引っ越しや掃除をする際に、洗濯機の排水ホースの外し方がわからず、困った経験がある方も多いのではないでしょうか。専門業者に依頼しなくても外すことは可能ですが、方法を間違うと破損や水漏れにつながります。
本記事では、洗濯機の排水ホースの外し方や注意点を解説します。排水ホースの外し方がわからない方は、ぜひご一読ください。
洗濯機の排水ホースの外し方

洗濯機の排水ホースは、以下の3つの手順で外せます。まずは、排水ホースの外し方についてみていきましょう。
必要な道具を用意する
まず、排水ホースを外す前に以下を用意しておきましょう。
・バケツ
・雑巾
・ゴム手袋
バケツは、ホース内に溜まった汚水を捨てるために必要です。また、作業がしやすいように、雑巾やゴム手袋を用意しておきましょう。
また、クリップ式もしくはねじ式のパーツで留めてある排水ホースの場合は、ドライバーやプライヤーなども必要となります。
洗濯機の使用状況によっては、排水口にヘドロが堆積しているケースもあります。こうした場合は、雑巾を多めに用意しておいたほうがよいでしょう。
排水ホースを外す準備をする
排水ホースを外す前に以下の準備をしておくことで、作業をスムーズに行えるようになります。
1.一度洗濯機を脱水する
2.電源を切ってアース線を抜く
3.蛇口を閉めて給水ホースを外す
電源を入れたまま作業を行うと、誤作動や漏電してしまう可能性があるので注意しましょう。また、アース線を抜く際は、感電を避けるために手が乾いていることを確認してから、作業するようにしてください。なお、給水ホースに水が溜まっている場合は、排水口に捨てるようにしてください。
作業がしにくい場合は、必要に応じて洗濯機を移動するとスムーズに行えます。
洗濯機の本体から排水ホースを外す
準備が終わったら、洗濯機の本体側から排水ホースを外しましょう。排水ホースを固定してあるホースクリップには、クリップ式やねじ式、スナップ式の3種類があります。それぞれ外し方が異なるので、事前に確認してから作業するようにしましょう。
それぞれの外し方は以下の通りです。
・クリップ式:手で挟む
・ねじ式:手もしくはドライバーでねじを回す
・スナップ式:プラスチック製のクリップを横にずらす(外せない場合はカッターで切る)
なお、排水ホースを外す際に、水が漏れる可能性があるため、万が一に備えて雑巾を敷いて作業を行うようにしてください。
洗濯機の排水ホースの付け外しが必要になるケースとは?

洗濯機の排水ホースの付け外しについて、どのような場合に行えばよいかわからない方もいるでしょう。以下では、洗濯機の排水ホースの付け外しが必要となるケースを紹介します。
引っ越し時
引っ越しをする際は、洗濯機の排水ホースを取り外さなければなりません。スムーズに搬出できるように、引っ越し当日までに給水ホースも取り外しておきましょう。
給水ホースを外す際は、蛇口を閉めてから通常の運転を1分程度してから停止させます。この作業により、給水ホース内部の水を洗濯機内に排出できます。
次に、給水ホースを外しますが水圧がかかっているため、洗濯機の本体側から外すようにしてください。外し方を間違えて水浸しにならないように注意しましょう。
また、洗濯機の水抜きも重要な作業です。洗濯機の内部に水が残った状態で運搬すると、水漏れや故障の原因になる可能性があります。給水ホースを外したあとに、脱水をして洗濯機内部の水を抜き取りましょう。
排水ホースの交換時
一般的に、排水ホースの寿命は長くても5年程度といわれています。排水ホースには、繊維や水垢が溜まりやすいため、掃除をしない場合は2~3年で交換したほうがよいでしょう。
ただし、排水口の周辺から悪臭がしたり、排水ホースから水漏れが発生したりした場合は、寿命を問わず買い替えるタイミングです。洗濯機本体が故障しないように、早めに交換することをおすすめします。排水ホースの劣化は気づきにくい場合があるため、定期的に確認するとよいでしょう。なお、排水ホースを交換する際も、取り外しや取り付け作業が必要です。
排水ホースや排水口の掃除時
排水ホースを長持ちさせるには、定期的な掃除が重要です。排水ホースの内部を掃除する際も、取り外し・取り付け作業を行う必要があります。
また、排水口から嫌な臭いがする場合、掃除をするタイミングといえるでしょう。排水口を掃除するには、排水ホースを取り外さなくても作業できます。
洗濯機の排水口の掃除に関しては、以下の記事も参考にしてみてください。
※「洗濯機 排水口 掃除」制作中
洗濯機の排水ホースを外す際・付ける際の注意点

洗濯機の排水ホースの取り外し・取り付け作業を安全に行うには、注意点を把握したうえで作業を行う必要があります。以下では、取り外し・取り付け時の注意点についてみていきましょう。
排水ホースを外す際の注意点
排水ホースを外す際は、必ず電源をオフにしてプラグをコンセントから抜いたうえで作業しましょう。電源が入っていると、感電や故障のリスクがあります。
また、排水ホース内には水が残っているケースが大半です。水漏れにつながらないように、排水ホース内の水はすべて排出することが重要です。特に、引っ越しをする際は、水が残っていると運搬できない可能性があるので注意しましょう。
排水ホースの固定方法は、クリップ式やねじ式、スナップ式などがあります。自宅の洗濯機の固定方式を確認したうえで、必要な工具を用意するようにしてください。
なお、メーカーによっては排水ホースの取り外しを消費者が行うことを推奨していないケースがあります。〈HITACHI 日立〉や〈Panasonic パナソニック〉、〈TOSHIBA 東芝〉などであれば、自身で取り外しできますが、わからない場合はメーカーのホームページを確認してから作業しましょう。
無理に接続部分を外そうとすると、故障や破損の原因となります。取扱説明書に取り外し方法が記載してあったとしても、サビやこびりついた汚れなどで外れない場合は、専門家に依頼したほうがよいでしょう。
排水ホースを付ける際の注意点
排水ホースを取り付ける際は、緩みがないか確認することが大切です。接続部分が緩いと、排水漏れにつながります。ねじやクリップを確実に固定して、慎重に作業しましょう。
また、排水ホースがねじれていないか確認してください。ねじ曲がった状態で接続すると、排水がスムーズに行われません。折れやつぶれなどにも注意して、ホースが長すぎる場合は調整しましょう。
排水ホースの取り付けが完了したら、洗濯機を稼働させてみてホースから水漏れがないか確認するようにしてください。
洗濯機の排水ホースに関するよくあるトラブルと対処法

洗濯機の排水ホースは、劣化や掃除不足などによってトラブルが発生することがあります。以下では、具体的なトラブルについてみていきましょう。
洗濯機の排水ホースに関するよくあるトラブル
排水ホースは、洗濯後の汚水が流れる場所です。そのため、繊維や洗剤の残りカスなどが溜まりやすく、使用年数が多いほど劣化します。特に、掃除をせずに放置していた場合は劣化が早まり、水漏れが発生してしまう可能性があるので注意してください。
また、排水ホースだけでなく、排水口の掃除を怠った場合も悪臭が発生したり水が逆流したりする原因になります。
排水ホースのトラブルの対処法
前述した通り、排水ホースの寿命は最長で5年程度といわれています。普段から掃除していたとしても、劣化してきたと感じた場合は新しいものと交換しましょう。
交換しないまま同じものを使用すると、汚れが溜まって悪臭や水の逆流が発生する可能性があります。対策として、定期的に排水ホースや排水口の掃除を行い、清潔な状態を保つことが重要です。
洗濯機の排水ホースが外れないときの対処法

排水ホースを洗濯機から取り外そうとしても、うまく外れないケースがあります。無理に取り外そうとすると、洗濯機本体が故障してしまう可能性もあるでしょう。こうした場合は、水道工事の専門業者に依頼したほうが賢明です。
また、洗濯機の寿命は6~7年程度といわれています。経年劣化が進むと、排水ホース以外にもさまざまなトラブルが発生しやすくなるでしょう。たとえば、異音や異臭、給排水の不具合などが挙げられます。このような状態が続くと、生活水準が下がってしまうので、トラブルが頻繁に発生する場合は買い替えを検討してみてください。
まとめ
洗濯機の排水ホースは、引っ越しや掃除をする際に取り外す必要があります。取り外す際は、洗濯機内やホース内に残っていた水が漏れる可能性があるため、事前に準備をしてから作業することが大切です。今回紹介した外し方を参考に、慎重に作業してみてください。
また、排水ホースの内部は、繊維や洗剤の残りカスなどが溜まりやすい場所です。掃除をせずに放置すると、劣化が進み水漏れの原因になります。洗濯機本体も6~7年程度で寿命を迎えるため、異音や異臭が気になるようになったら、買い替えを検討したほうがよいでしょう。リユースショップ・リサイクルショップであれば、新品よりもリーズナブルな価格で購入可能です。
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