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米国靴の最高峰〈オールデン〉無骨と色気の名作選。 990、Vチップ、コードバンほか|ちょっとイイ革靴のハナシ

時は19世紀後半。南北戦争後のアメリカに機械化と技術革新の波が押し寄せる。急速に発展していく産業。植民地時代から靴の製造が盛んだったマサチューセッツでは、多くのシューズメーカーが誕生する。
時は流れ、現代。かつて、マサチューセッツで誕生した同胞たちの大半は時代の波に飲まれてしまった。だが、〈Aldenオールデン〉は140年以上の時を経て今に辿り着いた。
オールデンが生き残れたのは何故か?それは、創業者チャールズ・H・オールデンが掲げた「常に最上の素材を用いた高品質の革靴を作る」という理念を貫き、看板を守り続けてきたからに他ならない。
英国の〈Church's チャーチ〉、仏蘭西の〈J.M.WESTON ジェイエムウエストン〉に続く、「ちょっとイイ⾰靴のハナシ」最終章。無骨と色気を同居させた米国靴の最高峰、オールデンの全貌を紐解いていこう。

〈Aldenオールデン〉とは?
古き良き時代から変わらない。
受け継ぎ守り抜いた理念の系譜

1884年、マサチューセッツ州ミドルボロウ。オーダーメイドのブーツや紳士靴の受注生産を手がける〈Alden Shoe Company オールデン シュー カンパニー〉が産声を上げる。当時のマサチューセッツはアメリカ最大の靴どころ。後に誕生する〈New Balance ニューバランス〉(1906年)や〈Converse コンバース〉(1908年)も同郷だ。同州で暮らす者にとって靴を生業にすることは、ごく自然な発想だったのかもしれない。

生産ライン拡充のための工場移転やグッドイヤーウェルト製法の導入で、着実に力をつけていったオールデン。創業者であるチャールズ・H・オールデンは、1931年までブランドを支え続けた。

その後、バトンを引き継いだのが、現在もオールデンを支えるターロウ家である。経営者が変わると、ブランドの色が変わることは珍しくない。また、その頃のアメリカは世界大恐慌の時代。安価な大量生産への転換や海外移転を余儀なくされるなど、苦境に立たされて変わることを選択したメーカーも多かったようだ。

だが、人が変わっても歴史的な経済不況が訪れてもオールデンは変わらなかった。「常に最上の素材を用いた高品質の革靴を作る」という理念を貫いた。
その一貫性に、漢気を見た話がある。創業者の時代から取引を続け、オールデンに最上の革を提供してきたホーウィン社との話だ。1960年代、農業の機械化で農耕馬が激減し、コードバンの需要が落ち込むとホーウィン社は経営危機に陥る。自社にとって不可欠なパートナーが危機に面したとき、オールデンは約2年分のコードバンを先買いして支えたという。長期分を一括で引き受けることは決して小さな決断ではなかったはずだが、それでも動いたのは、ホーウィン社のコードバンなくして自分たちのオールデンは成立しないという確信があったからに違いない。一方で、伝統を守ってきただけではない。1950年代から医療用フットウェアの製造に着手し、これが後の「モディファイドラスト」の誕生につながっていく。守ることと、開拓すること。その両輪がオールデンを最高峰の米国靴へと導いていった。
1970年には創業の地ミドルボロウに新工場を建設。その後、〈BEAMS ビームス〉によって日本市場に上陸すると1994年からはラコタハウスが日本総代理店に。日本をはじめ、世界で販路を広げていった。
オールデンが世界へと羽ばたき出したこの時代、映画史に残る考古学者がオールデンの名を世界に轟かせることになるが、その話は「405」の項で改めてじっくり語ることにしよう。

オールデン〉の定番⼈気モデル
「990
#8のシェルコードバン。
その輝きとエイジングは永遠

人気モデルの紹介は、この1足から始めなくてはならないだろう。1930年代頃より製造される外羽根プレーントゥシューズ「990」だ。

 

型抜きされた革の形が帆船の帆(クリッパー)に似ていることから「クリッパーオックスフォード」とも呼ばれる。

本作が名作たる所以は、創業者の時代からオールデンを支えるタンナーであるホーウィン社のシェルコードバンだ。馬の臀部のごく限られた一部からしか採れない希少な革で、美しい光沢と使い込むほどに深まるエイジングは、革の中でも別格の存在感を放つ。

さらに、990は#8(ナンバーエイト)と呼ばれるダークバーガンディ。オールデンを代表する色だ。これをつま先から踵まで美しい一枚革のベーシックなスタイルで表現している。
最上の素材を、最も象徴的な色で、最もシンプルな形で見せる。絶対に誤魔化しの効かないこの一足こそ、「常に最上の素材を用いた高品質の革靴を作る」を体現する存在と言えるだろう。

名優・高倉健も「990」を愛した一人。お世話になった関係者に贈呈していたというエピソードもある。

990の木型は「バリーラスト」。多数あるオールデンの木型の中で定番の形で、丸みを帯びた端正なフォルムと適度なボリューム感で足幅が広く、日本人の足にもフィットしやすいのが特徴。
縫製は、靴底をぐるりと一周縫い付ける「360度グッドイヤーウェルト製法」。革底を二重に重ねた「ダブルレザーソール」や「スプリットウェルト」により、高い耐久性・安定感を実現している。
先ほどベーシックと称したが、シンプルに見えて、実は手が込んでいる。これがオールデンが貫き続ける高品質の革靴づくりの答えだ。
今の時代、最良の状態のものをすぐ手に入れる方法はいくらでもある。それでも、新品から一途に育てていく。そんな不器用な楽しみ方が、990には似合っている。

カーフレザーの別モデル(右)との⽐較。履き込むことで生まれる重厚なシワもシェルコードバンならでは。

さて、ここまでの写真で気づいただろうか。最初ひと通しだけオーバーラップ、2ホール目からアンダーラップで靴紐を通していることを。これは本国オールデンも、日本総代理店のラコタハウスも採用している、オールデンの流儀とも言えるスタイル。
革靴の紐の通し方はシングル、パラレル、オーバーラップ、アンダーラップの4種類あるが、革靴でアンダーラップを選ぶことはほぼない。それがなぜオールデンの定番になったのかは諸説あるが、1930年代にミュージカル映画で活躍し、アメトラの象徴でもある俳優フレッド・アステアが、アンダーラップで革靴を履いていたことが由来という話もある。
靴そのものだけでなく、このような細部のスタイルまで取り入れてこそ、オールデンとの付き合いはより深くなる。

(→〈オールデン〉の「990」をオンラインストアで探す)

オールデン〉の定番⼈気モデル
「54411
Vチップの名作。
「モディファイドラスト」が
日本人の足にフィット

続いて紹介するのは「54411」。世界目線で見れば990がオールデンの象徴。だが、日本に限定すれば54411も引けを取らない。それぐらい、日本のファンから支持されるモデルだ。

Vチップがトレードマークの「54411」。「アルゴンキン・オックスフォード」や「Vチップ」とも称される。

54411が日本で愛される理由は2つある。
ひとつは「モディファイドラスト」だ。医療用矯正靴をルーツに持つこの木型は、内振りに大きくカーブしたシルエットと、えぐれるように絞り込まれた土踏まずが特徴。土踏まずと甲でしっかり足をホールドしながら、踵とつま先には余裕があり、足を入れた瞬間、土踏まず部分が突き上がるような独特のフィット感がある。歩きやすく、疲れにくく、靴擦れとはほぼ無縁。
日本人向けに作られたわけではない。だが、日本人の足にフィットした。

つま先のVチップは「54411」の象徴。目の細やかなステッチの美しさも魅力。

もう1つの理由はVチップだ。U字型のモカ縫いから派生したこのデザインは、北米先住民・アルゴンキン族の伝統的なモカシンシューズをヒントに生まれたとされ、「アルゴンキン・オックスフォード」という別名もここから来ているそう。
54411を着用した際は、是非、真上から眺めてほしい。対面する相手に向かって美しいVの字が視線の先に現れる。ただの飾りではなく、足元から届ける、ある種のサインのようだ。

左:「54411」、右:「990」。2足を並べると、「54411」のほうがシャープな輪郭だとわかる。

54411のアッパーは上質なブラックのカーフレザー。シェルコードバンに比べて薄くしなやか。包み込むような履き心地は、カーフレザーとモディファイドラストの相性が良いことも影響している。
最後に、本稿の個体は、しっかりと手入れをしながら履き込んだ一足だ。ぜひ新品の写真と見比べてみてほしい。端正なルックスの新人俳優が、円熟した名優の顔になったような、そんな変化が、カーフレザーに起きている。

(→〈オールデン〉の「54411」」をオンラインストアで探す)

オールデン〉の定番⼈気モデル
〈Blue Blue ブルーブルー〉別注
「97782C

別注の寛容さは、
オーダーメイド時代の名残りか

「俺が作るものが最高だ。余計な手を加えてくれるな」。老舗や職人は、外部からの干渉を嫌うそんなイメージがある。
しかし、このアメリカの老舗には、そんな偏屈な雰囲気は微塵も感じない。別注に対して、驚くほど開かれているからだ。しかも、相手が幅広い。世界的ブランドから日本のローカルなセレクトショップまで、これほど広く別注を受け入れてきた寛容な老舗革靴メーカーはオールデンぐらいかもしれない。

 

〈Blue Blue ブルーブルー〉別注の「97782C」。ロングウイングチップの横顔が印象的。

ここで紹介する「97782C」は、日本のブランド〈Blue Blue ブルーブルー〉による別注作。
ベースとなる「97782」はハチミツ色のスエード素材を使用した外⽻根式のウイングチップシューズ。米国式の代名詞でもあるロングウイングチップと、⽻根のように広がるパーフォレーションが施された、オールデン定番のウイングチップシューズだ。
正式名称は「DERBY CAMOSCIO MIELE」と言い、イタリア語でハニーカラーの外羽根スエードダービーという意味を持つ。

パーフォレーションはハンティングブーツが由来。狩猟時の傷を⽬⽴たなくし、⽔はけを良くするために施されていた。

ブルーブルー別注の97782Cでは、97782のアッパーデザインはそのまま、ソールがレザーソールからハーフコマンドソールに変更されているようだ。
コマンドソールは、登山靴や軍靴をルーツに持ち、凹凸が深く、高い耐久性や防滑性を誇るのが特徴。ヴィブラム社のコマンドソールを連想する者も多いかもしれない。
ハーフコマンドソールは、その特性をオールデン流に翻訳したもの。通常のレザーソールと一緒にコマンドソールの凹凸面を縫い付けており、コマンドソール特有の防滑性を確保しながら、ゴツゴツとした印象を軽減。これにより、ウイングチップシューズ本来の美しさが保たれている。

レザーソールと一緒に縫い付けているからこその見た目をした靴底。木型は990などと同じバリーラスト。

インソールにはオールデンとブルーブルー、双方のロゴが刻印されている。これも別注の醍醐味。ブルーブルーのファンならば靴を脱ぐたびにニヤリとするはずだ。
このインソールのロゴだが、時代によってちょっとした変化もある。2000年以前の古いものは、刻印に立体感があるが、近年の個体だと立体感はほとんどない。このような細かなディテールの変化に着目できるのも、歴史ある老舗ならではの楽しみ方だ。

インソールには両者のロゴ。ブルーブルーの別注では、毎回このロゴが刻印されているようだ。

ブルーブルーといえば、藍染め・インディゴ染めへの深いこだわりを持つブランド。本作以外にも別注モデルをリリースしており、ネイビーのスエードやブラウンのヌバックなど、ブランドの趣向が色濃く映るモデルもある。
このように別注モデルは、オールデンと発注元ブランド、2つのフィルターを通して生まれている。通常モデルが時間をかけて自分色に染めていくことが魅力であるのに対し、別注は最初から誰かの色に染まっていることも魅力。発注元ブランドの美学や解釈を知る視点を加えることが、オールデンとの付き合いをより豊かにするだろう。

「54411」や「990」と並べると、雰囲気は大きく異なる。ON・OFFで履き分けたい。

「なぜ、オールデンは別注に寛容なのだろう」。あくまで推測だが、オーダーメイドをルーツに持つことが影響しているのかもしれない。お客様からのオーダーを形にする文化が過去から今に受け継がれ、ひとつの形に固執しない、多彩なオールデンが誕生しているのではないだろうか。

(→〈オールデン〉の「別注アイテム」」をオンラインストアで探す)

オールデン〉の定番⼈気モデル
「663
偶然から生まれた
世界初のタッセルローファー

オールデンを語るなら、タッセルローファーも紹介しないわけにはいかない。今や数えきれないほどのブランドがタッセルローファーをリリースしているが、元祖はオールデンだ。
1940年代、アカデミー賞俳優のポール・ルーカスが、ヨーロッパで手に入れたタッセル(房飾り)付きのシューズの改良を靴屋にオーダー。ニューヨークとカリフォルニアの2店舗に持ち込んだのだが、偶然にも、どちらの靴屋もオールデンに制作を依頼した。
依頼を受けたオールデンは新しいパターンとラストを設計。そして、靴紐付きのデザインをローファーへと変換し、タッセルローファーの原型となる1足が誕生した。
1950年からオールデンのラインナップにタッセルローファーが加わり、徐々に認知される存在に。1957年には〈Brooks Brothers ブルックスブラザーズ〉から別注のオーダーを受けるなど、ローファーの一種として地位を確立していった。

誕生初期はアイビー・リーグの学生やエリートビジネスマンが愛用。「弁護士の靴」とも呼ばれている。

本個体はダークバーガンディのカーフレザーを使用した「663」。オールデンのタッセルローファーの主力は、コードバンを使用した「563」や「664」で、663は563のカーフレザー版という位置付け。コードバンに比べて柔らかく、天候を問わず履けるのが強みだ。履き込むことで大人の男の色気も増してくる。
木型は「アバディーンラスト」を採用。古く使われている木型で細身でスッキリとしたフォルム。タッセルとの相性が良く、エレガントな雰囲気を醸し出している。

残念ながら「663」は日本未展開のようだが、輸入品やユーズド市場で入手可能。

後発に模倣されることは、歴史あるブランド、ヒットアイテムの宿命だ。時には後発が上回り、元祖が駆逐されることもある。
しかし、オールデンのタッセルローファーは、今もタッセルローファーの頂点にいる。この理由も、ブレることなく守る創業者の理念が大きく影響しているに違いない。

(→〈オールデン〉の「663」をオンラインストアで探す)

オールデン〉の定番⼈気モデル
1339
the ulti­mate multi­tasker
最高品質のチャッカブーツ

ドレッシーなローファーの次は、色艶に目を奪われるチャッカブーツを。
#8のシェルコードバン、バリーラストといったオールデンのど真ん中と言えるディテールが落とし込まれた「1339」だ。

 

オールデンの定番チャッカブーツ「1339」。コードバンの存在感を存分に味わうことができる。

ニューヨークでオールデンを扱うセレクトショップのページを覗いてみると「the ulti­mate multi­tasker」と1339が紹介されていた。究極の万能選手、つまり汎用性がものすごく高いということ。まさにその通りだ。1339が活躍するシーンは、フォーマルな場面から休日のデニムスタイルまで幅広い。
1339の魅力は、シェルコードバンの素材美を最大限に引き立てるシンプルな設計にある。プレーントゥで装飾が少なく、短靴よりも革の面積が広い。そしてシェルコードバンは履き込むことで大きなシワができる。光が当たると色が抜ける性質があり、年月をかけてダークバーガンディが薄めのワイン色へと変わっていく。
990でも同じことが言えるが、革の面積が広い1339のほうが成長の過程をダイナミックに感じることができるだろう。

⾃分らしい⼀⾜に育て上げるためにはケアも重要。シューツリーでの⽇々の調整もぬかりなく。

バリーラストやダブルオークレザーソールは990と同じ。360度グッドイヤーウェルト製法であることも共通だが、1339はアッパー付近に山状の盛り上がりを持つ「ストームウェルト」を採用。太めのステッチと相まって、重厚なボリューム感を生み出している。

左:「1339」、右:「990」。同色同素材だが、エイジングによってコードバンの表情に違いが出ている。

オールデンのチャッカブーツは、ブラックのシェルコードバンを使用した「1340」も根強い人気。1339か1340か。ブラックの1340のほうが合わせやすいと感じるかもしれない。だが、コードバンの経年変化は、ダークバーガンディのほうが圧倒的に雄弁だ。チャッカブーツが欲しいのではなく、オールデンのチャッカブーツが欲しいのであれば、1339をオススメする。

(→〈オールデン〉の「1339」をオンラインストアで探す)

オールデン〉の定番⼈気モデル
「405
脚本になかった主役。
インディが選んだブーツ

本項の最後を飾るのは、オールデンの歴史を語る上で外すことのできないモックトゥのワークブーツ「405」。
通称「インディブーツ」だ。
インディブーツの名は1981年公開の映画『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』でハリソン・フォードが着用したことに由来するのだが、実は当初は405を着用する予定ではなかったそう。スタンバイをしていたのは〈RED WING レッドウィング〉だった。
しかし、ハリソン・フォードは、自分が大工で生計を立てていた頃から愛用していた405を履くことにこだわった。そして、自ら405を用意して劇中で着用することになった。

大工仕事から大冒険までこなすオールデンの名ワークブーツ「405」。

映画はご存知の通りの大ヒット。インディアナ・ジョーンズが405を着用したとは公表されていなかったが、熱狂的なファンが、インディが身につけていたアイテムを調べ、ブーツがオールデンの405だと判明する。
今のようにインターネットで瞬時に調べることもできない時代。ビデオが擦り切れるほど観続けたのだろうか。いつの時代も、特定班の能力は恐ろしい。
ともあれ、ひとつのワークブーツに過ぎなかった405は、名優のこだわりと熱狂的なファンの執念により、オールデンの中でも特別な1足になったのである。

靴底は天然コルクを練り込んだ「コルクソール」。グリップ力と耐久性があり、雨も気にせず履ける。

さて、405のサーガはここまでにして、スペックに目を向けよう。
現行モデルのアッパーはやや赤みのあるブラウンのカウハイドレザー。以前はオースティンカーフレザーが使われていたが、現在はカウハイドレザーへと素材がアップデートされている。
木型は「トゥルーバランスラスト」。オールデンの中でも特にボリュームがあり幅広で、ラウンドトゥが特徴。足の内側ヒールが外側より長く設計された「トーマスヒール」が、長時間歩いても疲れにくい安定感をもたらす。矯正靴の技術は「モディファイドラスト」でよく語られるが、「トゥルーバランスラスト」にも息づいていることは覚えておきたい。

左:「405」、右:「1339」。誕⽣の背景は異なるが、いずれもオールデンを代表するブーツ。

アメリカのワークブーツといえば、〈RED WING レッドウィング〉のアイリッシュセッターや〈Danner ダナー〉のダナーライトなど、圧倒的なゴツさと無骨さが象徴的だ。405もオールデンの他のシューズと比べれば十分にボリュームはある。だが、他ブランドのワークブーツと比較すると、少し上品にも見える。無骨と色気が同居しているのだ。

ブレザー×デニム、ブレザー×チノといったスタイルと相性がいいのはそのためだろう。

(→「405」に関する別の特集記事はこちら)

(→〈オールデン〉の「405」をオンラインストアで探す)

〈Church’s チャーチ〉、〈J.M.WESTON ジェイエムウエストン〉、そしてオールデン。英仏米でそれぞれ歴史を築いてきたシューズカンパニーをクローズアップし、計三回にわたって革靴の世界を歩いてきた。
靴にあまり興味がない者からすれば、どれも同じような革靴に映るかもしれない。しかし、英国靴の格式と質実剛健さ、フランス靴のエレガンスと機能美、そしてアメリカ靴の無骨さと色気。三者には、それぞれのお国柄がしっかりと現れている。知れば知るほど別物だ。
その中でもオールデンは、一つの理念を140年以上守り続けた稀有なブランド。Aldenは創業者の名前だが、「古き良き」を意味するOldenという言葉もある。時代は変わり、革靴を取り巻く環境も変わる。それでもオールデンは変わらない。140年後も同じ理念を貫くブランドが、他にいくつあるだろうか。

(→「英国靴の正統〈チャーチ〉質実剛健なる名作選。コンサル、シャノンほか|ちょっとイイ⾰靴のハナシ」)はこちら

(→「仏国の至宝〈J.M.ウエストン〉。機能と美の名作選。 シグニチャーローファー、ゴルフほか|ちょっとイイ革靴のハナシ」)はこちら

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