洗濯機の洗剤投入口を使うことで、衣類の汚れを落としやすくなったり、洗濯の予約機能を活用できたりします。洗剤投入口の場所や入れ方について、詳しく知りたいという方も多いのではないでしょうか。
今回は、洗濯機の洗剤投入口を使うメリット・デメリットを解説したうえで、縦型・ドラム式の洗剤投入口の場所、洗剤の入れ方・タイミングを紹介します。さらに、洗剤投入口を含めた洗濯機の掃除方法や、柔軟剤を使うときの注意点も解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
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洗濯機の洗剤投入口を使うメリット・デメリット
まずは、洗濯機の洗剤投入口を使うことで、どのようなメリット・デメリットがあるのかについて解説します。
メリット
洗剤投入口を利用すれば、洗濯物の汚れが落ちやすくなります。液体洗剤などは衣類に直接掛けてしまうと、洗浄成分がうまく広がりません。洗剤投入口を活用すれば、適切なタイミングで洗剤が投入され、洗浄成分が洗濯槽全体に行き渡ります。
また、洗濯機の予約機能を使う場合もメリットがあります。洗剤投入口に洗剤を入れて予約をすれば、予約時間まで衣類と洗剤が触れずに済むためです。
洗濯槽に洗剤を入れて予約時間まで放置すると、洗剤の成分によっては衣類の色落ちにつながるおそれがあります。
デメリット
洗剤投入口は便利に使える一方で、定期的な掃除が不可欠な点はデメリットです。液体洗剤などを使うと、投入口にカビや詰まりが発生するおそれがあります。
カビが発生すると、洗濯槽全体に広がる可能性もあるため、洗濯するたびにこまめに投入口を掃除しておくのがおすすめです。
どこ？洗濯機の洗剤投入口の場所をタイプ別に紹介
次に、洗剤投入口の具体的な場所について、洗濯機のタイプ別に見ていきましょう。
なお、洗濯機のドラム式と縦型のメリット・デメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。
縦型洗濯機
洗濯機のメーカーやモデルによって、洗剤投入口の場所は異なります。縦型の場合、主に洗濯槽の内側か、上部にあることが一般的です。目視で液体洗剤の投入口がどこか分からない場合は、取扱説明書を確認するとよいでしょう。
また、投入口のタイプは主に以下の3種類です。
- 扉タイプ
- 穴タイプ
- 引き出しタイプ
洗濯機の中には、洗剤投入口がないモデルもあるので事前確認が必須です。
ドラム式洗濯機
ドラム式の場合、洗濯機本体の上部に洗剤投入口があることが多いです。引き出しタイプ、あるいは取り外し可能なタイプなどがあります。
引き出しタイプの場合、引き出し内部に仕切りがついており、それぞれ入れる洗剤の種類が決まっているため留意しておきましょう。
なお、自動投入機能が付いた洗濯機の場合、まとめて補充しておけば洗剤を毎回入れずに済むので便利です。洗剤を入れ忘れてしまったために、もう一度洗濯機を回すといった失敗を防げます。
【洗剤のタイプ別】洗濯機の洗剤投入口への入れ方・タイミング
続いて洗剤投入口への洗剤の入れ方・タイミングを、洗剤のタイプ別に紹介します。
液体洗剤
液体洗剤は、洗濯を始める前に洗剤投入口に入れましょう。投入口がない場合は、注水後に入れることで洗剤が行き渡りやすくなります。
ちなみに、液体洗剤の種類は大きく分けて、以下の2つです。
- 弱アルカリ性洗剤：普段着の衣類汚れを落とすのに適した洗剤
- 中性洗剤：おしゃれ着やウール素材の衣類汚れを落とすのに適した洗剤
上記の通り、液体洗剤の種類によって適している衣類は異なります。なお、液体洗剤は粉末洗剤に比べ洗浄力はやや劣りますが、日常的な汚れを落とすのには問題ありません。
粉末洗剤
液体洗剤と同様に、粉末洗剤も洗濯を始める前に洗剤投入口に入れておきましょう。洗濯機によっては、粉末洗剤と液体洗剤で投入口が分かれているケースもあるので確認が必要です。
投入口がない場合は、粉末洗剤をあらかじめ溶かしておき、洗濯槽内に水が溜まったタイミングで入れるのがおすすめです。洗濯をする前に粉末洗剤を衣類に直接振り掛けてしまうと、洗剤がうまく溶けない可能性があるので気を付けましょう。
さらに、汚れがうまく落ちないばかりか、繊維を傷めたり、シミの原因になったりするおそれもあります。
なお、粉末洗剤を溶かす際は、40度前後のお湯が溶け残り防止になります。
ボール型洗剤
ボール型洗剤とは、特殊なフィルムで洗剤液が包まれたボール状の洗剤のことです。水に濡れるとフィルムが溶けて洗剤液が出てくるという仕組みで、計量の手間が省けることから人気を集めています。
ボール型洗剤を投入するタイミングは、洗濯をする前です。洗剤投入口には入れず、衣類を入れる前に、洗濯機の底に置いておきましょう。ボール型洗剤を衣類の上に載せると、フィルムがうまく溶けずに残るほか、汚れが十分に落ちないため注意が必要です。
意外と汚れが溜まる！洗濯機の洗剤投入口などを掃除する方法
洗濯機は、意外と汚れが溜まりやすいものです。ここでは、洗剤投入口やその他のパーツを掃除する方法を見ていきましょう。
洗剤投入口の掃除方法
洗剤投入口の普段のお手入れは、軽くティッシュで拭く程度で問題ありません。毎回行うことで、汚れの蓄積を抑える効果があります。
とはいえ、月に1度は洗剤投入口をしっかりメンテナンスしたいところです。掃除の際は、洗剤投入口にお湯を流し込み、残った洗剤のカスを柔らかくしてから、ブラシで擦れば汚れを落とせます。
カビは40度以上のお湯で死滅し、50度以上のお湯で殺菌できるとされています。ただし、日本製の洗濯機の場合、基本的に使用できるお湯の温度は50度未満のため注意が必要です。
その他パーツの掃除方法
次に、糸くずフィルターやゴムパッキンなど、洗剤投入口以外のパーツを掃除する方法について紹介します。
糸くずフィルター
糸くずフィルターは、衣類の糸くずやゴミを集める役割があるパーツです。プラスチック製の糸くずフィルターを掃除する際の手順は、以下の通りです。
- 糸くずフィルターを洗濯機から取り外して、中のゴミを捨てる
- 水を張ったバケツの中で、歯ブラシで擦りながら汚れを落とす
- 漂白剤に浸け置きする
- 十分に乾燥させてから元の場所に戻す
上記の手順に沿って掃除することで、きれいな状態を保てます。
ゴムパッキン
一般的に、ドラム式洗濯機には扉部分を密封するためのゴムパッキンが付いています。このパーツのすき間にカビが発生しやすいので、適切な手入れが不可欠です。
ゴムパッキンの基本的な掃除の手順は、以下の通りです。
- ほこりをブラシで取る
- 浴室用洗剤をゴムパッキン部分に吹き掛ける
- 15～30分ほど放置する
- 水で濡らした雑巾で、洗剤をしっかりと拭き取る
なお、掃除する際に竹串などを使用すると、ゴムパッキンにダメージを与えるので避けましょう。
洗濯パン
洗濯機の土台となる洗濯パンは、ほこりやカビが溜まりやすいため、定期的に手入れすることをおすすめします。とはいえ、洗濯機は小型のモデルでも30kg前後あります。
洗濯機を動かさずに洗濯パンを掃除する際は、洗濯機の電源を落とした状態で、ハンディモップを使って洗濯機の真下のほこりを絡め取りましょう。手の届く箇所は、浴室用洗剤を付けた雑巾で拭き掃除をすると、カビなどが取れます。
なお、洗濯機の運転中は高速でモーターが回転しており、大変危険です。洗濯パンの手入れをする際は、必ず洗濯機の電源を落として掃除しましょう。
あわせて知りたい！洗濯で柔軟剤を使うときの注意点
洗濯機を回す際、洗剤とあわせて知っておきたいのが柔軟剤の使い方です。柔軟剤は、洗剤投入口がひとつしかないからといって、洗剤と一緒に入れるのは控えましょう。
洗剤と柔軟剤を一緒に入れると、成分が干渉して効果が落ちるばかりか、洗濯機が故障する原因にもなり得るためです。
なお、柔軟剤は最後のすすぎのタイミングで使うので、柔軟剤用の投入口がないときはいったん停止して入れるのがおすすめです。効果を高めるために、柔軟剤の適切な量を守ることにも留意しましょう。
まとめ
洗濯機の洗剤投入口を正しく使うことで、汚れが落ちやすくなったり、衣類の色落ちを防いだりできるメリットがあります。ただし、洗剤投入口の場所は洗濯機のタイプによって異なるので、自身が所有している洗濯機の投入口がどこにあるのかをしっかりと把握しておきましょう。
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