エアコンは、寒さ・暑さを問わず活躍する家電です。しかし、冷暖房の効率や電気代が気になる方も多いのではないでしょうか。そこで役立つ手法が、サーキュレーターとの併用です。
空気の循環を促すサーキュレーターは、エアコンの効率を高める効果が期待できます。しかし、使用方法を誤ると快適さを損ねる場合もあるので、正しく使用しましょう。
今回は、エアコンとサーキュレーターを併用する際のメリットやデメリットを詳しく解説します。
エアコンとサーキュレーターを併用するメリット

エアコンとサーキュレーターを併せて使用すると、冷暖房効率の向上や節電効果など多くのメリットが得られます。ここでは、特に注目すべき3つのメリットを見ていきましょう。
冷暖房の効率が向上する
エアコンとサーキュレーターを同時に使用すると、冷暖房の効率が向上します。
冷気は下へ、暖気は上へと流れる性質があり、エアコンのみの使用だと部屋の上下で温度差が生じやすくなる点が課題です。サーキュレーターで空気の流れを起こせば、室内の温度が均一に保たれやすくなります。
夏は、冷気が部屋全体に広がるため、体感温度が下がり快適に過ごしやすくなるでしょう。一方で、冬は上に溜まっていた暖気が足元まで届き、底冷えが軽減されます。
また、同時使用によってエアコンの過剰な運転が抑えられれば、短時間での温度調節が可能です。
節電効果が期待できる
冷暖房の効率向上と併せて、節電効果によって電気代が抑えられる点も、エアコンとサーキュレーターを併せて使用するメリットに挙げられます。
環境省が公表した「家庭部門のCO2排出実態統計調査」では、エアコンの設定温度を1℃緩和するだけで、冷房使用時は約13%、暖房使用時は約10%の消費電力を削減できるという結果が示されました。
引用:環境省|家庭部門のCO2排出実態統計調査
https://www.env.go.jp/earth/ondanka/kateico2tokei/energy/detail/06/
エアコン単体では、体感温度に合わせて設定温度を上下させる必要があります。一方で、サーキュレーターを併用した場合は、温度を大幅に変えなくても部屋の快適性が損なわれにくい点がメリットです。
結果として、無理なく適正な温度に設定しやすくなるため、電力使用量の抑制につながります。
快適な室内環境を実現できる
エアコンとサーキュレーターを組み合わせて使うと、空気が効率よく循環されるため、部屋の隅々まで均一な温度が行きわたり、快適な室内環境が整います。温度だけでなく、湿度や空気の停滞も解消され、季節を問わず心地よい環境を保ちやすくなるでしょう。
たとえば、梅雨時に洗濯物を室内干しする際、エアコンの除湿機能だけでは生乾き臭が残ることがあります。しかし、サーキュレーターを使えば空気に動きが生まれて、洗濯物が乾きやすくなり、生乾き臭も軽減可能です。
また、冬場は加湿器との併用もおすすめです。乾燥を防ぎながら、部屋全体に潤いが届き、肌や喉への負担が抑えられます。より高い効果を得るには、水蒸気の噴出口より低い位置に設置するとよいでしょう。
エアコンとサーキュレーターを併用するデメリット

エアコンとサーキュレーターの併用は、冷暖房効率の向上や節電効果など、多くのメリットがあります。その一方で、設置方法を誤ると逆効果になる場合や、運転音が気になるといった課題もあるので注意しましょう。
ここでは、併用時に考えられるデメリットを2つ解説します。
運転音が気になる場合がある
エアコンとサーキュレーターとの併用を検討しているけれど、運転音が気になるという声も見られます。ACモーター搭載の安価なサーキュレーターは、モーター音が大きくなりやすい構造です。そのため、静かな環境を求める場合は、ストレスにつながる可能性があります。
また、エアコンと静音性の低いサーキュレーターを同時に使用した場合、双方の運転音が重なって想定以上の音が発生するケースも少なくありません。
寝室や書斎など、できるだけ静かな環境が望まれる空間では、静音モデルを選ぶとよいでしょう。DCモーター搭載のサーキュレーターであれば、運転音を抑えつつ、必要な風量を確保できます。
サーキュレーターの置き方を間違うと逆効果になる
エアコンとサーキュレーターを併用する際は、置き方を誤ると、期待していた効果が得られないどころか、かえって室温にムラが出たり、冷暖房効率が下がったりする可能性があります。特に、エアコンの気流と干渉するような配置は避けたほうが賢明です。
空気の流れを妨げてしまうと、部屋全体に冷気や暖気が行きわたりません。サーキュレーターの効果を最大限に引き出すには、エアコンとのバランスを考慮した置き方を意識することが大切です。
冷房時に効果的なサーキュレーターの置き方

前述した通り、エアコンとサーキュレーターを併用する際は、設置位置と送風の向きを意識する必要があります。ここでは、冷房時に効果的なサーキュレーターの置き方を解説します。
エアコンを背にしてサーキュレーターを設置する
冷房時にサーキュレーターを効果的に活用するには、エアコンの真下や背後に設置するとよいでしょう。
冷たい空気は密度が高く、自然と下に溜まる性質があります。サーキュレーターを床付近に配置して風を送り出すことで、冷気が部屋全体に効率よく循環できます。
そのため、エアコンの対面ではなく、エアコンの冷風が落ちる位置に設置するようにしましょう。これにより、冷気の流れを妨げず、空気の拡散をサポートできます。より効果を高めるには、エアコンの真下に設置して前方に送風する方法がおすすめです。
以下の記事では、サーキュレーターの効果的な使い方を解説しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
ロフトがある場合はサーキュレーターを2台設置する
ロフトのある空間を効率よく温度調整するには、サーキュレーターを2台使う方法がおすすめです。ロフト構造は、天井が高く、冷気が下に溜まりやすい点が特徴です。1台のみでは、冷気が十分にロフトに届かず、温度ムラが生じてしまいます。
2台使用する際は、1台目をロフト上部に設置して冷気を引き込みましょう。2台目は、下の空間に置いて空気を循環させると、上下の温度差が緩和されます。
暖房時に効果的なサーキュレーターの置き方

冷房時と同様に、エアコンで暖房を使用する際もサーキュレーターの設置位置次第で熱効率が変わります。ここでは、暖房時に効果的なサーキュレーターの置き方を解説します。
エアコンの対角線上にサーキュレーターを設置する
暖房時に効率よく空気を循環させるには、サーキュレーターをエアコンの対角線上に設置する方法が効果的です。
暖かい空気は天井付近に溜まりやすく、足元が冷えます。エアコンに向かって送風すると、天井に溜まった暖気がかくはんされるため、床付近まで暖かさを届けることが可能です。設置スペースに余裕がない場合は、サーキュレーターを真上に向けて風を送ると同様の効果が得られます。
特にリビングや寝室など、長時間過ごすスペースで快適に過ごすには、部屋全体の温度を均一に保つ必要があります。サーキュレーターの設置位置を意識して、暖房効率を高めるようにしましょう。
以下の記事では、エアコン暖房とサーキュレーターを併用するメリットを解説しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
2部屋を暖めるには部屋の中央付近に設置する
エアコンのある部屋から隣接する部屋まで暖気を送るには、サーキュレーターを部屋の中央付近に設置する方法がおすすめです。
暖房時は暖気が天井に溜まりやすく、部屋の隅まで空気が循環しにくくなるため、エアコン単体では空間全体の温度が均一になりません。サーキュレーターを中央に置いてエアコンに向かって送風すると、暖かい空気の流れが生まれ、室内の暖気が効率よく循環します。
サーキュレーターの選び方

近年では、サーキュレーターにも多くの種類があり、どの製品を選べばよいか迷う方も多いでしょう。ここでは、エアコンと併用する際に効率的なサーキュレーターの選び方を解説します。
部屋の広さに合わせてサイズと風量を選ぶ
サーキュレーターを選ぶ際は、使用する部屋の広さに応じたサイズや風量を考慮しましょう。サイズが合っていないと、冷気や暖気が部屋全体に届かず、冷暖房の効率を十分に高められません。
小さな部屋であれば、小型タイプでも効果を発揮します。しかし、リビングのような広い空間の場合には、エアコンの冷気や暖気が1箇所に偏りやすくなるため、風力が強いモデルやハイパワーなタイプがおすすめです。
モデルによっては、風が届く範囲を示す「到達距離」が表示されているケースもあり、選択時の判断材料として役立ちます。必要な距離や設置場所とのバランスを確認し、空間に合った1台を選びましょう。
首振り機能の有無を確認する
首振り機能の有無も、サーキュレーターを選ぶ際のポイントです。
そもそも、サーキュレーターの役割は部屋内の空気の循環であり、風向きが一定だと室内の温度ムラが効率的に改善されません。しかし、左右や上下に自動で首を振る機能があれば、広範囲に風を届けやすくなり、部屋全体の温度が均一になります。
特に、サーキュレーターで衣類乾燥も検討している場合は、首振り機能を搭載したモデルがおすすめです。モデルによって動きや首振り角度が異なるため、設置場所や用途に応じて選びましょう。
静音モデルや省エネモデルがおすすめ
寝室や夜間にサーキュレーターを使用する場合は、静音性にも注目しましょう。DCモーターを搭載した静音モデルであれば、睡眠や作業の妨げになりにくいため、使用時にも快適に過ごせます。
また、長時間の使用を検討している場合は、消費電力の少ない省エネタイプがおすすめです。機能性に加えて、静かさや省エネ性能も確認すると、使用シーンにあったサーキュレーターを選びやすくなります。
まとめ
冷暖房の効率を向上させるには、エアコンとサーキュレーターの併用が効果的です。ただし、設置方法や機能によっては効率が下がったり、快適性が損なわれたりします。
サーキュレーターを選ぶ際は、使用するスペースの広さにあったタイプを選ぶようにしましょう。また、静音性や省エネ性能なども意識するのがおすすめです。
サーキュレーターを探している場合は、リユース品を検討すると、新品よりもリーズナブルな価格で購入できます。
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