洗濯機の内部には、繊維やホコリなどが付着しています。こうした汚れを放置してしまうと、悪臭やカビが発生するため、定期的な掃除が必要です。
洗濯槽の汚れを除去するには、オキシクリーンを使った「オキシ漬け」が効果的です。オキシクリーンは酸素系漂白剤であり、頑固な汚れを落とすのに役立ちます。
本記事では、オキシクリーンを活用して洗濯機を掃除する方法や注意点を解説します。洗濯機の汚れや臭いが気になっている方は、ぜひ参考にしてみてください。
洗濯機の洗濯槽の掃除にオキシクリーンは使える?

オキシクリーンは、衣類やファブリックの漂白、消臭を目的に使用されるケースが一般的です。また、食器やキッチン、トイレなどの掃除にも活用できます。
まずは、オキシクリーンを使った洗濯機の掃除方法についてみていきましょう。
オキシ漬けで洗濯槽の掃除は可能
オキシクリーンでつけ置き掃除をすることを「オキシ漬け」といいます。具体的には、オキシクリーンを加えたお湯に漬け込む方法で、洗濯槽の汚れ除去に加えて、衣類に付着した食べこぼしやキッチン用品の油汚れを落とす際に効果的です。
万能な掃除アイテムというと、重曹を思い浮かべる方も多いでしょう。しかし、重曹は洗濯機の掃除には向いていません。洗濯槽には、こびりついた石鹸カスやホコリが原因で、カビや雑菌が付着しているケースが多く、重曹の洗浄力では落ちにくいです。
一方で、オキシクリーンは重曹よりも洗浄力が高いうえに、塩素系の洗剤のような悪臭も発生しません。そのため、洗濯槽の掃除にはオキシクリーンが向いているといえるでしょう。
重曹を使用した洗濯槽の掃除について、以下の記事で詳しく解説しています。気になる方はぜひご確認ください。
オキシクリーンの特徴
オキシクリーンは、過炭酸ナトリウムや炭酸ナトリウムなどが配合された酸素系漂白剤に分類される洗剤です。お湯に溶かすと「過酸化水素」という泡が放出され、しつこい汚れもしっかり分解します。先述した通り、衣類やキッチン以外に洗濯槽の掃除などにも活用できるため、万能クリーナーといえるでしょう。
また、オキシクリーンには、粉末タイプと液体タイプの2種類があります。洗濯槽の掃除には、粉末タイプの「オキシクリーン洗濯槽クリーナー」が最適です。
なお、オキシクリーンはもともとアメリカで開発された洗剤であり、日本では日本版とアメリカ版が販売されています。いずれもコストコやドラッグストアで購入可能です。
オキシ漬けで洗濯槽の掃除をするときの注意点

オキシ漬けで洗濯槽の汚れを効率よく落とすには、オキシクリーンの選び方や洗濯機の種類、使用方法などに注意することが大切です。以下では、3つの注意点を解説します。
洗濯槽の掃除に適するオキシクリーンを使用する
洗濯槽の汚れを効率よく落とすには、適したタイプのオキシクリーンを使用しましょう。
オキシクリーンには、ベーシックなタイプや洗浄成分がプラスされたタイプなど多様な種類があるため、事前に確認してから選ぶようにしてください。特に、「オキシクリーン洗濯槽クリーナー」は洗濯槽の掃除に特化したアイテムであり、より高い洗浄効果を発揮します。
また、日本版とアメリカ版の特徴を理解したうえで選びましょう。アメリカ版には界面活性剤が含まれているため、日本版よりも洗浄力は高いですが泡が多く発生します。その結果、浮き上がった汚れをすくい取る際に不便に感じるでしょう。こうした特徴を考慮すると、洗濯槽の掃除には日本版が適しているといえます。
オキシ漬けができない洗濯槽がある
オキシ漬けは、すべての洗濯機で行えるとは限りません。洗濯機のメーカーや機種によっては、酸素系漂白剤のオキシクリーンを使用できないケースがあるので注意しましょう。
万が一、オキシ漬けできない洗濯槽を洗浄してしまうと、洗濯機が故障する可能性があります。そのため、オキシ漬けをする際は、必ず洗濯機の取り扱い説明書を確認するようにしましょう。
なお、ドラム式洗濯機はオキシ漬けに向いていません。ただし「オキシクリーン洗濯槽クリーナー」であれば使用できます。
オキシクリーンはお湯で溶かして使用する
オキシクリーンは水ではなく、お湯で溶かすようにしましょう。その理由は、水では洗浄に必要な酸素の泡が十分に放出されないためです。
オキシ漬けは、大量に放出される酸素の泡によって、汚れやカビを落とします。オキシクリーンの効果を最大限に発揮するためにも、40~60℃程度のお湯を使用しましょう。
オキシクリーンを使用した洗濯槽の掃除のやり方

洗濯機は、縦型洗濯機とドラム式洗濯機に分けられます。洗濯機の種類によって、オキシクリーンを使用した適切な掃除のやり方が異なるため、事前に確認したうえで行うようにしましょう。
縦型洗濯機
縦型洗濯機をオキシクリーンで掃除する際は、はじめに洗濯槽の高水位までお湯を注ぎます。次に、お湯4Lに対して約28gのオキシクリーンを投入してください。
5分程度洗濯機を回してオキシクリーンを溶かし、最大6時間そのまま放置すると汚れが浮いてきます。汚れをネットですくい取ってから排水し、最後に通常の洗濯コースを行えば洗濯槽の掃除は完了です。
ただし、汚れが再び浮き上がってくる場合は、なくなるまで洗濯コースを続けるようにしてください。また、槽洗浄コースが備わっている洗濯機も存在します。その場合は、槽洗浄コースを使用するようにしてください。
ドラム式洗濯機
ドラム式洗濯機をオキシクリーンで掃除する場合は、洗濯槽を空にした状態で「オキシクリーン洗濯槽クリーナー」1袋を洗濯機に入れます。
次に、槽洗浄コースを選んで掃除を進めましょう。この場合も、お湯を使用したほうが洗浄効果を高められます。なお、槽洗浄コースが備わっていない洗濯機は、通常の洗濯コースで洗浄しましょう。最後に、洗濯槽に残っている汚れを拭き取って掃除完了です。
オキシクリーンで掃除できる洗濯機の部品

洗濯機を長く使用し続けるには、洗濯槽だけでなく周辺パーツの掃除も欠かせません。オキシクリーンは、洗濯ネットや排水口、ゴムパッキン、排水ホースなどの掃除にも活用できます。具体的には、洗濯機の外側や裏側に備え付けられたパーツのうち、取り外せるものは外してオキシ漬けをするとよいでしょう。
ただし、オキシクリーンの量が多すぎるとパーツが傷む可能性があるため、適量を入れるようにしてください。また、オキシ漬けをする時間は、最大でも数十分程度が適切です。つけ置き後は、水やぬるま湯で洗い流したうえで、しっかり乾燥してから元の場所に装着しましょう。
このように、洗濯槽や周辺パーツを定期的にオキシ漬けすることで、いつでも清潔な状態を維持できます。
まとめ
洗濯機は、日常的に使用する家電であり、気がつけば内部に衣類の繊維やホコリなどが溜まってしまいます。こうした汚れを長期間放置してしまうと、悪臭やカビの原因になるため、定期的に掃除をすることが大切です。
洗濯機の洗濯槽を掃除する際は、オキシクリーンを溶かしたお湯を活用する「オキシ漬け」が役立ちます。また、洗濯槽だけでなく、排水ホースやフィルターなど取り外し可能なパーツの洗浄にも効果的です。洗濯機の汚れが気になる方は、ぜひオキシクリーンを活用してきれいな状態に保ちましょう。
掃除をしても悪臭やカビが除去できない場合は、買い替えのタイミングといえます。リユース品を選ぶと、新品よりもリーズナブルな価格で購入できるためおすすめです。
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