1. リコライフ
  2. ファッション
  3. おばあちゃんの知恵から学ぶものを長持ちさせる方法と捨てない暮らし

おばあちゃんの知恵から学ぶ

ものを長持ちさせる方法と捨てない暮らし

昔から伝わる「おばあちゃんの知恵袋」には、使わなくなったものや本来なら捨ててしまうものを使って、今の私たちの暮らしの悩みを解決してくれる便利な知恵がたくさん。環境にやさしく、節約にもなるので、知っておくとおトクです。今回は、「NPOおばあちゃんの知恵袋の会」が監修する『おばあちゃんからの暮らしの知恵』という本の中から、ものを長持ちさせる知恵や、身近にできるリユースの知恵をご紹介。おばあちゃんの知恵から学んだ方法で、普段からこまめに衣類や家電をお手入れしておけば、大切なものが長持ちします。キレイに使えば、リユースで次の人に引き継ぐ際にも、気持ちよく使ってもらえる上に、高価買取も期待できるかもしれません。 (2018年6月18日作成)

大切な衣服は
素材別に手洗いしよう

大切にしている衣類を洗濯機でガラガラ洗うのは少し心配です。洗濯機のおしゃれ着洗いモードやホームクリーニング用の洗剤を使って洗う方法もありますが、大切な服はひと手間かけて手洗いしてみましょう。生地の種類や特徴によって洗い方はさまざま。シワになりやすい麻やウールはやさしく両手で押し、汚れを落とす「押し洗い」が向いています。

汚れを引き出す「たたき洗い」は摩擦が少なく生地の傷みを最小限に抑えることができます。汚れのひどい靴下などは、部分汚れを落とす「つまみ洗い」で。スカーフなど薄手の柔らかい生地を傷めずに洗いたいときは上下左右に振って洗う「振り洗い」がオススメです。丈夫な素材のお気に入り衣服は「揉み洗い」で繊維の奥の汚れを浮かせましょう。汚れをやさしく引き出す「つかみ洗い」は柔らかい生地に適しています。

大切な衣類は、汚れ加減や素材に合った洗い方をすることでより長持ちさせることができます。

バスタオルを使って
型崩れを防止する

せっかく手洗いしても、絞りが甘いと残った水分の重みで型崩れする原因になってしまいます。かといって、無理に絞ると衣類を傷めたり、伸びてしまったりすることも。手洗いした薄手の衣類の脱水にはバスタオルを使いましょう。

バスタオルを下に手洗いが終わった薄手の衣類をくるくる巻いて筒状にします。

巻いたバスタオルを洗濯機に入れて15秒ほど脱水。こうすると水分がバスタオルにうつり、生地を傷めることなく簡単に脱水することができます。

洗濯機のおしゃれ着洗いモードを使って洗った薄手の衣服でも活用できるので、手洗いをする時間がないという方は、脱水方法だけでも実践してみると生地が傷みません。乾かすまでのひと手間が、大切な衣類をキレイに保つポイントです。

伸びてしまった袖は
糸とアイロンでもと通り

着古して袖口がゆるくなり、着なくなってしまったセーターがタンスに眠っていませんか? 捨ててしまう前に、スチームアイロンと糸を使い、袖口がもと通りになる方法を試してみてください。

針と糸を用意し、ゆるくなった袖をざっくりと並縫いしていきます。縫い終わったらキュッと糸を引っ張り、玉むすびをしてやや絞めて袖の形を固定させます。そして袖口にスチームアイロンのスチームをあてて修繕していきます。

片面づつ、それぞれ30秒スチームをあてていきます。ポイントは直接ではなく少し浮かしてあてること。両面にスチームをあて、乾いたら糸をキレイに取ります。スチームをあてるときには、くれぐれもやけどに注意してください。

3年着て、袖口がゆるくなったセーター

スチームをあてて乾かしただけで袖口がもと通りに

セーターなどに使われている繊維は、熱と湿気を与えることで元の形に戻ろうとする性質があります。その性質を利用した修繕方法です。ほかにも、ひじが出てしまったニットの修復にも使えます。

ほうれん草の茹で汁は捨てずに
シミ落としとして使おう

衣類についてしまったシミはなかなか取れません。時間が経ってしまうとますます落としにくくなります。しつこいシミには、なんと、ほうれん草の茹で汁が使えます!普通のほうれん草はえぐみを取るために茹でてから食べることが多いですが、その茹で汁に含まれているシュウ酸は、クリーニング店のシミ抜きにも使われている成分と同じで、水性のシミに効果的です。

冷ました茹で汁を歯ブラシにつけ、やさしくたたくと衣類についたシミが薄くなります。また、カーペットなどの大きなシミには茹で汁を直接シミの部分にかけ、綺麗な布でたたくとシミを抜くことができます。シミがついて着なくなった衣類や、シミが目立つカーペットなど、この方法を試してみてはいかがでしょうか。

レモンやお酢を使って
電気ポットがスッキリキレイ

毎日使うと湯あかがついてしまう電気ポット。こまめに洗えば性能の低下を防げるので、電気代の節約にもつながります。細かい部分を洗うのが面倒な場合は、レモンを使って湯あかを落とす方法を試してみましょう。

水1.8リットルに対して、レモン汁大さじ3杯または酢1カップをポットに入れて沸かします。そのまま一晩おき、翌朝なかの水を捨ててスポンジで内側を軽くこすると湯あかがキレイに落ちます。湯あかを落とす材料はすべて口にしても大丈夫なものなので、すぐにお湯をわかすことができます。

家電製品のお手入れは
重曹水を使うと便利

「おばあちゃんからの暮らしの知恵」には重曹を使った知恵がたくさん出てきます。洗濯機などの大型家電の掃除や、水回りの掃除、お皿洗いや野菜の汚れ落とし、ふきんの洗浄など、重曹を使った暮らしの知恵をご紹介します。

冷蔵庫の庫内は低温だからといってあまり掃除をしないでいると、細菌が繁殖してにおいのもとになるので、こまめな掃除が必要です。水拭きしただけでは落ちにくい食品などの汚れには、重曹水を使いましょう。

重曹大さじ2杯を水500ccに溶かして霧吹きに入れます。このとき、しっかり溶かすことがポイントです。汚れの気になるところに重曹水をかけて、乾いたタオルや手ぬぐいで拭き取ります。重曹は弱アルカリ性で、油汚れなどの酸性の汚れを落とす働きがあり、こびりついた冷蔵庫の汚れも落とすことができるのです。また、においや湿気を吸収する働きもあるので、冷蔵庫特有のにおいも気になりません。冷蔵庫だけでなく、電子レンジやガスコンロなど、重曹水はさまざまな場面で活躍します。

使い古したバスタオルを
リユースで生まれ変わらせる

使い古したバスタオルは、繊維が柔らかくなっているので吸収性が抜群です。そのまま折って、バスマット代わりに使ってもいいのですが、バイアステープでふちどると、かわいくて吸水性抜群なバスマットに早変わり! 用意するものは使い古したバスタオルと手芸店や100円均一ショップで売っているバイアステープ。バスタオルを適度な折り目で二つ折りにし、周囲をバイアステープで囲みます。

意外なものが掃除用具に大変身!
伝染したストッキングの活用法

伝線したストッキングは、はたきやたわしとして使いましょう。はたきは、ストッキングを適度な長さに切って束ねて、紐で先を結びます。ストッキングの静電気がほこりを吸着してくれるので、ほこりが舞うこともありません。たわしは三つ編みをして丸状に束ねます。ストッキングの目が細かいので、洗剤なしでも汚れがよく落ちて便利です。足に履いていたストッキングでお皿を洗うことに抵抗がある方は、靴の手入れに使うのもオススメです。汚れを落としてくれるのはもちろん、靴が傷つかないので、革靴にも使うことができます。

今回は、「おばあちゃんからの暮らしの知恵」の中から、ものを長持ちさせる方法や身近なリユースの方法を紹介しました。ものを大切に使うためのおばあちゃんの知恵は、大切なものを次の人に引き継いでいく、リユースの心ともつながります。

みなさんが大切に使ってきた家具や家電、洋服を買い換えるときなどに不要になったものは、ぜひ捨てずにセカンドストリートにお持ちください。おばあちゃんの知恵でひと手間かけて修繕、掃除をしてから持ち込めば、買取金額アップが期待できます。

撮影:疋田千里
監修:NPOおばあちゃんの知恵袋の会
参考図書:『おばあちゃんからの暮らしの知恵』(高橋書店)¥1,100(税抜)

Good!
この記事にGood!する