子供の成長に伴い、子供部屋のレイアウトに悩みを抱える人は多いでしょう。特に、子供部屋に使えるスペースが限られていると、快適に過ごせる空間づくりを実現するにはコツが必要です。
本記事では、部屋の広さ別に子供部屋のレイアウト例と併せて、兄弟姉妹がいる場合の家具の配置について解説します。また、子供部屋におすすめのアイテムも紹介するので、レイアウトに悩んでいる人は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。
子供部屋のレイアウトを考える前に知っておきたいこと

子供の部屋づくりは、部屋の広さや形を考慮したうえで検討することが大切です。同じ広さの部屋でも、形が異なれば家具を配置したときの印象が変わります。
たとえば、本をたくさん収納できる棚を置きたい場合は、壁面を多くとれる長方形の間取りがおすすめです。また、窓の邪魔になる大きさの家具を選ぶと、自然光が入りにくくなるので注意しましょう。
さらに、家具は子供の将来を考慮して購入する必要があります。特に、学習机は幼少期だけでなく、大学生まで活用できるアイテムであるため、できるだけシンプルなデザインを選んだほうがよいでしょう。
アレンジしたい場合は、年齢にマッチするデザインの小物やファブリックを選ぶと部屋全体のイメージを調整しやすくなります。また、衣類を収納する家具は、成長に合わせてサイズを変えられるタイプがおすすめです。
【広さ別】子供部屋のレイアウト例

子供部屋のレイアウトは、「広さ」を考慮して検討することが大切です。ここでは、3畳から8畳までのレイアウト例を解説します。
3畳の場合
3畳のコンパクトなスペースを子供部屋にする場合は、家具を最小限に抑えるとレイアウトがまとまりやすくなります。
特に、場所をとるベッドや机は、いずれかに絞りましょう。たとえば、2段ベッドを配置すると、狭い空間を有効活用できます。また、天井から吊り下げる収納を取り入れると、可愛らしい空間を演出できるでしょう。
幼少期の子供であれば、おもちゃ箱をメインにしたプレイルームや秘密部屋的な感覚でレイアウトする方法もおすすめです。
4畳の場合
4畳の部屋も、できる限り家具の数を抑えることをおすすめします。ベッドのみを置いて勉強はリビングでしたり、寝るときは家族と同じ部屋にしたりするなど、ライフスタイルに合ったレイアウトを検討しましょう。
ベッドと学習机の両方を置きたい場合は、収納付きロフトベッドがおすすめです。ロフトベッドは、ベッド部分の下にスペースを確保できるアイテムで、狭い空間を有効活用する際に役立ちます。
なお、収納家具が必要になった場合は、背の低いタイプが適しています。背の高い収納家具は圧迫感があり、部屋が狭く感じてしまうでしょう。
5畳の場合
5畳の部屋は、ベッドや机に加えて本棚を設置することが可能です。子供が思春期を迎える頃には1人で過ごす時間も増えるため、成長後も使いやすい広さといえます。
ただし、部屋の形によっては家具のレイアウトが難しくなります。そのため、子供部屋をつくる前に、ベッドを配置する場所を決めておきましょう。また、壁と壁の間が狭い場合は、収納付きロフトベッドや2段ベッドを活用すると、まとまりやすくなります。
特に、女の子の場合は成長に伴って洋服が多くなる傾向があります。そのため、衣類を収納できるスペースを確保すると便利です。ロフトベッドであれば、下部に洋服を収納できるので、すっきりとしたレイアウトを実現できます。
6畳の場合
6畳は、子供部屋として選ばれる標準的な広さです。ベッドや学習机、本棚などを配置できるスペースがあります。中学生以上になると教材や服などが増えるため、6畳程度の広さがあると、より快適に使用できるでしょう。
また、レイアウトの自由度が高まる点も6畳部屋の魅力です。十分な広さがあれば、家具の配置パターンを増やせるでしょう。子供自身で模様替えをして、自分好みのレイアウトを楽しめます。
さらに、6畳あれば兄弟姉妹が2人で使うことも可能です。ただし、互いのパーソナルスペースを確保するための工夫は欠かせません。たとえば、2段ベッドを活用したり、本棚やロールスクリーンで空間を分けたりすると、2人でも快適に過ごしやすくなります。
8畳の場合
8畳の広さがあれば、自由なレイアウトを楽しめます。幼少期は2~3人で遊べるくらいのスペースであり、プレイルームとして活用する方法もおすすめです。1人で使用する場合は、ベッドや学習机のほか、収納棚を設置しても十分なスペースを確保できます。
ある程度成長したら、リフォームして部屋を仕切ると個室として活用することが可能です。そのため、兄弟姉妹がいる場合は、将来を想定して入り口や収納の数を調整するとよいでしょう。
【兄弟姉妹におすすめ】子供部屋のレイアウト例

1つの部屋を兄弟姉妹で使用する場合は、子供に不便さを感じさせないためにも工夫が必要です。次に、兄弟姉妹におすすめのレイアウト例を兄弟の構成別に紹介します。
同性の兄弟姉妹におすすめのレイアウト
同性の兄弟姉妹の場合、学習机を横並びにするケースが多くあります。仲良く並んで勉強をする姿は可愛らしいですが、遊びに夢中になる可能性も否めません。勉強に集中するためにも、机の間に間仕切りを置くようにしましょう。
スペースが確保できる場合は、学習机の配置を背中合わせもしくは向かい合わせにすることも検討してください。いずれの配置も、互いに距離をとりやすくなります。
異性の兄弟姉妹におすすめのレイアウト
異性の兄弟姉妹は、互いのプライバシーを確保できるレイアウトがおすすめです。特に、思春期を迎える頃には、女の子と男の子それぞれの空間を用意したほうがよいでしょう。
幼少期であれば、カーテンやパーテーションで仕切る簡易的な方法が便利です。カーテンは多様なバリエーションがあるので、子供部屋に適したデザインをみつけられます。
成長してきたら、家具や2段ベッドを仕切りとして使うと、独立したスペースの確保が可能です。ただし、この方法ではカーテンやパーテーションで仕切る場合よりも空間が狭くなります。空間を完全に遮断できるわけではないため、隣の音が気になりやすい点もデメリットです。
勉強に集中できない場合は、兄弟姉妹間でルールを設定する必要があります。
3人兄弟におすすめのレイアウト
3人兄弟の場合、同じ部屋を使うタイミングは基本的に幼少期であり、成長するとそれぞれの個室になるケースが多いでしょう。そのため、小学生や中学生になれば別室で過ごすことを念頭にレイアウトを考えることが大切です。
たとえば、子供が小さい頃は一部屋に3段ベッドやシステムデスクを設置して、空間を有効活用しましょう。3段ベッドの多くは、下段がスライド式になっているため、使わないときは収納して空間を確保できます。
ただし、4.5畳以下の空間だと3人で過ごすには狭いと感じるので、おすすめできません。3人兄弟で同じ部屋を使う場合は、5畳以上のスペースがあったほうがよいでしょう。
子供部屋のレイアウトを上手に考えるためのヒント

子供部屋のレイアウトイメージが湧かずに、困っている人は多いでしょう。ここからは、子供部屋のレイアウトを上手に考えるためのヒントを3つ解説します。
実例を参考にする
子供部屋のレイアウトをイメージする際は、SNSやWEBサイトで公開されている実例を参考にしてください。本や雑誌を参考にするのも1つの手段ですが、SNSは実際に生活している部屋をみられるので、より具体的にイメージすることが可能です。
特に、Instagramは写真に特化したSNSであり、配置している家具や小物を具体的に紹介しているユーザーも多いため、情報収集に役立つでしょう。
また、実例を参考にする場合は、自分の好みに偏りすぎないように意識する必要があります。多様な雰囲気の部屋をみると、自分にはなかったアイデアが思い浮かぶ可能性があります。
レイアウト図を描く
子供部屋のイメージが固まったら、方眼紙を使ってレイアウト図を描いてみましょう。部屋のサイズを正確に測ったうえで、窓やドア、コンセントの位置なども具体的に描くと、よりスムーズにレイアウトしやすくなります。
レイアウト図は手書きすることも可能ですが、エクセルを使うとより簡単に作業できます。普段からエクセルを使う機会が多い人であれば、すぐに作成できるでしょう。
間取り作成アプリを使用する
近年は、気軽に家具の配置を試せるスマートフォンアプリが複数リリースされています。レイアウト図を描くのは苦手という人でも、アプリであれば簡単に配置を検討することが可能です。
特に、3D表示できるタイプのアプリを選ぶと、実際に家具を置いた場合の圧迫感も体感できます。さらに、1人称視点機能が備わっていれば、部屋に立っている視点で部屋の雰囲気を確認できるので、よりリアルにイメージしやすいでしょう。
アプリ以外にも、家具の配置をシミュレーションできるインテリアシミュレーターの活用もおすすめです。インテリア商品を販売しているブランドで提供しているケースが多く、3D機能も備わっているので、うまく活用するとより具体的にイメージできます。
子供部屋におすすめのアイテム

子供部屋のレイアウトを検討するうえで、「家具選び」も重要なポイントといえます。以下では、子供部屋におすすめのアイテムを5種類紹介します。
システムベッド
子供部屋に、ベッドや机、収納棚などを単体で配置する場合は、ある程度のスペースが必要です。仮に、子供部屋に使えるスペースが4.5畳や5畳だと、すべての家具を配置できないでしょう。
このようなケースでは、ベッド・机・収納が一体となっている「システムベッド」が役に立ちます。システムベッドは、ベッドの下部に空間があるロフトベッドとは異なり、複数の家具が同時に揃う点がメリットです。
デザインが豊富にあるので、子供部屋のイメージあったアイテムをみつけやすいでしょう。
ロフトベッド
学習机は別で用意したい場合は、「ロフトベッド」がおすすめです。ロフトベッドはベッドが高い位置にあり、下の空間を自由に使えるタイプの寝具です。システムベッドよりもシンプルで、狭い部屋の有効活用に役立ちます。学習机が別にある場合は、ベッドの下に収めるとコンパクトにまとめることが可能です。
商品によっては、シングルベッドに組み替えられるタイプもあります。成長に合わせて部屋のインテリアを変更する際にも便利なアイテムです。
ラック一体型学習机
学習机を選ぶ場合は、勉強道具や本などをまとめて収納できる「ラック一体型学習机」がおすすめです。収納棚を購入する必要がなく、スペースの有効活用にも役立ちます。
デスク部分が可動式のタイプや組み替えができるタイプは、レイアウトを変更する際にも便利です。棚部分を取り外せば、大人用のデスクとしても活躍するでしょう。
折りたたみ式デスク
狭い部屋を子供部屋にする場合は、「折りたたみ式デスク」も便利です。使用しないときはコンパクトに折りたためるので、状況に合わせて配置場所を容易に変えられます。
折りたたみ式デスクを選ぶ際は、高さを調整できるタイプを選ぶことがおすすめです。そうすれば、子供が成長しても買い替える必要がなくなります。
なかには、収納棚が付いた折りたたみ式デスクもあり、筆記用具や教材をしまう際にも役立つでしょう。
パーテーション
兄弟姉妹で同じ部屋を使う場合は、部屋をゾーニング(区分け)できる「パーテーション」がおすすめです。また、1人で使う子供部屋でも、勉強スペースと就寝スペースを区切れば、集中力を高められます。
パーテーションと一括りにしても、そのバリエーションは多様にあるため、用途に応じて適したアイテムを選ぶことが大切です。たとえば、収納を兼ねる場合は、シェルフ型(棚付き)になったパーテーションが活躍します。簡単に間仕切りをしたい場合は、屏風型の折りたたみ式パーテーションを選ぶとよいでしょう。
子供部屋を与えるメリット・デメリット

そもそも子供部屋を与えるべきかどうか悩む人も多いでしょう。ここからは、子供部屋を与えるメリット・デメリットについて解説します。
子供部屋を与えるメリット
子供部屋を与える大きなメリットとして、子供の自立心が育ちやすくなる点が挙げられます。子供にとって、子供部屋は自分のテリトリーであり、きれいな状態を維持することを促すのが大切です。そうすれば、衣類や勉強道具も自分で管理するほか、翌日の用意も1人でできるようになるでしょう。こうした行動は、自立性の向上につながります。
また、勉強に集中しやすい環境ができる点もメリットです。リビングで勉強することも可能ですが、周囲に家族がいると気が散ります。自室であれば、静かな空間で勉強できるので、より充実した学習時間を確保できるでしょう。
子供が成長すると、プライベートを大切にすることも重要です。子供部屋があれば、自分だけの場所で落ち着いた時間を過ごせるようになります。特に、思春期は悩みが増える時期であり、プライバシーが守れる子供部屋は子供にとって必要な場所といえるでしょう。
子供部屋を与えるデメリット
子供部屋を与えると、子供だけの時間が増えて親の目が届きにくくなる点がデメリットです。たとえば、長時間ゲームをしていても、親が気づかなければ注意できません。子供部屋を効果的に使用するためにも、ルールを決めて適度にコミュニケーションを図れるようにしましょう。
また、子供部屋ができればそれだけ部屋数が増えます。その分、掃除に手間がかかる点もデメリットといえるでしょう。子供が小さいうちは仕方がありませんが、成長したら自分で掃除をさせるように促してください。
子供部屋を与えたいけれど、引きこもってしまわないか心配という人も少なくありません。引きこもりを避けるには、いつでも部屋のなかを確認できるように、鍵を取り付けないことが大切です。
まとめ
子供部屋のレイアウトは、部屋の広さや使う人数を考慮して検討することが大切です。特に、狭い部屋を子供部屋にする場合は、ベッドや机、収納棚などを工夫するとよいでしょう。ロフトベッドやシステムベッドを使うと、複数の家具をコンパクトにまとめられます。
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