リユースのエキスパートが生み出す、セカンドストリートこだわりのストアブランド。

リユースのエキスパートが生み出す、セカンドストリートこだわりのストアブランド。

日本全国に750以上の店舗を展開しているリユースショップのセカンドストリート。当然、各店舗で販売されている商品のほぼすべてがお客様からお売り頂いたものです。しかし、一部店舗では“新品”も取り扱っていることをご存知でしょうか。

それはお客様から買い取りした「未使用品」ということではなく、セカンドストリートで買取経験を積んだバイヤーが、ひとつひとつこだわりを持ってメーカーから仕入れを行った新品の商品のことです。

そして、2021年10月からは、セカンドストリート独自のストアブランド(※1)の衣料品・服飾品の開発を開始し、一部の店舗での販売も始まりました。

「お客様からも店舗からも喜んでもらえる商品を作りたいです。」

笑顔とともにそう語ってくれたのは、新品商材の仕入れとストアブランドの企画開発ユニットを束ねるバイヤー兼ユニットリーダーの近藤孝英さん。今回は、入社当時から店舗運営の最前線で活躍していた彼が、新商品開発を行う立場となった経緯と、彼が企画開発を進めているセカンドストリート独自のストアブランドについて伺いました。

(※1)小売業者が自社の展開する店舗で販売するために独自に開発する商品。

セカンドストリートのストアブランドの企画開発を担うバイヤーユニットを束ねるリーダー
近藤 孝英(コンドウ タカヒデ)
1982年8月19日生まれ。青森県出身。2012年入社。セカンドストリート渋谷神南店にて半年間のアルバイトを経て正社員として入社し、すぐにセカンドストリート原宿店の店長として着任。2015年、1年間の業績や功績が称えられセカンドストリートの優秀店長賞(※2)を受賞。その後、セカンドストリート渋谷本店(※3)、セカンドストリート川崎千年店で店長を経験し、2018年よりエリアマネージャーに就任。2021年、セカンドストリート購買課に異動し、バイヤーユニットのリーダーを担当。
(※2)セカンドストリートの親会社であるゲオホールディングスでは、年度末に従業員の表彰式を開催しており、年間を通し各事業の営業活動に貢献度の高かった店長に優秀店長賞が贈られる。
(※3) 現在は閉店

流行の発信地・原宿で日々洋服と向き合いながら買取の腕を磨いた店長時代。

-近藤さんは2012年にアルバイトからの中途採用でセカンドストリートに入社されたんですよね。元々洋服が好きだったのでしょうか。

近藤 はい。洋服を好きになったのは学生時代からです。当時は裏原ブーム・ストリートブーム(※4)というのがあって、それで洋服を好きになりました。
(※4)1990年代初頭に東京・原宿の裏通り、通称“裏原”で展開されていたストリートブランドを発信源として始まった熱狂的ムーブメント。

-では、大学を卒業されてすぐにアパレルの世界へ?

近藤 いえ、最初は全然アパレルとは関係のない会社で、システムエンジニアのような仕事をしていました。でもやはりアパレルに関わる仕事がしたいと思って、その会社を辞めて別のブランド古着の会社に就職しました。セカンドストリートでアルバイトするようになったのはそのあとですね。

-なるほど。そして社員登用されたあと、すぐにセカンドストリート原宿店で店長になられていますよね。しかもその翌年には優秀店長賞も受賞して…

近藤 そうですね。実は私は業務の中でも特に買取が得意だったんです。当時セカンドストリート原宿店は開店して間もない店舗で、原宿という土地柄ご来店いただくお客様のファッション感度も高く、いつでも質の良い商品が揃えられているように買取には特に力を入れていました。その成果もあって、営業利益を伸ばせたことが優秀店長賞の受賞に繋がったと聞いています。

-原宿店というと、お客様も目が肥えていらっしゃるでしょうし、お持ちいただくお品物も査定が難しいものが多そうですね。その中で優秀店長賞を受賞されるなんて、買取能力の高さが窺えます。

セカンドストリート原宿店外観 

セカンドストリート原宿店。3層建ての建物で1階がレディース、2階がメンズフロアとなっており、店舗脇の階段を降りた地下1階には、アメカジ・ヴィンテージアイテムを豊富に展開。

-店長として勤務されたあと、東京ゾーンでエリアマネージャーを経験され、現在のバイヤーユニットのリーダーに着任されたのですよね。これはどういう経緯だったのでしょうか。

近藤 当社では配転教育制度があるため、一定期間同じ場所や役職で勤務した後は違う部署へ異動となるのがセオリーです。
私は店長時代から東京でアパレルリユースのお店だけを担当してきたので、そろそろ他の地区や業態に異動になるだろうと思っていました。そしたら「セカンドストリート購買課へ異動」という辞令をもらって…最初は驚きました(笑)

-ずっと店舗に近いところで勤務されていて、突然の抜擢だったのですね。

近藤 はい。辞令を受けた当時、セカンドストリートで法人のお客様からの買取を強化しようという動きがあり、これまで買取という面で評価していただいてきたので、それを受けての辞令だったのではないかと思います。

店舗で実際に商品とお客様に触れあってきたからこそ、作れるものがある。

-セカンドストリートでは一般のお客様からだけではなく、法人のお客様からの買取も行っているのですね。

近藤 そうですね。SDGs(※5)などの潮流もあり、アパレル市場の在庫の大量廃棄なども問題になっています。余剰在庫に悩まされているブランドさんやメーカーさんも多く、そういった法人買取需要も増えていますね。
(→セカンドストリートの法人買取については、こちら
(※5)Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略。2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標のこと。地球上の「誰一人取り残さない」ことを誓っており、発展途上国、先進国問わずが取り組むべき17の目標に日本も積極的に取り組んでいる。

-そうなんですね。これからさらに需要が高まりそうな事業ですね。近藤さんのユニットでは法人買取の他にも、仕入れやストアブランドの開発もご担当されているんですよね。お客様の中には、セカンドストリートで新品の洋服や雑貨を販売していることをご存知ない方もいらっしゃるのではないかと思います。主にどういったアイテムを取り扱っているのでしょうか?

近藤 靴下やアンダーウェアといった直接肌に触れるようなものは新品や未使用品でないとお取り扱いしていないので、そういったアイテムも仕入れ商品として入荷しています。また、お客様からの需要に対して、買取だけで賄うことが難しいアイテムは、仕入れやストアブランドで補填しています。

-なるほど。ストアブランドについてもお伺いしたいのですが、一次アパレルと違ってやはりセカンドストリートのメイン商品はリユースの洋服や服飾雑貨ですよね。その中で販売されるということで企画の考え方なども普通のアパレルとは違っているのではないかと思います。とくにこだわっていることはありますか?

近藤 セカンドストリートのお客様は定番アイテムを好まれる方が多いので、デザインや色など人を選ばないベーシックなものにすることは意識しています。アイテムとしては、メンズだとニットやロングTシャツ、レディースだとブラウスなどが特に需要が高く買取が難しいので、意識的に企画していますね。

-ニットやロンT、ブラウスなどが買取が難しいというのは少し意外ですね。店頭にも沢山並んでいるイメージですが…。

近藤 確かにたくさんお持ち込みもいただけますし店頭にも並んでいるのですが、本来の需要を考えるともっと陳列したいんです。また、レディースのブラウスなどは定番アイテムではあるのですが毎年微妙にトレンドの色や形、素材が変わっていますよね。ご来店いただけるお客様の需要にぴったりあったものを買取するというのは、やはり難しいのです。

-なるほど…たしかに、ブラウスってヘビーローテンションしがちなアイテムだから傷みやすいですし、トレンドが分かりやすいアイテムでもありますよね。それだけにいま売れるデザインで状態の良いものを買い取るのは難しいのかもしれません。

近藤 あと、特にこだわっているのは価格ですね。

メンズのアランニットを手に取るセカンドストリートのバイヤーユニットのリーダー 

2021年10月に販売されたメンズのアランニット。デザインもカラーもベーシックで、年齢やトレンドに左右されないアイテムになっている。

-価格ですか。

近藤 はい。セカンドストリートの良さは「良いものがお得な価格で購入できる」という点にあると思っています。良いものを作ろうと思って普通のブランドさんと同じような価格にしてしまうと、セカンドストリートでの販売は難しいですね。仕入れ商品やストアブランド商品を狙ってご来店いただくケースは非常に少ないと思うので、セカンドストリートでお買い物を楽しんでいただいている中で、「これもいいな。買おうかな。」と思っていただける価格設定というのにはこだわっています。

左上:アランニット(1,300円)、右上:USAコットン裏起毛オーバーサイズパーカー(2,300円)左下:スナップフリースプルオーバー(1,300円)、右下:インナーダウン(1,900円) ※すべてメンズアイテム。価格は税抜き。

左上:アランニット(1,300円)、右上:USAコットン裏起毛オーバーサイズパーカー(2,300円)
左下:スナップフリースプルオーバー(1,300円)、右下:インナーダウン(1,900円) ※すべてメンズアイテム。価格は税抜き。

左上:ダンボールテキスタイルラグランプルオーバー( 1,300円)、右上:メランジ糸バックスリットタートルニット (1,300円)左下:マイクロタフタ 中綿フードコート(1,900円)、右下:エコスエードプリーツパンツ(1,300円) ※すべてレディースアイテム。価格は税抜き。

左上:ダンボールテキスタイルラグランプルオーバー(1,300円)、右上:メランジ糸バックスリットタートルニット (1,300円)
左下:マイクロタフタ 中綿フードコート(1,900円)、右下:エコスエードプリーツパンツ(1,300円) ※すべてレディースアイテム。価格は税抜き。

-たしかに、今日お持ちいただいているどの商品もかなり買いやすいプライスですよね。でも、まったく安っぽくは見えないので不思議です。特にこのパーカーなんか、触った感じもすごく肉厚ですし。

近藤 そこも、こだわりですね。価格を抑えるからといって安っぽく見えてしまっては意味がありません。
やはり大切なのは「良いものがお買い得な価格である」ということですからね。あと、ストアブランドの企画開発に携わっているメンバーは元々すごく服が好きな人たちですから、妥協はできないのです(笑)。

-なるほど。低価格なのに高品質、消費者側としてはとてもありがたいです(笑)。

近藤 ベンダー(※6)さんには、かなりムリを言ってしまっていますが…(笑)

ストアブランド商品についてMTGするセカンドストリートのバイヤー 

ストアブランド商品についてMTGする近藤さん率いるバイヤーユニット。全員が服好きのメンバーだけに、細部にまで妥協のないモノづくりを目指している。
(※6)アパレル業界では、商品の仕入れ先にあたるメーカーを指す。

-でも、先ほどのブラウスの話もそうですが、お客様の需要をすごく詳細に把握されているのが驚きです。店舗での実務経験が相当活かされているのだろうなと感じました。

近藤 そうですね。どんなアイテムが買い取りしやすいか、逆に店舗で不足しがちなものはなにか、どういうものに需要があるか…、これを把握できているのは店舗での経験のおかげだと思います。

店舗にもお客様にも喜んでもらえる商品を作りたい。

-少し話は戻りますが、元々は店舗でバリバリ買取をこなし優秀店長にも選ばれ、複数店舗を管轄するエリアマネージャーにも抜擢され、まさに店舗運営の現場で活躍されていましたが、間接部門への異動となった今モチベーションはどのように保たれていますか?

近藤 そうですね…、店舗にいたころは買取や販売など一般のお客様と接しておりましたが、現部署では接する相手が一般のお客様から法人(企業)の方々へと大きく変化しました。ですが、仕入れをセレクトするのも、ストアブランドを企画するのも新しい面白味がたくさんあって、こだわりを持ってやっていますし、やりがいを感じています。

-そうなんですね。大きくキャリアが変わるとき、モチベーションをどう保つのかという部分で苦しむ方も多いかと思いますが、新しいやりがいを見つけられると可能性が広がっていいですね。では、今後の目標を教えていただけますか?

近藤 昨年10月に初めてストアブランドの商品を販売したのですが、店舗からは好評で追加発注を多数いただきました。まだ一部の店舗にしか導入できていないので、ここから更に導入店舗を増やしていきたいですね。お客様からの認知も拡大させていけたらと思います。

セカンドストリートの店頭に並ぶストアブランド商品 

近藤さんたちがつくるストアブランド商品は、需要の高いベーシックなアイテムがメイン。2021年10月からセカンドストリートの一部店舗で販売が始まった。

-なるほど。近藤さんご自身の目標としてはいかがですか?

近藤 私自身のですか…うーん、難しいですが…、めっっっちゃ売れるものを作りたいですね!即完売しました、みたいな!定番アイテムを作るのが基本なので一発当てる!みたいなのは難しいかもしれないですが、お客様からも店舗からも喜んでもらえる商品を作りたいです。これが直近の目標ですかね。

目標を語るセカンドストリートのバイヤー

-素敵な目標です!いつかセカンドストリートのストアブランドから即完売アイテムが誕生するのを楽しみにしていますね!

最後に、近藤さんにいつもの質問を投げかけてみました。

-あなたにとって、「リユース」とは?

商材の可能性を広げることができ、自分の可能性も広げることができる

近藤リユースの情報を得るために常に最新の情報を得る習慣も付き、更にヴィンテージなど古いものへの興味も広げることもでき、視野が広がりました。セカンドストリートで働いていなければ、これだけ幅広い商材に触れることはできなかったと思います。

スケッチブックを掲げるセカンドストリートのバイヤー
学生時代から洋服を愛し、世界的なトレンドの発信拠点・東京で日々多くのファッションアイテムとお客様に向き合ってきた近藤さん。その中で研ぎ澄まされ、磨かれた審美眼は、いま新たなステージで活かされています。リユースのエキスパートだった近藤さんだからこそ生み出せる商品がある。セカンドストリートにお立ち寄りの際は、是非こだわりのストアブランド商品も探してみてください!
【ストアブランド商品について】
ストアブランド商品は、おもに全国のスーパーセカンドストリート、トータルリユースタイプのセカンドストリートにて取り扱っております。店舗により在庫状況が異なりますので、詳しくはお近くの店舗までお問い合わせください。
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