稀少コラボモデル③
×〈CLOT〉
「3-Eye Boat Shoe
3アイ クラシック ラグ」
気鋭の感性が爆発した、
インパクト大のデッキシューズ

ティンバーランドの三大定番モデルといえば「イエローブーツ」「フィールドブーツ」、そしてこのコラボレーションのベースとなった「3アイ ボートシューズ」を指す。本作の協業相手は香港の気鋭ストリートブランド〈CLOT クロット〉。俳優兼ミュージシャンにして、人気インフルエンサーでもあるエディソン‧チャンらが立ち上げた集団だ。

クロットと共作した「3-Eye Boat Shoe 3アイ クラシック ラグ」では、東洋と西洋の架け橋を具現化。

彼らのコンセプトはずばり、ファッションを通じて東⻄の架け橋になること。中国を象徴する龍のモチーフを取り入れた「3-Eye Boat Shoe 3アイ クラシック ラグ」は、まさにその理想形と評するに相応しい。

アッパーは大胆な龍の刺繍で飾られ、ヒールサイドには両社のロゴを掛け合わせた特別な刻印をオン。

詳細を見ていこう。唸りを上げる龍の口元に見立てられたトゥは、オリジナルよりもやや上方に傾斜。アッパーから履き口にかけては、手縫いのシルク刺繍で龍の目と炎があしらわれる。「龍は神秘的で、力に満ち、中国文化を象徴する存在。この刺繡は、伝統的な手縫い文化、そして抽象的にはタトゥーカルチャーへの賛辞です」というエディソンの言葉通り、中国の伝承にインスパイアされた独自の美学を表現する。

左のオリジナルと比較すると、コラボバージョンのせり上がったトゥがはっきりと確認できる。

発表は2022年夏。ただし、本年はさらなる注目を浴び、プレミアムモデルとなることが予想される。そう、今年は辰年。このリュウコウに乗り遅れぬよう……。

(→〈ティンバーランド〉の「3アイ クラシック ラグ」をオンラインストアで探す)

〈Timberland ティンバーランド〉
稀少人気コラボモデル④
×〈BEAMS〉
「Field Boot
ウォータープルーフ フィールド ブーツ」
抜群の審美眼が、埋もれた名作を蘇らせる

次なるエクスクルーシブは、ブランドではなくセレクトショップによるもの。日本を代表するファン・タイム・クリエーター〈BEAMS ビームス〉が手掛けた「Field Boot ウォータープルーフ フィールド ブーツ」だ。

ビームスは、「Field Boot ウォータープルーフ フィールド ブーツ」の人気カラーを復刻。

【人気定番モデル編】でも紹介した機能派ブーツにどんなアレンジが施されたかというと……。実のところ、画期的なアイデアは追加されていない。インラインとして他国では存在しながらも、長らく日本での展開がなかったカラーリングを復刻させたのだ。

コンビアッパーの重厚な配色、渋みあるゴールドプレートが存在感たっぷり。

深みのあるダークブラウンとグリーンの配色から、一部の熱狂的ファンに「ビーフロ」と呼ばれたモデル。ビーフロとは、チャイニーズフードの「ビーフ&ブロッコリー」に由来する。人気を二分するウィートトーンの「マッケンジー」(マカロニ&チーズに由来)とともに、フードメニューで例えられるところにもカルチャーを感じる。

左の「マッケンジー」とともに、ビームスが復刻した「ビーフロ」もフードメニューに由来。

さて、本作は重厚なカラーリングながら、それとは相反するような軽さ&快適性能も特長。“スニーカーブーツ”の異名にそぐわぬ軽量ソールを採用し、アッパーは耐久性に優れた「ウォータープルーフヌバックレザー」と防水性の高い「オリジナルメンブレン」で構築。歩行時の反発をエネルギーへと変換する「アンチファティーグテクノロジー」は、軽快な足取りをサポートする。

ちなみに、現在ではここ日本でも公式に「ビーフロ」の再販がスタート。その呼び水となったことを踏まえれば、2022年製のビームス別注も“稀少”と呼んで差し支えないだろう。

(→〈ティンバーランド〉の「ウォータープルーフ フィールド ブーツ」をオンラインストアで探す)

〈Timberland ティンバーランド〉
稀少コラボモデル⑤
×〈STUSSY〉
「World Hiker Boot ワールドハイカー」
しなやかに美しい、
洗練のミックステクに脱帽!

前後編合わせて10のティンバーランドをご覧いただく特集も、本作で結び。トリを飾るのは、昨年1月に誕生した〈STUSSY ステューシー〉とのコラボレーションモデルだ。

2023年に発表された、ステューシーのエクスクルーシブ「World Hiker Boot ワールドハイカー」。

ベースは、1994年発表の「World Hiker Boot ワールドハイカー」。リリースから約20年の時を超え、ストリートの大御所によるグッドセンスなリミックスが鳴り響く。

スウェード&オーストリッチ型押しのアッパーを、「SS」ロゴのアイレットフック、ステューシーロゴ入りのタンが引き立てる。

アッパーにはお馴染みの「プレミアム ティンバーランド レザー」を用い、表面の防水性とドライな履き心地を確保。一方、スウェードとオーストリッチ型押しの異なる質感を使い分けることで、品のあるヒネリを加えている。

別注モデルには3本のシューレースが付属。ソールは安心のビブラム社製だ。

アイレットフックの一部はステューシーお得意の「SS」リンクロゴ仕様に仕上げられ、シュータンのロゴもステューシーのそれへと変換。シューレースは合計3色が付属する。これらの絶妙な“侵食”具合が、デザインの満足度をさらに高めるのだ。

左のオリジナル版ユーロハイカーと同じく、大きくはハイキングシューズに分類される。

ルックスのアレンジもさることながら、機能面も充実。「GORE-TEX ゴアテックス」製のライナーは防水・透湿性に優れ、「vibram ビブラム」社製の分厚いラバーソールがグリップ力と耐久性の向上に貢献する。すなわち、見てよし、履いてよしの高感度エクスクルーシブだ。

(→〈ティンバーランド〉の「ワールド ハイカー」をオンラインストアで探す)

(→〈ティンバーランド〉の「ユーロ ハイカー」をオンラインストアで探す)

Timberland-ティンバーランド_PC

ティンバーランドは巨木だ。ロシア帝国のオデッサ(現ウクライナ・オデーサ)で生まれ、後にアメリカへと移住した創業者が蒔いた種は、2代目の時代に大きく成長。今や世界中に葉を広げ、ずっしりとした幹は半永久的に揺るがない。

その養分となったのは、紛れもなくファンの熱量である。カスタマー、そして同業者からの惜しみない愛が、ティンバーランドを豊かにした。そしてY2Kという追い風が吹く今、その巨木にはまた新たな愛に満ちたカルチャーが花開きそうな気がしてならない。

(→【人気定番モデル編】はこちら)

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