空気清浄機は、快適な空間を保つうえで役立つアイテムです。効果を最大限に発揮するには「定期的なメンテナンス」が欠かせません。
今回は、空気清浄機の掃除方法について、パーツごとに詳しく解説します。空気清浄機の掃除方法がわからない方は、ぜひご一読ください。
【事前準備・本体外側】空気清浄機の掃除方法

空気清浄機を効率的に掃除するには、適切な準備が欠かせません。適切な準備を行うことで、効率的に掃除を進められます。まずは、事前準備や本体外側の掃除の仕方について見ていきましょう。
事前準備
空気清浄機の掃除を始める前には、必ず電源を切ったことを確認したうえで、プラグを抜いてください。電源が入った状態で作業をすると、感電や故障の原因になります。
また、掃除方法は機種によって異なるため、取扱説明書を確認したうえで、メーカーの指示に沿って作業を行いましょう。取い説明書が手元にない場合は、メーカーの公式サイトからダウンロードできます。
なお、主なメーカーの取扱説明書のダウンロード先は以下の通りです。
そのほか、掃除道具を事前に準備しておくとスムーズです。主な道具として、以下のアイテムが挙げられます。
・掃除機
・ゴム手袋
・バケツ
・柔らかい布
・ブラシ
・スポンジ
・台所用洗剤
・クエン酸
・重曹
これらを事前に用意することで、空気清浄機の掃除を効率的に行えるようになるため、必ず準備するようにしてください。
本体外側と前面パネルの掃除方法
空気清浄機の外装や前面パネルは、ホコリや汚れが付着しやすい部品です。特に、空気清浄機は部屋に良い空気を与える家電であるため、清潔な状態を保てるように一定の頻度で掃除しましょう。清潔な状態を保つと、空気清浄機の性能を維持し、より快適な空間を作れます。
具体的には、以下の掃除を行うのが効果的です。
【外装の場合】
外装の掃除は、乾燥した柔らかい布やタオルでホコリを拭き取ります。汚れが落ちにくい場合は、固く絞った布に薄めた中性洗剤を含ませて優しく拭き取り、水で湿らせた布で洗剤を落としましょう。
【前面パネルの場合】
前面パネルが取り外せるタイプであれば、外して外側と同様に掃除を行います。ホコリが溜まりやすい部分なので、丁寧に拭き取りましょう。ただし、硬いブラシやタワシは使用せず、柔らかい布やスポンジを使うのがポイントです。
【フィルター】空気清浄機の掃除方法

日常的に稼働する空気清浄機は、フィルターに多くのホコリが付着しています。汚れたままだと、空気循環の効率が低下してしまうため、丁寧に掃除を行いましょう。ここでは、一般的なフィルターの掃除方法を解説します。
なお、フィルター掃除は、機種によって細かい手順が異なるため、必ず取扱説明書を確認してください。
プレフィルターの掃除方法
空気清浄機のプレフィルターとは、ホコリや繊維など目に見える大きめのゴミを除去するパーツです。吸い込んだ空気が最初に通過する部分であり、掃除をせずに放置すると目詰まりしやすくなります。空気清浄機の効率を上げて、清潔な空気を維持するには、プレフィルターのこまめな掃除が欠かせません。
掃除を行う際は、まずフィルターを外し、掃除機を用いてホコリを吸い取りましょう。ブラシ付きのノズルを使うと、ホコリがきれいに除去できます。
汚れがひどい場合は、水洗いをするか、中性洗剤を薄めたぬるま湯で優しく洗浄する方法が有効です。洗い終わったら、水分が残らないように乾燥させましょう。湿ったままで取り付けると、カビや異臭の原因になります。
集塵フィルター・脱臭フィルターの掃除方法
集塵フィルターと脱臭フィルターは、花粉やPM2.5などの微細な汚れ、異臭をキャッチする重要なパーツです。
これらのフィルターは、基本的に水洗いができません。そのため、掃除をする際は、取扱説明書を確認したうえで、メーカーの指示に従いましょう。多くのモデルでは、表面のホコリを取り除くだけで問題ありません。掃除機を使用するときは、フィルターを痛めないように、弱めの吸引力で丁寧に作業しましょう。
また、集塵フィルターや脱臭フィルターは、一定の期間ごとに交換が推奨されている製品もあります。掃除をしても臭いや汚れが取れない場合は、新しいフィルターへの交換を検討しましょう。正しい掃除やメンテナンスにより、空気清浄機の性能が維持され、長期間快適に使用できます。
加湿フィルターの掃除方法
加湿機能が備わった空気清浄機には、加湿フィルターが付属されています。水道水に含まれるミネラルや汚れが付着しやすいパーツであるため、一定の頻度で掃除を行いましょう。
掃除を行う際は、まず加湿フィルターを外し、水洗いして汚れを落とします。軽い汚れであれば、ぬるま湯ですすぐだけでも十分に汚れを落とすことが可能です。
汚れがひどい場合は、クエン酸や重曹を薄めた水に浸け置きをすると、頑固な汚れや水アカを効果的に除去できます。浸け置き後は、しっかりすすいでから水分が残らないように乾燥を行い、本体に取り付けましょう。
空気清浄機の掃除方法【加湿タンク・その他】

空気清浄機には、加湿タンクや加湿トレーなどのパーツも備わっています。ここでは、これらのパーツの掃除方法について解説します。
なお、加湿タンク・加湿トレーの掃除は、機種によって細かい手順が異なるため、こちらも取扱説明書を確認するようにしてください。
加湿タンク・加湿トレーの掃除方法
加湿タンクと加湿トレーは、水を使用するため汚れや水アカが溜まりやすく、放置するとカビや雑菌の繁殖につながります。そのため、定期的に掃除を行い、清潔な状態を保ちましょう。
掃除を行う際は、まず加湿タンクを取り外し、内部の水をしっかり抜いてから水洗いします。軽い汚れであれば、流水ですすぐだけで問題ありません。
汚れがひどい場合は、中性洗剤を薄めた水で洗うか、クエン酸水や重曹水に浸け置きする方法が効果的です。これにより、水アカやカルシウム成分の付着を除去できます。洗浄後は、しっかりとすすぎ、水分が残らないように十分に乾燥を行い、本体に取り付けましょう。
その他のパーツの掃除方法
空気清浄機には、加湿ユニットやプラズマクラスターイオン発生ユニットなど、フィルター以外にも掃除が必要なパーツがあります。空気清浄機の性能を最大限に発揮させるには、これらのパーツの手入れも欠かせません。
掃除を行う際は、取扱説明書の指示に従い、取り外せるパーツは本体から外しましょう。一部の機種のなかには水洗い不可のものもあるため、必ず確認が必要です。
シャープの空気清浄機に搭載されているプラズマクラスターイオン発生ユニットは、ホコリが付着すると性能が低下する可能性があります。そのため、付属のブラシや綿棒を使い、ユニットに付いたホコリを優しく取り除きましょう。無理にこすったり、水洗いをしたりすると故障につながります。
空気清浄機の掃除の頻度は?

空気清浄機の効果を最大限に発揮するには、定期的な掃除が欠かせません。適切な頻度で手入れを行うことで、清潔な空気環境を維持し、長く快適に使用できます。
プレフィルターはホコリが溜まりやすいため、2週間ごとの掃除が望ましいでしょう。なお、掃除機でホコリを吸い取るだけでも効果的です。
集塵フィルター・脱臭フィルター・加湿フィルター・加湿タンクは1ヶ月に1回程度掃除をすると、フィルターの目詰まりや水アカの蓄積を防げます。取扱説明書を確認し、適切な方法で手入れをしましょう。
また、シャープの空気清浄機に搭載されているプラズマクラスターイオン発生ユニットは、半年に1回程度の掃除が必要です。
適切な掃除頻度を守ることで、空気清浄機の性能を維持し、快適な空気環境を維持できます。
空気清浄機の掃除が楽になる裏ワザ

空気清浄機の掃除をできるだけ簡単にしたいという方も多いでしょう。ここでは、掃除が楽になる裏ワザを4つ解説します。
使い捨てフィルターを活用する
空気清浄機の掃除の手間を減らす方法として、「使い捨てフィルター」の活用が有効です。
メーカーによっては、空気清浄機用の使い捨てフィルターが販売されています。汚れが溜まった際は、新しいフィルターに交換するだけで済むので掃除が不要になります。特に、花粉が多い季節やホコリが溜まりやすい環境では、こまめな掃除の代わりとして活躍するでしょう。
また、使い捨てフィルターは取り付けや交換が簡単であり、誰でも手軽に扱えます。活用する際は取扱説明書を確認したうえで、適したフィルターを選ぶようにしてください。
掃除道具を活用する
空気清浄機の掃除を効率的に行うには、適切な掃除道具の活用が重要です。適した道具を使うと、掃除が楽になるだけでなく、汚れを効率的に除去できます。
たとえば、ホコリや汚れを拭き取る際は、「マイクロファイバークロス」が有効です。同製品は繊維が細かく、汚れをしっかりと吸着するので、通常の布よりもスムーズに掃除を行えます。また、狭い場所や隙間のホコリには、ハンディークリーナーが有効です。
このように、掃除をする場所やパーツによって道具を使い分けて、手間を減らしながら清潔な状態を維持しましょう。
加湿タンクの水を毎日交換する
加湿機能が備わっている空気清浄機は、加湿タンクの水を毎日交換しましょう。これにより、カビや雑菌の繁殖を防止できるほか、水アカが発生しにくくなり、掃除が楽になります。
一方で、水を長時間放置すると、雑菌が繁殖する要因となり、掃除の手間が増えてしまいます。毎日水を入れ替えて、水アカの発生を抑え、加湿機能を効率的に維持しましょう。
以下の記事では、空気清浄機のカビ対策について詳しく解説しています。気になる方は、ぜひ参考にしてみてください。
定期的に換気を行う
空気清浄機の掃除だけでなく、定期的な換気も手間を省くポイントです。室内の空気を入れ替えることで、空気清浄機の負担を減らし、より効果的に空気を浄化できます。
換気をせずに長時間使用すると、空気中の汚れや湿気がこもり、空気清浄機のフィルターに負担がかかります。結果として、掃除の頻度が増え、フィルターの寿命も短くなるでしょう。
掃除の負担を軽減しながら、快適な空気環境を維持するためにも、こまめに窓を開けて換気を心掛けることが大切です。
まとめ
空気清浄機の掃除をこまめに行うことで、機能が持つ効果を最大限に発揮できます。一方で、掃除を怠ると、フィルターや加湿タンクなどに汚れが溜まり、空気清浄機の寿命を縮めることになるでしょう。
掃除をしても汚れが取れない場合や故障してしまった場合は、買い替えを検討するタイミングです。リユース品を検討すると、新品よりもリーズナブルな価格で購入できます。
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