近年では、ソロキャンプやグランピングなどさまざまなスタイルのキャンプが流行しています。こうしたブームに乗ってキャンプにチャレンジしてみたいけれど「どのように楽しめばよいのだろう」と悩む人も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、キャンプの楽しみ方についてスタイル別に解説します。併せて、キャンプの備えやマナーについても紹介するため、休日にキャンプを計画している人はぜひ参考にしてみてください。
キャンプの楽しみ方リスト

キャンプでは、普段の生活では味わえない体験ができます。まずは、キャンプにおける楽しみ方の基本についてみていきましょう。
バーベキュー
キャンプの定番といえば、バーベキューを思い浮かべる人も多いでしょう。最近では、バーベキューの機材や食材をセットとして提供しているキャンプ場もあります。1から準備するのに比べると気軽に楽しめるでしょう。
また、バーベキューには野外で焼肉をするイメージをもつ人が多いですが、海鮮を焼いてみるのもよいでしょう。アワビやホタテなどもバーベキューには相性抜群です。食後のデザートとしてマシュマロを用意しておけば、子供はきっと喜ぶでしょう。
星空をみる
キャンプの楽しみ方の1つに、星空を観察することが挙げられます。夜に空を見上げれば、街中ではみられないような景色を楽しめるでしょう。なお、星の配置は季節によって異なるので、時期によっては変わった見え方となります。
また、天体望遠鏡や星座早見盤などを用意すれば、天体観測を堪能できるでしょう。近年では、スマホアプリを使って星座や惑星をみつけられるため、大掛かりな機材を揃えなくても気軽に天体観測を楽しめます。
星空を楽しむコツは、見晴らしのよい場所を選ぶことです。もし、周囲に木立があると、視界が遮られてしまいます。そのため、天体観測の場所選びでは、周囲に遮蔽物がなく、街の灯りが届かない場所がおすすめです。
併せて、当日の天候や月の位置にも気を配りましょう。特に、満月の夜は月の光によって星がみえづらくなります。
森林浴
森林の温もりや新鮮な空気、川のせせらぎなどの自然に触れられることもキャンプの醍醐味です。キャンプ場の多くは森林が周囲にあり、普段は体験できないような自然との触れ合いが楽しめます。
存分に森林浴を楽しむには、五感をフルに使うことが大切です。まずは、キャンプチェアに座って周囲の景色を眺めてみましょう。そして、鳥の声や虫の音、草木のざわめきなどに耳を傾ければ、自分が自然のなかにいることを体感できます。
水遊び
夏のキャンプであれば、近くに川があるキャンプ場を選んで水遊びをするのもおすすめです。水に浸かったり川からの涼しい風を浴びたりすれば、夏の暑い日差しで火照った体をクールダウンする気持ちよさを体感できます。
また、ファミリーキャンプをする場合は、水鉄砲を用意しておくと盛り上がるでしょう。そのほか、釣り道具を持っていけば時間を忘れて釣りを楽しめます。釣ったばかりの魚を塩焼きして食べられるのも、キャンプならではの体験といえるでしょう。
ただし、川魚は禁漁期間が設けられているため、事前にキャンプ場のルールを確認しておく必要があります。
キャンプスタイル別のそれぞれの楽しみ方とは?

キャンプと一括りにしても、1人で行うソロキャンプや、家族で賑わうファミリーキャンプなど楽しみ方はさまざまです。ここでは、キャンプスタイル別に楽しみ方を解説します。
ソロキャンプ
近年では、ソロキャンプを楽しむ人が増えています。1人で気ままにキャンプを楽しめるため、周囲に気を配ることなく有意義な時間を過ごせるでしょう。
ソロキャンプを楽しむコツは、豊富にある時間を存分に活用することです。例えば、普段は作れないような手間のかかるキャンプ料理をこだわって作ってみるのもよいでしょう。
また、焚き火を1人でみつめられるのもソロキャンプの醍醐味です。静かな空間で火の世話をしながら眺める炎の揺らぎは、脳や心にリラックスをもたらしてくれるでしょう。
こうした時間は自分自身と向き合う内観にも適しており、日頃の悩みがリセットされるメリットもあります。
友達との大人キャンプ
友達と気兼ねなくキャンプの時間を楽しむには、バーベキューが外せません。大人数だからこそチャレンジできる、大鍋料理を作ってみるのもよいでしょう。
また、キャンプファイヤーを囲んで普段はしないような深い話をするのもおすすめです。炎の揺らぎを背景にリラックスした雰囲気のなかで話せば、友達との絆が更に深まります。
そのほか、アナログのカードゲームやボードゲームも、大人キャンプの楽しみ方の1つです。近年では、簡単に楽しめるゲームや頭を使った戦略系のゲームなどが続々と増えているので、メンバーの好みを考慮しながら選ぶとよいでしょう。真剣ななかにも笑いが生まれ、会話が弾むきっかけにもなります。
キャンプファイヤーのやり方は以下の記事で解説しています。
ファミリーキャンプ
ファミリーキャンプを楽しむには、子供と一緒に楽しめる時間を設けることが大切です。例えば、夏のキャンプであれば、川や海で水遊びをするのもよいでしょう。泳いだり水鉄砲をしたりするだけでなく、水中メガネを用意して水辺の生き物を探してみるのもおすすめです。
また、アウトドアのノウハウを子供に教えられる点も家族でキャンプをする醍醐味といえます。子供にとって、日常と違う空間や道具は興味が湧くでしょう。テントの設営や薪割りなどを一緒に行えば、かけがえのない思い出になるでしょう。
キャンプデート
キャンプデートは、普段のデートとは異なる雰囲気を楽しめます。
例えば、澄んだ空気のなかでゆっくりと星空を眺めたり、キャンプファイヤーを堪能したりすれば、普段は恥ずかしくていえない感謝の気持ちを伝えられるでしょう。そして、これまで以上に仲が深まるはずです。
また、静かな時間を演出する、線香花火もキャンプデートに最適です。どちらの花火が長持ちするかを競争するとキャンプデートが盛り上がります。
デイキャンプ
日帰りで行うキャンプを「デイキャンプ」といいます。泊りがけのキャンプのように寝るためのスペースを用意する必要がないため、気軽に楽しむことが可能です。
デイキャンプの楽しみ方も、キャンプスタイルによって異なります。ソロでデイキャンプをするのであれば読書をしたり、美味しいコーヒーを飲んだりしながら貴重な時間を過ごすとよいでしょう。
友達やカップル、家族でデイキャンプをする場合は、みんなでスポーツを楽しめるアイテムや釣り道具を持っていくことをおすすめします。また、アウトドアならではの料理を作るのもよいでしょう。
キャンプでやることがないときの過ごし方

キャンプに憧れはあるけれど、「何をすればよいか分からない」と考え込む人も多いでしょう。続いては、キャンプでやることがないときの過ごし方について解説します。
読書や動画鑑賞をする
基本的に、キャンプでも家で過ごすのと時間の使い方は変わりません。特にソロキャンプの場合は、普段の生活と同じように過ごしてみることをおすすめします。家族のペースに合わせる必要がないため、好きな音楽や映画鑑賞、読書などを楽しめるでしょう。
ただし、他の人もキャンプをしている可能性があるので、音量には十分注意しなければなりません。イヤホンを使い、音が漏れないよう配慮しましょう。
また、キャンプ場によっては、Wi-Fi環境が整っていなかったり電波が弱かったりすることもあります。キャンプ中に観たい動画や映画は、事前にダウンロードしておいたほうが賢明です。併せて、モバイルバッテリーも用意しておくと安心でしょう。
フリスビーやバトミントンで遊ぶ
大勢でキャンプに行く場合は、やることがなくなったときのために、フリスビーやバミントン用のラケット、シャトルを用意しておくことをおすすめします。これらのアイテムは、子供から大人まで誰でも楽しめるので、気分転換や空いた時間に活躍するでしょう。
キャンプ場の近隣は、基本的に市街地から離れています。急に思い立っても必要なアイテムを購入できないため、事前にどんな物があれば楽しめるかを想像して、必要な用具はあらかじめ準備しておくことが大切です。
雨キャンプの楽しみ方

キャンプの当日に雨が降っても楽しめないわけではありません。時間の使い方次第では、雨の日でも思い出に残るキャンプを楽しめます。続いては、雨の日の楽しみ方を3つ紹介します。
料理を楽しむ
料理にこだわって楽しめるのは、時間の余った雨の日だからこそできるキャンプの過ごし方です。風雨を防ぐためのタープを用意しておけば、冷たい雨も気にせず、料理に集中できるでしょう。
例えば、市販のルーを使わずにスパイスを用いてカレーを作ったり、時間をかけて煮込む料理を楽しんだりするのもよいでしょう。
また、雨の日は気温が下がるため、焚き火の暖かさを堪能するのにも適しています。焚き火の管理をしながらこだわりの料理を作れば、より一層美味しく食べられるでしょう。
ボードゲームなどのアクティビティを楽しむ
ファミリーキャンプの予定が雨になった場合でも、ボードゲームやカードゲームがあれば子供と一緒に楽しめます。テントのなかで雨音を身近に聞きながら興じるゲームは、いつもとは違う贅沢な時間となるでしょう。
また、プロジェクターとスクリーンを用意しておけば、映画鑑賞を楽しめます。非日常な空間で観る映画は、まるで大自然の映画館にいるような感覚を体験できるでしょう。大きめのタープがあれば、テントの外でもゆったりと過ごせます。
雨でしか味わえない景色を楽しむ
大自然のなかには、雨の日にしか味わえない景色があります。例えば、タープやテントに打ち付ける雨音に耳を傾けてみるのもよいでしょう。普段何気なく聞いている雨音が違ったように聞こえます。
また、雨具を着て雨の森を散策するのもおすすめの楽しみ方です。カエルやカタツムリなど、雨の日のほうが活発に動く生き物に出会える可能性があります。子供と一緒にキャンプしていれば尚更、晴れの日とは異なる自然を堪能できる時間となるでしょう。
キャンプを楽しむには準備が大切

キャンプを楽しむには、事前の準備を抜かりなく行うことが大切です。現地に行って忘れ物に気がついても、市街地から離れていれば、すぐに買うことができません。ここからは、キャンプにおける準備について解説します。
必要なアイテムを揃えておく
キャンプを快適に楽しむには、さまざまなアイテムが必要です。例えば、テントや寝袋、ランタンなどが挙げられるでしょう。これらのアイテムが不足すれば、キャンプを存分に楽しめなくなります。そのため、事前に必要な物をメモに書き出したうえで、準備しておくことが大切です。
しかし、すべて新品を揃えようとすれば、多くの費用がかかります。性能のよい物は高額になる可能性もあるので、こだわりすぎないことが大切です。リーズナブルなキャンプ用品を求める人は、リユース品を選ぶのもよいでしょう。
キャンプ道具やキャンプ用品のことを「キャンプギア」といいます。以下の記事ではキャンプギアについて解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
また、以下はセカンドストリートの販売実績をもとにしたキャンプギアのメーカー別販売実績ランキングです。どこのキャンプギアを購入すればいいか悩んだ際は、ぜひ参考にしてみてください。
| 順位 | ブランド | 特徴 |
|---|---|---|
| 1位 | Coleman | アメリカ発の老舗アウトドアブランドです。テント・ランタン・チェアなど総合的に幅広いラインナップを展開しており、初心者からファミリーキャンプまで安心して使える定番製品が揃っています。 |
| 2位 | snow peak | 新潟発の日本ブランドで、高品質かつ洗練されたデザインが特徴です。ステンレス製の調理器具やシンプルで美しいテントなど、機能性とデザイン性を両立したアイテムを展開しています。 |
| 3位 | LOGOS | 日本のアウトドアブランドで、カジュアルさと親しみやすさを重視しています。手頃な価格帯のテントやタープ、バーベキューグリルなどファミリー層向けの製品が豊富です。 |
| 4位 | DOD | 遊び心のあるデザインとユニークなネーミングで人気の日本ブランドです。コンパクトテントやチェアなど、初心者やソロキャンパー向けの機能的かつユニークな製品を多く取り扱っています。 |
| 5位 | mont-bell | 日本を代表するアウトドアブランドです。軽量かつ高機能な製品が多く、登山やバックパッキングに適したテント・シュラフ・ウェアを中心に展開しています。 |
| 6位 | Helinox | 韓国発のアウトドアファニチャーブランドです。超軽量でコンパクトに収納できるチェアやコットが代表的で、携帯性とデザイン性を重視した製品を取り扱っています。 |
| 7位 | CAPTAIN STAG | 日本の老舗アウトドアブランドで、コストパフォーマンスの高さに定評があります。調理器具やテーブルセットなど日常使いにも便利な製品が多く、幅広い層に人気です。 |
| 8位 | tent-Mark DESIGNS | キャンプ愛好家に支持される日本ブランドです。ワンポールテントや薪ストーブなど、ソロキャンプやブッシュクラフト向けの個性的で実用的な製品を展開しています。 |
| 9位 | ogawa | 100年以上の歴史を持つ日本の老舗テントブランドです。耐久性と快適性に優れた大型テントやシェルターが特徴で、ファミリーや長期滞在キャンプ向けに人気です。 |
| 10位 | UNIFLAME | 日本のアウトドアブランドで、ステンレス製の調理器具や焚き火台など「炎」を楽しむギアに強みがあります。実用性が高く、料理や焚き火を重視するキャンパーに愛用されています。 |
※セカンドストリート2024年度販売実績より
キャンプ場選びには注意する
キャンプ場選びも留意しておきたいポイントです。ロケーションだけで選ぶと、自宅から遠くなり、移動だけで時間が取られてしまう可能性があります。移動ではなく、キャンプの時間を多く楽しむためにも、できれば自宅から近いキャンプ場を選ぶことをおすすめします。
また、キャンプ場の設備も確認する必要があります。ファミリーキャンプをする場合は、アスレチックが併設されているキャンプ場を選ぶと子供も退屈せずに過ごせるでしょう。なお、温泉があれば移動で疲れた体を癒せます。
そのほか、キャンプ場でレンタルしているアイテムも事前にチェックし、荷物を持ち運ぶ負担を減らしておけば、移動における疲労の蓄積を軽減できるでしょう。
マナーを守ってキャンプを楽しもう!

キャンプ場を利用しているのは自身だけではありません。共有の場であるキャンプ場でキャンプを快適に楽しむには、マナーを守ることが大切です。続いては、キャンプのマナーについて解説します。
周囲の人に配慮する
キャンプ場を利用するときは、周囲の人に配慮することが大前提のルールです。例えば、炊事場を独占したり、大きな音を立てたりすれば、周囲の人に不快感を与えてトラブルにつながる可能性があるでしょう。
また、キャンプ場によっては直火や音楽を禁止しているケースがあります。こういったマナーを守れず、周囲の人とトラブルに発展すれば、せっかくのキャンプが楽しめなくなるでしょう。こういった事態にならないためにも、マナーは最低限守るべきです。
キャンプ場の木を切らない
キャンプは、自然があってこそ楽しめるレジャーです。例えば、直火禁止のエリアで焚き火したり、薪の代わりに木を伐採したりすれば、自然破壊につながる可能性があります。また、「テントを張る場所に茂った木が邪魔だから」といって勝手に切るのもマナー違反です。
こういった行為は、キャンプ場自体の運営に影響するだけでなく、場合によっては法律に抵触することも考えられます。自然があるからこそキャンプを楽しめるため、木を勝手に切らないようにしましょう。
まとめ
キャンプは、自然のなかで非日常を体感できる魅力的なレジャーです。しかし、普段からスマホやパソコンを使って過ごすことが多い人にとっては、キャンプで何をしたらよいか分からないでしょう。キャンプを有意義な時間にするには、楽しみ方を知ることが大切です。
また、キャンプで快適な時間を過ごすには、キャンプ道具の用意も欠かせません。リユースショップをうまく活用すれば、リーズナブルにキャンプ道具を購入できます。
全国に800店舗を超える実店舗とオンラインストアを運営する〈2ndSTREET セカンドストリート〉では、テントや寝袋などのキャンプ道具を多数取り揃えています。新品よりもリーズナブルな価格で購入できるので、買い替えを検討している人にもご利用いただけます。
また、不要になったアウトドア用品の処分でお困りの場合も、セカンドストリートにご相談ください。新しいモデルは買取価格が高くなるので、ぜひお早めに買取に出してみてはいかがでしょうか。







