FASHION

すべては一匹の猿から始まった 〜BAPEとNIGO®〜【後編】

一時代を築き上げてきたブランドとそのディレクターには、己の信じた道を突き進む黄金の精神が宿っている。ストリートカルチャー黎明期の90年代に東京・原宿裏通りの小さなショップで産声を上げた〈A BATHING APE ア・ベイシング・エイプ〉、略してベイプもまた然り。盟友・高橋盾の〈UNDERCOVER アンダーカバー〉とともに、時代の先をいくセンスと先見性を両手に携え、ストリートという名の新大陸を開拓。その名は日本中へと広まっていく。

【前編】では、ブランド誕生の創世記からブレイクするまでを、時代ごとの名作ともにプレイバック。続くこの【後編】では、ベイプがサクセスロードを進む大きな推進力となった「コラボレーション」をフィーチャー。さらには、巨大な幹から枝分かれし葉を茂らせストリートの礎となった派生ブランド。誰しもが予想だにしなかったブランド売却から現在まで…、一匹の猿から始まったサーガを余すことなく紐解いていく。

コラボレーションという
概念を世に広めた一因。

今でこそ一般化した同業種/異業種とのコラボレーション(またはWネーム)だが、実はその歴史は案外新しい。その起源は、NIGO®にとってのジェダイ・マスター(師)であるクリエイター・藤原ヒロシがSK8THING(スケートシング:通称スケシン)と共に手掛けていたブランド〈GOOD ENOUGH グッドイナフ〉が〈PORTER ポーター〉と共創したバッグにあるという。 (→〈PORTER〉に関連する記事はこちら

となれば、パダワン(弟子)であるNIGO®が師に倣うのは当然の話。周囲の仲間たちが次々に独自のブランドを立ち上げた裏原宿の高度成長期。そのムーブメントの中核を為す存在となった友人らのブランドとベイプのジョイントワークは軒並み話題に。これらは入手困難だったインラインアイテムよりもさらに生産数を絞っていたため、リリースと同時に即プレミアム化。

その結果、希少な聖遺物を求める熱狂的ベイプ信者らがリリース当日に繰り広げる争奪戦が、裏原宿ストリートの日常的光景ともなった。諸君がご存知のように、このコラボレーションという概念はその後のファッション業界における新たな文化となり、今も変わらず続いている。

ストリート界の大御所との
コラボレーションを次々と実現。

さて、同業種/異業種と数多くのコラボレーション・プロダクトを生み出してきたベイプだが、その中でも最も大きな話題となったパートナーが、誰もが知る“ストリートのオリジネーター”〈STUSSY ステューシー〉である。

1980年にブランドを設立し、今年で40周年を迎える老舗でありながら、今もストリートに強烈な存在感を示し続けているアイコン的存在。そのクリエイティブや、懇意にしているアーティストらに着用させるプロモーション手法、販売数を限定することで消費者の所有欲を巧みに煽るリミテッドアイテム…etc。このブランドが確立したビジネススタイルが、後にグッドイナフ、さらにベイプへと引き継がれているという客観的事実は、【前編】でも触れた通り。

ストリートのオリジネーター〈STUSSY〉との堂々たるコラボレーション。

今回は2011年リリースの「APE•STUSSY Fittest Varsity Jacket エイプ・ステューシー フィッテスト バーシティジャケット」と2013年リリースの「WORLD TOUR TEE ワールドツアーTEE」をピックアップ。ともにステューシーの代表的デザインのひとつである「シャネルロゴ」とベイプの看板「エイプヘッド」が肩を並べ、シンプルかつ問答無用の説得力。高らかにストリートに響き渡った共創曲。それはベイプが改めて世界に認められたという祝福の調べでもあった。

世界的グラフィティライターと紡ぐ
ファッション×アート。

【前編】で述べたように、ベイプそしてNIGO®のカルチャー的背景にはアメカジともう一つ、ヒップホップミュージックが存在し、このストリート発祥の音楽とNIGO®の繋がりは、やがてブランドが世界進出に向けて成長していく中で重要性を帯びていく。

しかしてその発端は1995年。英国の気鋭レコード・レーベル「MO WAX モ・ワックス」を率いるジャイムズ・ラヴェルを通じて、NIGO®はニューヨークの伝説的なグラフィティアーティストである「Futura2000 フューチュラ2000」と「STASH スタッシュ」と邂逅する。その後、両目がXXマークになった“コンパニオン”と呼ばれるキャラクターで世界的に認知されだしたばかりの「KAWS カウズ」ともリンクアップを実現。特定エリアの、特定の世代層とのコミュニケーションツールとして生まれたグラフィティアートが、裏原宿で誕生し、キッズたちの間で広がり成長していったベイプと結びつくのは、当然の結果であったと考えるのが自然だろう。

幾何学的かつ抽象的なスタイルを世に示したことで知られるフューチュラ2000と、自由な色彩とシニカルなセンスで、ファッション×アートの土台を築き上げたカウズ。そのスタイルは異なれど、両者ともストリートアートという本来なら許されないヴァンダリズムを、ミケランジェロの壁画のように文化的価値のある芸術として、世に認知させたパイオニアにして功労者。

左:×「KAWS」、右:×「Futura2000」。ともに「SHARK FULL ZIP HOODIE」がベースモデル。

ベイプの新たなアイコンと名高い「SHARK FULL ZIP HOODIE シャーク フルジップ フーディ」も、彼らの手に掛かれば格好のキャンバスに。”ベイプカモ”に絡みつくコンパニオンを総柄で仕上げたカウズコラボ(左)と、色鮮やかでアブストラクトなグラフィックが漆黒のボディに描かれたフューチュラコラボ(右)。ともにアートを纏うという悦びを喚起する名作だ。

KAWS、Futura2000の意匠がしっかりと刻まれている。

ストリートウォッチの王様、
Gショックとの共創。

成長に伴い、ブランドからアーティストまで、多種多様なパートナーとの共創を重ねながら新たな層を取り込み、領土拡大を続けてきたベイプ王国。21世紀を迎えた頃には、人々の想像を超え、もはや“帝国”と呼ぶに相応しいほどの圧倒的存在としてストリートに君臨するまでに。

ここで、当時のアップライジングな勢いを象徴するコラボ作をご覧頂きたい。まずは2009年にリリースされた、日本が誇るグローバルウォッチブランド〈CASIO カシオ〉の「G-SHOCK Gショック」とのコラボウォッチ。いまさら説明するまでもないが、Gショックは1983年に誕生し、90年代に爆発的ヒットを記録した元祖タフネスウォッチ。『knowbrand magazine』読者の多くが当時の熱狂を記憶しているに違いない。2008年以降、マーケットを世界に広げていた同ウォッチ。このコラボレーションは海外(特にアジア圏)におけるプロップス獲得の大きな誘因となった。

×〈CASIO〉。「G-SHOCK」の人気モデル「DW-6900」をベースにした1,000本限定のモデル。

ベースは1995年発売の「DW-6900」。2018年のGショック生誕35周年記念時の統計によれば、歴代No.1 の出荷数量を誇る名作中の名作。通称“3つ目”と呼ばれる普遍的デザインとELバックライトで浮かび上がるエイプヘッド。完成度の高さと1,000本限定という希少性が評価され、今も入手は困難。(→関連する記事はこちら

日本が世界に誇る、
アノ人気キャラたちとも共演。

Gショックとのコラボレーションの成功により、さらにメジャー感を強めたベイプ。2015年にはサンリオの超人気キャラ「Hello Kitty ハローキティ」、翌2016年には全世界累計で2億5000万部以上を記録したモンスターコミック『DRAGON BALL ドラゴンボール』と強固なスクラムを組んだプロダクトを発表。ベイプでなければ有り得ないサプライズとして大きな話題に。

左:×「Hello Kitty」、右:×『DRAGON BALL』

可愛らしい2頭身フォーマットに落とし込んだのは、いわばジャパニーズ・ポップカルチャーの象徴。ともに海外でも人気のキャラだけあり、ベイプのマスコット「BABY MILO® ベイビーマイロ」と仲良く並ぶ姿は実にキュート。老若男女を虜にし、ファン層拡大の契機となった。

ちなみに2002年には〈PEPSI ペプシ〉とのコラボも実現させている。ベイプの象徴として広く認知されていた「ベイプカモ」を纏ったペプシコーラの缶が、日本中の自販機やコンビニで大々的に販売され、大きなニュースに。【前編】で述べた“キムタク効果で一般層にも認知されるようになった”という話だが、あれはあくまでファッション界でのトピック。そういった背景を踏まえた上で改めて考えるに、ベイプがストリートというアンダーグランド・カルチャーを抜け出し、メジャーな存在へとなっていく本当の特異点はここだったのかもしれない。

続々と誕生する派生ブランド
NIGO®がストリートにかける猛攻勢。

こうしたコラボレーションの猛攻勢により、日本国内で爆発的な人気を獲得したベイプは、海外からの熱烈なラブコールに応えて、1999年に香港にストアをオープン。日本のストリートスタイルが注目され始めていたアジア圏において、数多のベイプ信者を生み出していく。その後の2003年には、モ・ワックスとのフレンドシップにより音楽ファンの間で確固たる知名度を得ていた、イギリス・ロンドンにもストアが上陸。ここからNIGO®が蒔いていた種が芽吹き、一気に葉を茂られていくのである。

ヒップホップミュージックがベイプ世界進出における重要な役割を担っていたと先述したが、その大きな起点となったのが、ザ・ネプチューンズのファレル・ウィリアムズとの邂逅。その出会いは2003年。来日していた彼にNIGO®が、自身のエイプスタジオをレコーディングの仕上げに使ってみないか? と申し出たことから始まったという。かくして2人は親友となり、2004年にシューズレーベル〈ICE CREAM™ アイスクリーム〉とアパレルブランド〈BILLIONAIRE BOYS CLUB® ビリオネアボーズクラブ〉を共同プロデュースすることとなった。

〈BILLIONAIRE BOYS CLUB®〉のフランネルシャツ。

シャツの背面に鎮座するのは、ブランドのアイコンである宇宙服を着たスペースマンの「ヘルメットロゴ」。映画『猿の惑星』から始まったNIGO®のサクセスロードを象徴するかのよう。

ビリオネアボーズクラブのデビューと同年、遂にニューヨークにもベイプのストアが上陸。さらにファレルを通じてU.S.ヒップホップシーンのメインストリームに君臨していた「JAY Z ジェイ ジー」や「KANYE WEST カニエ・ウエスト」などの超大物ラッパーとのリンクアップも実現。豪奢に煌めくダイヤ入りのジュエリーを纏った、当時のNIGO®の姿はまさにヒップホップドリームの体現者。2011年には運営及びデザインからは退いているものの、同ブランドの公式サイトを覗くと、そこには最もハイプしていたあの時代の面影を見ることができよう。

さても勢いの止まらぬNIGO®&ベイプ。2009年には盟友である〈WTAPS ダブルタップス〉デザイナー・西山徹(TET)がディレクションするライン〈URSUS BAPE アーサスベイプ〉が登場した。ちなみにアーサスとは、映画『猿の惑星』に登場するゴリラの軍人、ウルサスの英語読みから。

〈WTAPS〉の西山徹がデイレクションを務めた〈URSUS BAPE〉。

アメカジをベースに、現代のフィルターを通したファッションを掲げた同ブランド。その特徴は、最低限の機能をデザインとして、一貫したテーマを落としこんだ普遍的かつ今日的な“衣”に、ベイプらしい“遊び心のあるデザイン”を加えている点。さらに盟友同士のコンビというトピックで大人へと成長したベイプキッズたちは盛り上がった……のだが2013年に活動終了。

その後、2人は新ブランド〈DOUBTFUL AS DOUBLE® ダウトフル アズ ダブル〉を ZOZOTOW内の特設サイトでリスタート。1stシーズンではウィットに富んだ1980年代の日本のストリートカルチャーを生きた、彼らの青春時代にオマージュを捧げたプロダクトを展開し期待を集めたが、こちらも翌年に残念ながらブランド消滅。

成熟化が加速するベイプファミリー、
満を辞して大人のためのラインが登場。

本家が変わらずストリートファーストを貫く一方で、ベイプファミリーの成熟化は加速していく。翌年の2010年には「UNITED ARROWS ユナイテッド・アローズ」との協業で、スーツやドレスシューズも展開する〈Mr.BATHING APE ミスター ベイシング・エイプ〉が誕生。

「UNITED ARROWS」との協業による大人向けの〈Mr.BATHING APE〉。エイプヘッドにも口髭が。

キッチュな口髭が描き加えられたエイプヘッドが、大人のためのラインであると主張。本格的な3ピースのスーツでは、伝統的な英国トラッドの作法を守りながらも、裏地がベイプカモ柄だったりとストリートとクラシックを程よく融合。随所に垣間見える遊び心も実に“らしい”。

同じく2010年にNIGO®は、自身のクリエイションを最大限に発揮する場として〈HUMAN MADE ヒューマンメイド〉を創設。彼が所有する莫大なヴィンテージアーカイブからインスパイアされたラインアップは、彼のフィルターを通してモダンに表現されたコレクションが特色。クラフトマンシップに満ちたヴィンテージ・リプロダクトに定評のある〈WAREHOUSE ウェアハウス〉の技術協力のもと“過去と未来の融合”をテーマに作られている。(→関連する記事はこちら

ヴィンテージモチーフのアイテムを展開する〈HUMAN MADE〉。プロダクトの技術協力は〈WAREHOUSE〉。

Tシャツのフロントに大胆にあしらわれた独創的なブランドアイコンは、もちろんスケシンワーク。どこかエイプヘッドの面影が。スウェットは世界一有名なバンド「THE BEATLES ザ・ビートルズ」のカプセルコレクションから。60年代のオリジナルを基に再現されたプリントと拘り抜いたボディに、NIGO®のヴィンテージに対する愛情を感じずにはいられない。

ベイプまさかの買収劇
予想だにしなかったNIGO®退任。

かくして世界進出以降、新陳代謝を繰り返しながらストリートの支配者となったベイプであったが、海外での盛り上がりに反し日本での人気は沈静化。さらにアメリカでのブーム終焉によって2000年代末に財政状況が大きく悪化。その結果、2011年に香港でセレクトショップを運営する企業によって買収されることに。すでに熱狂的フォロワーの多くが、主にアジア圏からやって来ていた点から考えるに、むしろ自然な流れだったともいえる。

その後、NIGO®はブランドと「NOWHERE ノーウェア」の20周年アニバーサリーイヤーである2013年まで、クリエイティブディレクターを務めたのち退任。以降はフリーランスとして活動していくと発表。ハリウッドセレブなどとの親交も厚く、2004年には『TIME』誌の特集で「アジアの英雄20人」の1人にも選ばれていた男は、20周年の節目に、己の全てをかけて築き上げてきた帝国を“去る”こととなった。

近年の名作コラボレーションに見る
変わらぬクリエイション。

NIGO®が完全に退いたものの、いまだ世界中で根強いプロップスを保持し続けているブランドであることは間違いない。その証拠に、成功者の象徴ともいえるコラボレーションはむしろ盛んになり、今も数多くの名作が世に生み落とされている。ここでは2013年以降に発表されたプロダクトに着目。NIGO®が去ってなお変わらぬベイプのクリエイションが感じられるはずだ。

まずは〈PUMA プーマ〉と共に2015年にリリースしたコラボコレクションから「LONG COAT ロングコート」をピック。同ブランドが誇る優れた機能性を有するアパレル&フットウェアに、ベイプカモやグラフィックを落とし込み、ハイストリートスタイルとスポーツの融合を実現したコレクションをリリース。プーマとエイプヘッド、食性の異なる動物同士が並ぶフロントデザインは、まさにコラボレーションだからこそ実現した妙なるコンビネーションといえよう。

×〈PUMA〉の「LONG COAT」。

続いては “PLAY DIRTY=勝利至上主義”をキーワードに掲げるブランド〈UNDEFEATED アンディフィーテッド〉の2018秋冬コレクションにて登場した〈TIMBERLAND ティンバーランド〉とのトリプルコラボ「PREMIUM 6IN WATERPROOF BOOT プレミアム 6インチ ウォータープルーフブーツ」。防寒防水耐久性に優れた通称“イエローヌバック”のタン部分に3ブランドのロゴをあしらい、サイドにはエイプヘッドをエンボス加工で施すことにより、ヒップホップとも縁の深いベイプらしいスペシャルな一足に仕上がっている。

〈A BATHING APE〉×〈TIMBERLAND〉×〈UNDEFEATED〉のトリプルコラボ。

今なお変わらず在り続ける
裏原宿コミュニティーの繋がり。

冒頭でも述べたように、そもそも日本のファッション界におけるコラボレーションとは裏原宿という小さなコミュニティー内で広がった概念だという。ベイプとこのリスペクトしあえる盟友同士の繋がりは今なお息づいている。最後は往年のファンには嬉しいコラボプロダクトから。

左:×〈WTAPS〉、中央:×〈F.C. Real Bristol F.C.R.B.〉、右:×〈NEIGHBORHOOD〉

アーサスベイプではディレクションを務めた盟友TETが手がけるダブルタップスとも、2017年にコラボコレクションを発表。両者が得意とするミリタリーをベースに組み込み、互いのブランドを象徴するロゴやプカモフラ柄といったディテールを融合させた6型を展開した。この「WTAPS BAPE®“SEAL SWEAT SHIRT” ダブルタップス ベイプ シールスウェットシャツ」は胸ポケットが印象的なプルオーバースタイル。身頃を覆ったベイプカモが主張する。

TETと同じく、NIGO®のキャリア初期からの友人である滝沢伸介がディレクターを務める〈NEIGHBORHOOD ネイバーフッド〉と、2017年に共創したのが「SAVAGE PANTS DENIM DP NARROW サベージ パンツ デニム DP ナロー」。メイドインジャパンの高品質デニムに卓越した加工技術を加え、さらに刺繍やパッチなどに両者のアイデンティを注入。ブランドの背景にあるミリタリーやモーターサイクル・カルチャーの匂いが感じられる1本である。

そして2019年 SSシーズンに発売されて記憶にも新しいのが、1998年に清永浩文が設立した〈SOPH. ソフ.(現・SOPHNET. ソフネット.)〉のフットボールラインである〈F.C. Real Bristol(F.C.R.B.)〉との「COACH JACKET コーチジャケット」。ベイプの25周年とソフ.の20周年をともに記念してリリースされた本作は、互いのアイコンを並べつつもシンプルに仕上げられたデザインが魅力。両ブランドの黎明期から知る大人のフォロワーたちは拍手を持って迎えた。

新たな時代とその先に待つ未来へ
「GO! NIGO®!」。

ある古代ローマの英雄は“学習より創造である。創造こそ生の本質なのだ”という言葉を遺したという。サンプリング(学習)という手法で生まれた一匹の猿は、やがて進化の果てに自らの手でトレンドを新たに創造するようになり、ストリートに巨大な帝国を築き上げた。

そして今日、君主は変わりながらもベイプ帝国は世界中にその存在感を示し続けている。

一方のNIGO®。彼は自身の今後について「フリーとしてジャンルを問わずクリエイティブを続けて行きたい」とSNSで語った。ブランド誕生からディレクター退任まで、「NO WHERE(どこにもない)モノが、NOW HERE(ココにある)」という意味を店名に隠した東京・原宿裏通りの小さなショップから始まった狂騒の20年間に終わりを告げ、すでに彼の物語は次なるフェーズへ。常に前進し続ける稀代の天才が持つ黄金の精神は、これからも変わらず輝きを放ち続ける。そうであるに違いない。

【前編】はこちら

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