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除湿機の種類4つ|失敗しないための選び方まで紹介

除湿機には、コンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式・ペルチェ式の4種類があります。それぞれの除湿機には、夏場に活躍するもの・冬場に活躍するもの・消費電力を抑えられるものなど特徴があります。

しかし「どの除湿機を選べばいいかわからない」という方も多いでしょう。

本記事では、除湿機の種類とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。失敗しない除湿機の選び方まで紹介しているので、購入を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。

除湿機の種類とそれぞれのメリット・デメリット

除湿機の種類とそれぞれのメリット・デメリット

除湿機には、コンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式・ペルチェ式の4種類があります。

ここでは、除湿機の種類とそれぞれのメリット・デメリットを解説します。

以下で解説する内容を参考に、目的に合う除湿機を見つけてください。

コンプレッサー式

コンプレッサー式除湿機は、エアコンの除湿機能と同じ仕組みで動作します。取り込んだ湿気を含んだ空気を、内部で冷却することで結露を発生させ、水滴としてタンクに回収する方式です。

室温が高いほど空気中の水分を効率よく取り除けるため、梅雨や夏場は特に活躍します。また、ヒーターを使わないため、デシカント式やハイブリッド式に比べて消費電力が少なく、電気代を抑えやすいのも大きなメリットです。

さらに、除湿中に室温が上がりにくい点も、暑い季節に活躍するポイントといえるでしょう。

一方で、冬場のように気温が低い時期は除湿効率が落ちるほか、コンプレッサーによる動作音がやや大きくなる傾向があります。

デシカント式

デシカント式除湿機は、乾燥剤(デシカント)が空気中の水分を吸着し、それをヒーターの熱で蒸発させてから冷却した後、水として回収する仕組みです。

コンプレッサー式と異なり気温に左右されにくいため、冬場や室温の低い場所でも安定した除湿効果を発揮します。部屋干しの洗濯物を早く乾かしたい時や、冬の結露対策にも向いており、季節を問わず使いやすいのが特徴です。

また、コンプレッサーを搭載していないため、本体が軽量で運転音が静かな点もメリットです。

一方で、ヒーターを使用する関係上、消費電力が高く電気代がかさみやすい傾向があります。

また、使用中は室温が上がるため、夏場の使用には不向きです。使う季節や設置環境に応じて、コンプレッサー式との使い分けを検討してください。

ハイブリッド式

ハイブリッド式除湿機は、コンプレッサー式とデシカント式の2つの方式を一台に搭載した高性能タイプです。気温や湿度に応じて、自動的に最適な方式へ切り替えられるため、季節を問わず効率的に除湿できます。

例えば、夏場は電気代を抑えながら除湿できるコンプレッサー式、冬場は室温が低くても除湿力が落ちにくいデシカント式を活用。結果、年間を通じて快適な湿度環境を維持しやすくなります。

また、状況に応じた運転が可能なため、無駄な電力消費を抑えるのにも効果的です。

ただし、両方を搭載しているぶん本体サイズは大きめで、価格も他の方式に比べて高くなる傾向があります。価格よりも除湿性能を重視したい方や、季節ごとに使い分けるのが面倒な方におすすめのモデルです。

ペルチェ式

ペルチェ式除湿機は、ペルチェ素子と呼ばれる半導体を利用して空気を冷却し、湿気を水滴に変えて取り除く仕組みです。

構造がシンプルなため本体は小型で軽量なモデルが多く、運転音も静か。寝室や書斎、クローゼットなど静音性が求められる場所や狭いスペースでの使用に適しています。

また、軽量なことから持ち運びやすく、気になる場所へ手軽に移動できる点も魅力です。

一方で、除湿能力はコンプレッサー式やデシカント式に比べて控えめで、広い部屋や湿度が高くなりやすい空間には不向きです。そのため、玄関・トイレ・下駄箱などのピンポイントな湿気対策として活用するのが効果的でしょう。

省エネ性や静音性を重視したい方に、おすすめの除湿方式です。

除湿機の選び方7選

除湿機の選び方7選

ここまで、4タイプの除湿機を紹介しましたが「自分にはどの除湿機が適しているのか?」わからないという方も多いでしょう。

次に、失敗しない除湿機の選び方を7つ紹介します。

①季節に合わせて選ぶ  

除湿機を選ぶ際は、使用する季節に合わせて最適な方式を選ぶことが重要です。

夏場の高温多湿な時期には、空気を冷却して湿気を取り除くコンプレッサー式が効果的です。電気代が比較的安く、室温も上がりにくいため快適に使えます。

一方、冬場のように気温が低い時期には、ヒーターで加熱して除湿するデシカント式が活躍します。室温を上げつつ除湿できるため、結露対策や部屋干しに便利です。

年間を通して快適な湿度環境を保ちたいのであれば、気温に応じて2つの方式を自動で切り替えるハイブリッド式がおすすめです。

②除湿能力で選ぶ  

除湿機を選ぶ際は、1日にどれだけの水分を除去できるかを示す「除湿能力」を確認しましょう。

製品には「〇L/日」や「適用畳数」の目安が記載されており、使用する部屋の広さや住宅の構造に合ったものを選ぶことが重要です。特に木造住宅は気密性が低いため、鉄筋住宅に比べて高い除湿性能が求められます。

また、除湿能力が高い機種であっても、排水タンクが小さいと頻繁な水捨てが必要になるため、タンク容量が多いモデルを選ぶと手間を減らせます。

③コストの安さで選ぶ

除湿機を選ぶ際は、ランニングコストも重要な判断基準です。コンプレッサー式は消費電力が少なく、電気代を抑えやすいなど、方式によって電気代に差があります。

ただし、冬場の除湿力は低下しやすい点に注意が必要です。

一方、デシカント式は気温に左右されず年中使えるものの、ヒーターを使うため電気代が高めです。

ハイブリッド式は初期費用が高くなる傾向がありますが、季節に応じた運転モードで効率よく除湿できるため、長期的に見るとコストを抑えられます。

④使用する部屋の広さで選ぶ

除湿機を選ぶ際は、使用する部屋の広さに合った「適用畳数」を基準に選びましょう。適用畳数は製品ごとに「木造〇畳」「鉄筋〇畳」と表示されており、建物の構造によって必要な除湿能力が異なります。

広いリビングには、高い除湿能力を持つコンプレッサー式やハイブリッド式が適しています。一方、クローゼットや玄関などの狭いスペースには、小型で静音性に優れたペルチェ式が最適です。

部屋の広さに対して除湿能力が不足すると、効果が感じにくくなるため注意が必要です。

⑤機能で選ぶ

除湿機には、衣類乾燥・消臭・空気清浄などさまざまな機能が搭載されており、用途に合った機能で選びましょう。

部屋干しをする人には、風向き調整機能やルーバー付きで衣類に風を当てやすいモデルや、脱臭フィルターでニオイ対策ができるタイプがおすすめです。

また、空気の質を改善したいのであれば、空気清浄機能付きの除湿機が便利です。空気中のウイルスやホコリを除去しながら除湿もできるため、1台で快適な空間づくりが叶います。

⑥静音性で選ぶ 

寝室や在宅ワーク中など、静かな環境で除湿機を使いたい場合は、静音性にも注目しましょう。

コンプレッサー式は内部でモーターが作動するため、他の方式に比べて運転音が大きめです。

音に敏感な方には、静かに運転できるデシカント式やペルチェ式がおすすめ。特に就寝中に使用するのであれば、動作音が30dB以下の静音モデルを選ぶと快適に過ごせます。

カタログや製品仕様で、運転音をチェックするのがポイントです。

⑦お手入れ方法で選ぶ

除湿機を快適に使い続けるためには、こまめなお手入れが欠かせません。除湿した水はタンクに溜まるため、定期的に排水する必要があります。

タンクが取り外しやすく、持ち手付きのタイプであれば水を捨てる作業もスムーズです。また、排水ホースを接続できる連続排水タイプであれば、水捨ての手間を大幅に減らせます。

さらに、カビの発生を防ぐ内部乾燥機能を搭載したモデルを選べば、清潔さを保ちやすく衛生的です。

除湿機の種類に関するよくある質問

除湿機の種類に関するよくある質問

最後に、除湿機の種類に関するよくある質問に答えました。

除湿機を購入する前に、不安や疑問を解消しておきましょう。

除湿機とエアコンの違いは?

除湿機とエアコンの違いは、役割にあります。

除湿機は空気中の水分を取り除いて湿度を下げることが目的で、室温はほとんど変化しません。

一方エアコンは、冷房や暖房によって室温を調整するのが主な役割で、冷房運転中に同時に除湿も行います。

エアコンは温度と湿度の両方を調整できるのに対し、除湿機は湿度調整に特化している点が大きな違いです。

どの方式が一番除湿能力が高いの?

除湿能力が高い方式は「ハイブリッド式」です。コンプレッサー式とデシカント式の両方の特性を活かし、季節や室温に応じて効率よく除湿できます。

夏場の高温多湿な環境ではコンプレッサー式が除湿力を発揮し、冬の寒い時期にはデシカント式が安定して除湿できます。

年間を通してしっかり除湿したい方には、ハイブリッド式がおすすめです。

除湿機はつけっぱなしにしても大丈夫?

除湿機は基本的に長時間の連続運転が可能ですが、「自動停止機能」や「連続排水機能」が付いているモデルであれば、つけっぱなしでも安心です。

ただし、電気代がかさむだけでなく、機器の寿命にも影響を与える恐れがあるため、24時間連続運転は避けた方が無難です。

除湿の必要がない時間帯はスイッチを切るなど、適度なON/OFFの工夫をすると経済的にも効率的です。

除湿機は何年くらいで買い替えが必要?

除湿機の買い替え時期は、一般的に5~10年が目安とされています。ただし、使用頻度や設置環境、メンテナンスの有無によって寿命は前後します。

こまめにフィルター清掃や排水タンクの手入れを行えば長持ちすることもありますが、除湿力の低下や異音・異臭が出るようであれば、買い替えを検討しましょう。

除湿機の電気代を安くするには?

除湿機の電気代を安く抑えるには、まず省エネ性能の高いモデルを選ぶことが基本です。また、使用時間を必要最小限に抑えたり、湿度の高い時間帯に効率的に使うのもポイント。

さらに、フィルターや排水タンクをこまめに掃除することで除湿効率が上がり、無駄な電力消費を防げます。

排水の手間を省ける連続排水機能も、長時間稼働時の効率化に役立ちます。

まとめ

除湿機には、コンプレッサー式・デシカント式・ハイブリッド式・ペルチェ式の4種類があり、それぞれ除湿能力や消費電力、得意な季節が異なります。

夏の高温多湿にはコンプレッサー式、冬場や部屋干しにはデシカント式、年間通して使いたいならハイブリッド式がおすすめです。また、静かな場所や狭い空間にはペルチェ式がピッタリ。

選ぶ際は季節や使用場所、コストや機能性など重視するポイントに応じて、目的に合ったタイプを見極めましょう。

なお〈2nd STREET セカンドストリート〉では、除湿機の買取・購入が可能です。除湿機の買い替えを検討している方は、お近くの店舗やオンラインストアからチェックしてみてください。


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